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バンコク近郊散歩:タリンチャン水上マーケットにゆくの巻(2)

さて、タリンチャンの水上マーケットのメインともいえるボートツアーです。
チケットは功徳のナマズの餌やり場の芝生を挟んで向かい側のインフォメーションセンターで。
大人99バーツ、子供60バーツ。所用3時間。1時間に1本出ています。
私は11:30頃タリンチャンにつきましたが、先に昼ご飯が食べたかったので12:45を購入。
お昼を食べそびれた場合、ツアーの合間に買い食いは可能です。さすがタイ。

またツアーに参加しなくてもボートを個人的にチャーターして運河を巡ることができます。
欧米人の観光客はツアーではなく貸し切りでボートに乗っている人が多かった。
ただし、見ている限りあっという間に帰ってきたので、運河を軽くクルーズして終わりだったみたい。
恐らく30分単位でのチャーターだったのだと思います(調査してなくてすいません)。

ガイドは基本的にタイ語ですが、外国人も乗るので英単語、日本語の単語を勉強しているようで、
細かい説明はわかりませんが、必要最小限のことは伝えてくれるので問題なし。

「ジャパン。にーじゅっぷん。にーじゅぷん」←観光地での自由時間を告げるとき。
「ジャぱーん。セブンイレブン。セブンイレブン!」←運河沿いに商店が見えた時。
「おてら。オテラ」←大きなワットの横を通り過ぎる時。
「おいしい。オイシイ~。」←何かの買い食いポイントにさしかかった時。

途中から最前部の席に変わったので、何かのポイントにさしかかる度に、突然タイ語から切り替わり、
背後からでかい声で「じゃぱーーーん!」と叫ばれ、こちらも手を挙げて「はいはーーい」と派手に応答してた。

しかも、「素面でこのノリ?!」って言うくらいびっくりするくらいノリのよいおばちゃんガイドで、
ツアーの間中ひたすらしゃべり続けていただけでなく、観光が終わり説明することがなくなったら今度は歌。
そして、最後はボート中のお客さんとコール合戦を始めてしまい、
「◎×▼□?!」「ヨーッ!!」「×○×□▼×△」「ヨーっ!!」
船着き場でボートを待っている人が唖然とした顔で我がボートを眺めていたのがおかしかった。

たったの300円足らずでしたが、超楽しめました。チャーターボートより面白いかも。
では、以下に写真と共に詳細をご案内しますね~。

タリンチャン運河ボートツアーに出発

タリンチャン運河ボートツアー出発
ツアーボート、貸し切りボート共に鉄橋の真下のボート乗り場から乗船。
うわーーっと集まる人々に押され、ほとんど最後部の席になってしまった。
でも、逆にボートの先端が跳ね上がっているので、前は景色が見づらい
後ろの席の方が景色を見渡せるしガイドさん真後ろだし、便利です。
タリンチャンの船着き場からしばらくの間は運河の幅が広いので、
ババババ~ッと派手なエンジン音を轟かせぶっ飛ばします。
船が通った後は、ばっしゃーんと波が起こって周辺陸地は水害。
(勿論、運河が細くなったり船とすれ違う時、カーブでは減速してたけど)

広い運河沿いに建つ民家とツアーボート 運河の曲がり角では水道管もボートに道を空ける 運河の分岐

運河沿いの民家いろいろ

完全に水上に孤立して建つ家
運河沿いの家をタイプ別に紹介。
左は完全に陸地から孤立して水上に建つ家。建てた人すげー。
家の裏にも陸はないので交通手段は水路以外ありません。
下左の家は、家自体は水の上に建っていますが背後に陸があります。
また、民家が数件連なっているのでご近所様もいらっしゃる。
そして、家は完全に陸地に建っているが、家に繋がる道路はなく、
玄関が運河側にある家。
さらに、陸路交通や運河を渡る橋が整備された地域では、
民家は運河沿いに建っていますが、道路にも面しており、水路、陸路両方を活用していたりしました。
ほとんどの家が木造家屋ですが、新しく立て替えたと思われる家はコンクリート造りです。
水上に浮いている家屋は見かけず、高床式。
乾期でもボートが通ると波が立って敷地内に水が流れ込むので、雨期に水が氾濫しないか少々心配。

運河上に建つ集落 陸上に建つが交通手段は水路の家 水路沿いに民家が集中している

運河周辺集落の生活。

船着き場にテラスがある家が多い
商売中というよりおしゃべり中のおばちゃん達
タリンチャン地区の住民の生活は運河が中心になっているようでした。
陸路がない家は特にそうで、運河側の玄関ポーチがテラスになっている。
テラスに屋根とテーブルセット、安楽いすなどを設置している家が多く、
運河から吹き込む風をそよそよと感じながらくつろぐ姿を見かけました。

陸路が繋がっていないのですから、ポストは当然運河側に設置。
ゴミの回収も運河からボートで行うようで、テラスに出してありました。
運河に面していない家は水道管にロープとS字フックでつるしていた。
発想がスゴイ。(下写真上段右参照)
また、車庫ならぬ、「舟」庫があるおうちも多かったですが、
船着き場はあってもボートがない家もあったような気がするので、
交通手段は自家用ボートだったり、公共運河ボートを利用するのではないかと思いました。 こればっかりは平日に来ないとわかりませんねぇ。

ちなみに写真下の下段右は水道管がくねっと曲がってます。
ボートの通り道の分だけ水道管を上げてあるというワケ。ツアーボートは屋根付きででかいので通れません。

商店も舟の整備屋さんも全て運河沿いにあり、また運河から日用品を売り歩くボートもやってきます。
昔のバンコクはこういう生活がもっとずっと当たり前だったのかもしれません。

郵便も当然ボートで届く ゴミは船着き場に出しておくと回収される 水道管にゴミをつるす家
雑貨やに買い物に来たおばちゃん? 船の整備屋も当然運河沿いにある 路地に入れるように設置された水道管

川で戯れる犬と子供

水に浸かって涼む犬
バンコクでは犬の姿をよく見かけますが、タリンチャン地区もそれは同じ。
年中暑いタイでは全身を毛で覆われている犬はいつも暑そうで、
日陰のコンクリートにべったりと体を押しつけている犬が多い。
タリンチャンでは、風呂に浸かるおっさんのごとく、川に浸かっていたり、
川を泳いでいる犬が結構いた。ぼ、ボートにひかれるなよぅ。

子供達の遊び場も勿論川で、元気に泳いでいる子も見かける。
下水はこの川に流れるみたいなので余り清潔ではないけどね。

日陰のコンクリートで涼む犬 ツアーボートに手を振る子供 船着き場で貯まる子供

ツアー観光スポットその1:クローン・ラットマヨム水上マーケット Klong Lat Mayom F. M.

観光市場に潜入
ボートツアー最初の観光地がクローンラットマヨム水上マーケット。
タリンチャン地区3つある水上マーケットの1つで、やはり土日開催。
駐車場も整備されており、車でやってくるタイ人がほとんど。
この辺りの運河は少し狭いので手こぎの小さな舟で遊覧していた。
(ボートツアーもあるらしいですが)
ここに来るタイ人のお目当てはやっぱり食事みたいですが、
ツアーだと30分しか止まりません。買い食いならダイジョブですけど。
Klong Lat Mayom Floating Market公式webサイト(英語)

運河沿いに飲食店と売店がたくさん ツアーボート 座布団を売るボート

功徳のナマズ。足こぎボートに買い食い屋台満載!

カールを食べるナマズ
やっぱりここにもいる。功徳のナマズ。
そして、カールのような黄色いスナック菓子を餌として売られていた。
カールはカールい。だから遠くに投げるのが難しく四苦八苦してた。

運河から陸地に抜けると、運河の水を引き込んだ池があり、
足こぎボートで遊んでいる家族もいます。
やっぱりここもバンコクっこ、家族の週末リゾートでした。

ナマズの餌売り場 ココナッツ味のどでか米せんべい 運河でできた池とボート

楽しい買い食い。ミソピー入りタピオカ団子とどでかココナッツせんべい。

みそピーナッツあん入り餅のレタス包み
タリンチャンで昼ご飯を食べたばかりだと言うのに、やっぱり買い食い。
だって、買わずにはいられないんですよ~。
元々食事でも飲み物でもビニールでテイクアウトしてしまう買い食い天国 のタイですが、今回はビジュアル的に目をひくお菓子が多かった。

な、なんですか。このピンクのみ、みずいろの餃子は~!
米粉の皮やタピオカ団子の中身は、ミソピー餡が入ってます。
そのままでも食べられますがレタスに包むとさらに美味い!
添えられているプリッキーヌは勇気がなくて食べられなかったけど(プリッキーヌ=タイの激辛唐辛子)。
下右のお菓子は米粉をココナッツミルクで溶いた生地の薄焼きせんべい。直径50センチ。でかっ!
写真は省きますが、タリンチャンではソウルで流行っている繭みたいな飴菓子も実演販売してた。

みそピーナッツあん入り餅の中身 みそピーナッツあん入り餅 ココナッツミルク米せんべい

ツアー観光スポットその2:ラン園 オーキッドファーム

ランの鉢植え
タイと言えばランですね。マーケットの次はラン園です。
花に興味のない私は、ここでランの生態?を見てびっくりした。
根が土の中に埋まってない?!空中に浮かして栽培している。
ってことはランが育つには空気中の水分があれば充分なんですね。
(切り花は水につけてありましたが)
様々な種類のランがたくさん展示販売されておりますが、
当然、日本では植物検疫を通過しないと思いますので買えません。
ここでは小さな売店の横にガイヤン焼いて売ってた。(←買い食い情報)

空中で栽培されるラン ランの根 お土産用のランの切り花

ツアー観光スポットその3:お寺

お寺
タリンチャンの周りには数多くのお寺があるため、名称不明。
入口付近でお坊さんがお参りセットを売っています。
セットの中身はお線香と金箔。
お寺の前にあるテントに人間と同じくらいの大きさの仏像が鎮座しており、 お参りしながら(願掛けしながら)金箔を張り付けていきます。
寺の境内を参拝した人は一家族だけで、みんな金箔張りに夢中。
私は~、境内に入って1バーツ賽銭入れて手を合わせて終わり。


ツアー観光スポットその4:お寺の功徳のナマズ事業 wat pak nam fang tai

おびただしい数のナマズ
また出た功徳のナマズ(笑)それもナマズの数が尋常じゃない。
お寺でやっているタンブンなので余計に人気でした。
一斤10バーツのパンが飛ぶように売れている。
 ※タンブン:仏教の教えの一つ。「放生」。功徳を積む行為。
乱暴にも半斤を投げつける人もいて、さすがにでかすぎてナマズ困る。

パン食べたり、カール食べたり、ナマズも忙しいですね。

いくら何でもおおざっぱなナマズの餌やり ナマズの餌用のパン:1斤10バーツ タンブンの説明

ツアー観光スポットその5:水上お土産屋さん

ココナッツライスの竹焼き
背後から「じゃぱ~ん。オイシイ。オイシイ。」というガイドの声。
ココナッツミルクで炊いた餅米のお菓子カオランのお店に横付け。
ボートからは下りず、この食べたい人だけお菓子を買います。

日本でも甘い餅菓子はあるんだけども、タイの甘い餅米菓子は、
米粒がそのまんまの状態で甘く炊いてあるのが違うなぁ。
カオニャオマムアンに添えられているカオニャオもそうだけど。
味に興味はあったけど、いいかげん食べきれないので断念。


鉄橋が近づいたらボートツアークライマックス。

タリンチャンを遠くに望む
さて、ツアーはクライマックスです。 どこをどう巡ったのかはわかりませんが、タリンチャンの鉄橋が見えてきました。
この頃はガイドさんは歌ったり、コール合戦?したりノリノリで、 船着き場でボートを待つ人や食事をしている人から注目されまくりでした。
一度船着き場を通り過ぎ、くるっとUターンして着岸。
最後に乗船時にスタッフが撮影した写真をプリントした物が売られており、
ディズニーランドを彷彿とさせました。(ちなみに私は撮られなかった)

タリンチャンの調理ボートを外から見たショット タリンチャンボートレストラン タリンチャン運河ボートツアー終了

タリンチャン水上マーケット:運河ボートツアーの総括

タイのローカルな雰囲気から、昔ながらの生活がかいま見れて、超内容の濃い3時間でした。

立ち寄る観光ポイントも外国人向けのごてごてした土産が並べられたところと違って、
完全にタイ人向けなところがいいです。土産物の強要も勿論ありません。
お寺、ラン園、水上マーケット、タイの美味しいご飯という観光ポイントの構成は外国人にも嬉しい。
タイ語が理解できればきっともっと楽しいだろうけど(←格安なんだから多くを望むな)。
ボートツアーに参加しなくても、週末を過ごしに来たタイ人に混ざって食事するだけでも楽しいです。

タリンチャン地区はタリンチャンの他、クローン・ラットマヨム、ワットサパーンの水上マーケットがあります。
インフォメーションで貰ったリーフレットには、この3つの地区を回るボートツアーも書いてあります。
詳しくは現地で、お問い合わせくださいませ。(Klong Lat Mayom Floating Marketは公式webサイト(英語)があります。)


タリンチャンへの行き方は、前のページに詳しく書いたのでそちらをご覧ください。ざっくりの地図入りです。
(このページは写真が多いので重くなるので省きます。)

▼ タイ旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2010.01月上旬
1バーツ(B)=約2.8円

■タクシー:空港-ペッブリー通りのホテル 360B
■バス:バンコク中心部-タリンチャン 18B(片道)
■観光:ボートツアー99B(3時間)、トイレ 2B、賽銭 1B
■食事:オースワンもやし炒め、ビール410B、エビ焼き150B、ヤムウンセン30B、鴨そば25B
■買い食い:ミソピー餡のお餅20B、ココナッツミルク味の薄焼きせんべい20B、マンゴー蒸しケーキ20B
■宿:ファーストホテルagoda
■成田-バンコク航空券 29,800~120,000円くらい。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
日本から直行便が午前~深夜まで数多くある。去年まではSQが最もバンコクに早く着いた[現在運休]。
午前便でバンコクに着いてもバンコク到着は夕方、空港から町まで移動するうちに日が暮れる。
せいぜい夕食を食べる程度の時間しかないので、安い深夜便や経由便を選ぶのも手。
特にキャセイパシフィックやチャイナエアラインなど、各地に就航している航空会社を選ぶと、
成田や関空、セントレアにでなくてもバンコクに飛べて便利。
バンコクから出ないのであれば、終日自由行動のパッケージツアーがお得でオススメ。