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フィジー/ヤサワ諸島の旅:ナズラ島スクール&ビレッジ訪問ツアー

ナズラ島のオッシュマンズベイリゾート滞在中、ビレッジ&スクールツアーに参加しました。
ヤサワ諸島にあるリゾートは基本的に食事はゲストが一斉に同じメニューを食べるため、
食事時に宿泊客が一同に介します。(雰囲気は結婚披露宴みたいな感じ。)
各リゾートは毎日日替わりで様々なアクティビティを準備しており、熱心なリゾート(高いところ)は、
この夕食後の時間に翌日のアクティビティの紹介をするわけです。
ちなみにロングビーチリゾートは食堂の壁にメニューが貼ってあり、参加したい人が相談する仕組み。
オッシュマンズなどの高い宿は、こうやって熱心に説明する場合がほとんど。

「皆さん、食事は美味しかったですか~?」「いえーす」 「じゃあシェフに感謝を込めて拍手~!」
などという元気な呼びかけで客の注目度を集めたところで、ツアーの紹介です。

船で村に向かう
ツアーは当然ボートで!
「さて皆さん。明日の午前中はビレッジ&スクールツアーです。
 朝食後、朝9時にここを出て、ナズラ島の村と学校を訪問します。
 12時に戻ります。明日帰る人は食事の後ボートに乗ってください。」


ヤサワフライヤーの到着時間に合わせてアクティビティを組んであるのです。
ヤサワの宿はチェックアウト時間が10時~11時と割と早めです。
午前中に海に入ったとしてもその後の身支度に困るし、
かといって船の時間まで散歩で時間つぶしをするのも味気ない。
そんな旅人の思いを汲んだかのように上手にプランが立てられているのがスゴイです。

ちなみにこういったアクティビティはだいたい1週間くらいのサイクルで企画されているので、
滞在期間が短いと必ずしも自分の参加したいツアーに参加できるとは限らないのでご留意を。

翌朝の朝食時に参加アンケートに名前を書き、荷物をまとめて早めの精算を済ませたら、
小型ボートにぎゅうぎゅうに詰め込まれながら、ナズラ島のビレッジツアーに出発です。

私の場合、9年前にマナ島の日帰りツアーでフィジーの村をぐるっと訪問した経験がありましたが、
今回のツアーはそれよりずっと興味深いものでした。やるな!オッシュマンズ!
小舟はぎゅうぎゅう。ナズラ島の周りの海の様子ブッシュの中にできた道を突き進む
【小舟にぎゅうぎゅうに詰め込まれて北部の村を目指します。】

まずは伝統家屋の説明から。昔の農村の家に作りは近い

フィジーの村の伝統家屋
村の敷地に入ってすぐにフィジーの伝統家屋があり、
その家屋の形態などの説明からツアーがスタート。
トイレ、キッチンなどは独立しているのが特徴的。庭もとても広い。
実際に人が住んでいるので内部の見学はしなかったです。
屋根だけのオープンキッチンになっている家も結構あった。
伝統家屋だけでなく、最近は木造家屋に住む人も多いようです。

トイレなどは専用の小屋が建てられている 日陰でくつろぎながら挨拶をしてくれる村民 綺麗に飾られた玄関ポーチ

村の中心に建てられた集会所

村の集会所
民家の外観を見学した後、実際のフィジー式の家屋の作りを見学するために 村の集会所に行きました。入口には創設者の銅像?があります。
ガイド君(リゾートのオーナーの息子)の説明によると、これらの建物は全て椰子でできてるそうで、 柱などは椰子の幹、屋根は椰子の葉、それらを結んであるロープは椰子の実の繊維で作られている。
内部の片隅にカバ用のおけを発見。
村の男どもはここでカバの儀式を行うのでありましょう。

集会所の内装 集会所の天井 カバの儀式で使われるおけ 集会所で説明をいろいろ聞く

教会と教会の前に設置された鐘と太鼓

新しい教会
フィジアンにとってキリスト教はもはや生活の一部。村には必ず教会がある。 この島には収容人数が数百人規模の教会も新設。
周辺の村からもミサに人が集まるのでしょう。
(この辺り、ガイドの話を聞いてなかったので、勝手な想像。)
写真右下の船状の物体は太鼓です。 この太鼓の叩き方で「男ども集まれー」とか「村人全員集合!」とか決められているそうです。つまりこの太鼓。村内放送の役目があるのです。
宿の食事時に「ご飯できたよ~」って叩く太鼓もこれです。

ふるい教会 太鼓 太鼓と鐘

体育館ではシェルマーケットを開催

シェルマーケットで買い物をする外国人
格技場くらいの大きさの屋内体育館もありました。柔道くらいできそう。
案内に従って入ると、おばちゃんがずらりと店を出しておりました。
マタザワレブ島の場合、毎日4時になると宿の敷地にマーケットが立ちましたが、 この島は村とリゾートが道で通じてないため、ツアーで訪れた時に開かれるようです。
売られている物は島の物ばかりではなさそうですが、村の女性の貴重な現金収入なので、 気に入ったものがあれば買うとよいでしょう。
私は、ごめんねしました。と、年的に付けられる物がない(笑)

シェルマーケット 体育館外観 気持ちだけマシーンがある

海難事故で亡くなった漁師の慰霊の日。村上げてのロボ料理作り

地中に作った石焼き炉の前で豚の蒸し上がりを待つ男たち
タロイモの皮を剥くおばさん
この日、村に入った時から、木陰に男どもが群がっていたり、
女性が集まっておしゃべりしていたりする姿がやたらに目に付く。
「さすが南の島。暑い時間は木陰でだらりと過ごすものかも。」
などと勝手に「島=レイジー」と決めつけて納得していた。
ところが、この日は海難事故で亡くなった100人の漁師さんを追悼するお祭り。 だらけていたのではなく、村人総出で宴の準備をしていた。

そう、こんな時は当然ロボ! (参考:世界の食べ物>ロボ料理
木陰で転がっていたおっちゃんたちは一仕事終えた後だったのである。
「君の背丈よりもずーっとでかい豚がこの中に入っているのだ!」 その豚の蒸し上がりをみんなでじーーっと待っているのであった。

豚の後に芋類を蒸す様で、女性たちはタロイモの皮を剥いたり、タロイモの茎をみじん切りにしたりと、 その下準備に追われていました。
い、いいな~。今晩、村にお邪魔したい!

皮を剥いたタロイモの山 芋をナイフでぶっさしてポーズをとるおばちゃん タロイモの茎はみじん切りにしてから調理する タロイモのあく抜き
ココナッツの果肉を削り取ってココナッツフレーク作り ロボの炉 芋を入れるのに備えて準備中のバナナの葉 次に調理されるのはぴよぴよひよこちゃん??

村に引き続き学校訪問。なんと生徒全員から歌のプレゼント!

狩りの儀式を見立てた歌と踊りを疲労する男子生徒
村見学の後は、学校です。周辺の村から子供たちが集まるそうで、その規模の大きさにびっくり。 サッカーコートが2、3面取れそうな校庭を中心に周りにずらっと平屋建ての教室が建てられている。
外観を見て終わりかと思ったら、生徒たちが我々に歌とダンスを披露。
プログラムはフィジーの伝統的な歌から英語の童謡まで幅広く、外人大喜び。 最後は伝統的な男の踊りで締めくくりです。
ぜ、絶対、クラスのお調子者を集めただろ~。

ショーが終わると、思った通り、ガイドから学校運営への募金のお願いがありました。
実は掲示板に、ラクロスチームやラグビーチームのユニフォーム購入の目標額や学校に寄付してくれた
海外の団体などの一覧表などが貼られていたのです。離島の学校運営は大変なのでしょう。
ツアーではこうやって子供たちができる限りの精一杯のもてなしをしてくれます。是非小額紙幣を用意して。
(私は50Fドル紙幣しか持ってなく小銭だけ箱に入れた。USドルでもよかったと後で気づいた。)

生徒全員集合で大合唱のプレゼント 学校一のお調子者が選ばれたくさい 若干羞恥心がある???
平屋建ての校舎 学校に向かうツアー客 子供たちがどこからともなく集まり始める

オッシュマンズに戻り、昼食を食べた直後にボートで次の島へ!

従業員全員で歌を披露
午前中みっちりの内容の濃いツアーが終わり宿に戻りました。
超塩っ辛いスパゲティボロネーズの昼食が終わると、スタッフ全員が集まり、 ギターと歌でご挨拶をしてくれました。
フロントに預けておいた荷物をボートに積み込み宿を去ります。
ええ、お隣のブルーラグーンも満室だったので、島を出ねばなりません。
次の宿はヤサワフライヤーの中で予約して貰うことになりました。
さらば、青いサンゴ礁のナズラ島!

ボートに乗り込むとそのまま見送られる 浅瀬に来ていたお魚 ナズラ島を沖から望む。

オッシュマンズ・ベイ・ロッジ Oarsmans Bay Lodge デラックスダブルブレF$200(食事、送迎別)

ナズラ島 西部海岸
オッシュマンズ2部屋続きファミリー向け
ヤサワ諸島の宿の中では高めの料金設定だが、食事がコース料理だったり、
ビーチフロントのブレだったりと、高いだけ設備が整っている。
ドミトリーが最も眺望のよいビーチの真ん中の2階にあるのがスゴイ。
テント泊、食事なしなど、滞在費を抑えて泊まることも可能。
この宿は素泊まりで、お隣のブルーラグーンで食事をしている人もいた。
経営者のふぃじあんのおばちゃんののりがよくて楽しいです。

スタッフのお出迎え 家族向けブレはダブルベッドと子供用二段ベッド ビレッジツアー。村の集会所で

フィジー旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2010.07月
1フィジードル=約50.6円
■雑貨:ビール 4ドル(ハッピーアワー)、6ドル(フィジービターの通常価格)
■ツアー:ビレッジツアー 20ドル 
■宿泊:旅行代理店に払う部屋代差額 20ドル、食事代 73ドル、ボート送迎 23ドル
     (オッシュマンズは基本クレジットカード払いなので、VISA or Masterカードが必要。)
■船+宿泊:ブラコンボパス 6泊7日 ダブルor ツイン 871ドル/人
 オーサムアドベンチャーズwebで事前支払い済。フィジーに来てから申し込みも可。
 各旅行代理店、ホテルのトラベルデスク、オーサムアドベンチャーの事務所(空港、マリーナに有)で。
 ブラ コンボパスには期間中のヤサワフライヤー乗船(1日1回まで)、宿(3食付)代が含まれます。

■成田-ナンディ航空券 60,000~120,000円くらい。
日本からの直行便がなくなって、時間もかかり、値段も高くなりました。
私の場合、7月出発の大韓航空で航空券代は10万円くらいでしたが、燃油サーチャージや
ソウルでのストップオーバーのチャージなどが加わり、13万円くらい。
その他、パプアニューギニア、グアム、香港、オーストラリア、ニュージーランド経由等があります。