ケイ・クチル島再び。白い砂浜とマルクの郷土料理三昧の滞在。
【ケイ・クチル島のパサールパンジャン。白い砂浜がひたすら広がる。】
今回の旅の初めての夜は、美しいビーチにほど近い小さなコテージで迎えることになった。
さて、アンボンでバンダ島行きのボートにも飛行機にも客貨船にも見放された我々は、
その足で町中の旅行代理店に飛び込み、アンボンからケイ・クチル島への航空券をもぎ取った。
往生際が悪いので、代理店でも「飛行機でバンダいけないの?」と聞いてみたりしたのだが、
「バンダは船で行けます」と返され、「いや、その船が欠航してんの!」と堂々巡り。
結局、午後便のウィングスエアでケイ島へ飛んだけど、想定外のLCCで荷物の超過料金とられたりして、
(だって、船のつもりだったから酒とか持ってたんす。LCCは10kg超えるとお金取られます。)
もう日も暮れかけの夕方5時過ぎに、ケイ・クチル島へたどり着いた。
想定外のケイ島だから車の手配も当然なし。
空港の警備のお兄ちゃんに泣きついて友達紹介してもらって、オホイリリアーに向かってみたものの、
やっぱり西洋人に人気のコースターコテージは満室で、南のNgilngof村のコテージに飛び込み。
オーナーのベニー曰く、「1部屋だけなら空いてる。」。
聞けば明日には残りの2部屋もチェックアウトするというし、暗い中、これ以上の宿探しも面倒くさい。
「もう4人で雑魚寝でいいね!?」
インドネシア初日の夜は有無を言わさず、Ngurbloat Beachのデリマコテージ。
雑魚寝だったけど、移動の連続でほとんど寝てなかったのもあり、大爆睡の末に迎えた朝が今なのである。
デリマコテージのテラスから。
手前の部屋のベッドと床に
4人で雑魚寝。でも爆睡。
前回の旅で宿泊した西洋人御用達の宿は同じ浜の北部の果てにある。
今回の宿泊地は南の外れというわけで、村は違うけど同じ浜になります。
浜のロケーションはほぼ同じでしたが、今回は雨期の荒天にどんぴしゃとはまったのにはマイッタ。
この時期のマルクは雨期ですが、9年前はスコールで済んだ日がほとんど。
今回は逆に晴れている日の方が少なかったかも知れない。
そして、雨の日には考えられないくらいの暴風雨が吹き荒れ、寒さに耐えていたくらい。
それでも漁船をチャーターしてシュノーケリングに出た日はかんかん照りの快晴になったりして、
運がいいのか悪いのかという感じ。
それ以外でもいろいろと天気の移り変わりに翻弄される旅となった。(詳しくは後述。)
しかし、宿泊したコテージは、ただでさえベッドを置いたらほとんどスペースがなく、
カップルや家族でない限り、一人一部屋使いが普通なところ。
そこに4人で無理矢理泊まるわ、翌日からは1棟貸し切りで、トータル7日間も滞在するわ、
さらに、一晩でビールを11本も空け~の、朝も昼も夜も宿でご飯を食べ~の。
(バカンスに来ている西洋人って3食きっちり食べる人はあんまり見たことないです。)
気がついたら、日本から持ち込んだ乾き物やなんやかや(市場で買った魚とか)で飲んでたり、
日本のお菓子を宿の子供にあげたりと、この宿に滞在するお客の中ではかなりの上客でもあったはず。
そんなこんなで、オーナー家族との距離は毎日少しずつ縮まっていきました。
インドネシアの人は見知らぬ外国人にも結構気さくに接してくれる人が多いお国柄ですが、
その上、離島の人たちは飾らず自然体なので、非常に接しやすい。
とにかくとてもリラックスした楽しい滞在ができます。
デリマコテージのテラスで寛ぐ。
端の部屋用のダイニングが
バルコニーのように広い。
毎日「マルクの郷土料理」三昧でしたが、嬉しいことにお母さんが料理上手でした。
西洋人のたまり場宿で、毎日出ていたアヤムゴレン(インドネシア風の唐揚げ)なんて滅多に出てきません。
マルクの食事は素材の味を生かすようなシンプルな味付けで、日本人には絶対なじむ味なのですが、
魚や野菜、米、穀類という組み合わせで、毎日、素材と調理法を変えてくれていた。
部屋は薄い板壁のバンガロー型なので、プライバシーが・・・という人には向きませんが、
仲間内で貸し切っちゃうととっても居心地がよいです。
ケイ・クチル島に行ったら、是非、Ngurbloat Beachのデリマコテージ、宿泊してみてください。
次女のミナちゃん、片言の日本語もしゃべって、超かわいいです。
(高校卒業したらバリの観光科のある学校に行くってゆってたけど。)
関係ないけど、今、インドネシアでは中学校の第二外国語が日本語なので、子供達に捕まると、
憶えたての日本語で質問合戦となって大変です。その辺りはご覚悟くださいませ。
(ちなみに私、前回のケイ・クチル島滞在時にベモでミナちゃんに出会ってます。
その時はお父さんがコテージの経営者だって知らなかったけど。)
(今回はここまででいったん記事終了。細かい旅のレポは次ページからでっす。)
マルク州ケイ・クチル島:パサール・パンジャン Ngurbloat Beach周辺の写真
トゥアルの魚市場で買った尾頭付きのお魚。1500円くらい。
なんとかお造りにして持参した日本の醤油とわさびで1杯。その後、市場で買ったレモンでさっぱりとセビッチェ風に頂きました。
右下は現地で買ってみた缶詰です。これもつまみに食べてみた。
トゥアル側の市場
こうなるとどこにでもある普通の市場です。正月用の花火やラッパの屋台はすごかったけど。
マルクの郷土料理は、魚、野菜、ご飯、ご飯以外の穀類という組み合わせ。
基本的に魚、野菜、ご飯は必ずあって、ご飯以外に穀物が1品付く。(時々それがゆで卵やテンペ、豆腐、野菜料理に変わる。)
その他穀類は、ミーゴレン(具はニンニクだけのシンプルな物。これがめちゃうまい。)、茹でた芋(タロイモやジャガイモ)、茹でたバナナ(未熟バナナ)。 バナナは茹でると芋とほとんど変わらない。少しねっとりしたお芋です。
野菜は葉っぱ類や茄子、パパイヤの花などですが、スープだったり、炒め物だったり,和え物だったり、毎回調理法が変わります。 茄子は毎回テロンゴレンサウスケナリで出てきたけど、茄子の種類が毎回違うんですよ。長なすだったり、白い茄子だったり。ほんと飽きずに食べられるように工夫してありました。
ただ、油分が少ないな~と。日本人は昔はこうだったんだろうけど、油まみれの食生活になれちゃったんだろうなぁ。
ケイ・クチル島の郷土料理エンバル。そのままより揚げ物の衣にするのが絶品!
あまりに美味しそうに食べるので、そのうち頼まなくても朝食に出してくれるようになり、さらに出発日なんてまだ☆が瞬いている時間にもかかわらず、作ってきてくれましたからね。自慢の料理だったのかも知れません。
エンバルというのはマルク州の郷土料理で、キャッサバを発酵させて作った粉です。米がなかった時代、この辺りの島は主食が芋だったのです。
発酵させた粉を塩や唐辛子と一緒にそのまま食べたり、焼いてプレート状にしたものにおかずをのっけて食べたりします。最近ではお菓子に加工したりも。
でも一番美味しかったのは揚げ物の衣にしたやつでした。最後の晩に出してくれたアヤムゴレン(鶏の唐揚げ)も衣はエンバル。美味しかったな~。
エンバルの粉を市場で買って帰って家でやろうとしたけど、ママのように上手に厚めに衣が付かなかった。(片栗粉みたいになっちゃう。) 次にケイ島行ったら、是非、レシピを教えて頂きたい。
デリマコテージ(Delima Cottage) 部屋:135,000ルピア/部屋、食事:45,000ルピア/人、
Ngur Bloat Kei Kecil, Maluku Tenggara
ケイ・クチル島西海岸沿いNgurBloat村にあるビーチ近くのコテージ。コースターコテージと同じ海岸の南側の村に位置する。
ケイ・クチル島へ夕方到着したので、パサールパンジャン方面へ向かって飛び込みで宿を探したところ、 一部屋だけ空室があったので、一泊目は一部屋に4人で雑魚寝。(マットを持ってきてくれたので、床に2人、ベッドに2人。強行軍に疲れてたので爆睡。)
翌日からコテージの三部屋全てを独占して貸し切り状態になり、他のお客がいないので気を遣わずに快適だった。 (コースターコテージなどは部屋数が多い分、食事どきに他のお客さんとの交流が義務になるので面倒。)
宿のお母さんが料理上手で毎日美味しいご飯を食べられて、大正解だった。
特においしかったのがピーサン・ゴレン。衣にエンバルを使っているところがケイ島風。
ケイ・クチル島へ夕方到着したので、パサールパンジャン方面へ向かって飛び込みで宿を探したところ、 一部屋だけ空室があったので、一泊目は一部屋に4人で雑魚寝。(マットを持ってきてくれたので、床に2人、ベッドに2人。強行軍に疲れてたので爆睡。)
翌日からコテージの三部屋全てを独占して貸し切り状態になり、他のお客がいないので気を遣わずに快適だった。 (コースターコテージなどは部屋数が多い分、食事どきに他のお客さんとの交流が義務になるので面倒。)
宿のお母さんが料理上手で毎日美味しいご飯を食べられて、大正解だった。
特においしかったのがピーサン・ゴレン。衣にエンバルを使っているところがケイ島風。
インドネシア ケイ島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2016.12月
95インドネシアルピア=約1円
95インドネシアルピア=約1円
■交通:タクシー 250,000ルピア(空港-NgurBloat村)、ベモ 10,000ルピア(村→町)
■宿泊:デリマコテージ 135,000ルピア/室
■食事:昼食・夕食 45,000ルピア/人、瓶ビール450,000ルピア,缶ビール250,000ルピア/本
■買い物:魚 150,000ルピア/匹
■成田-ジャカルタ航空券 直行便で燃油サーチャージ込み60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
ジャカルタ-アンボン航空券 片道15,000円~20,000円(予約クラス・レートによる。)
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。
旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
Lonely Planet Indonesia
マルク州の情報が唯一載っているガイドブック。分厚いので私はこのガイドブックは切り刻んで必要な箇所のみを持っていきます。
重い荷物を持ち歩きたくない場合は、電子書籍版を購入するか、oney planetの公式サイトで売っているpdf版を必要箇所だけ 購入することも可能です。
今回は古いロンプラ(紙のガイドブック)に加え、電子版をネットでダウンロードしました。
掲載されている地図や記事は古い方のが詳しかったので両方使えて便利だった。
都会と違って離島は急激に発展しないので、古い情報で旅しても問題は起こらないです。
インドネシアの人は親切なので、指さし会話帳などを駆使しながら頼り切るのも有りですよ。
武部 洋子 情報センター出版局 2011-05-01
離島に行くと英語は観光関係者にしか通じないので、買い物を楽しんだり、現地の人と交流するのに片言でもインドネシア語がわかると楽しめます。 特にインドネシアのお金はゼロがやたらと多く、わかりにくいので、数の数え方は知っておいた方がよい。
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posted with ヨメレバ
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