日本人ってやっぱお人好し?ラダックでのエピソード
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しかし、これって自分だけでなく日本人全体に言えることなんかね。とこのごろしみじみ思う。
例えば、この前の旅行の時。欧米人のように、「雇う側、雇われる側」という、主従関係がうまくとれない典型的な日本人をやっていた。
とある欧米人の雇った車がエンストして止まっていたとき、奴らは「早く動かせよな~」って感じでそこいらに座りこけていたのに対し、我々日本人は「手伝って」と頼まれて、なぜか手伝っていた。
雇う側の欧米人カップルは「金を払っているからにはちゃんとしろ」っていう態度を最後まで崩さなかったのに対し、我々は関係ないのにお手伝いである。
更に、運転手がえっらいヘボで、ダートの運転がへたくそだった上に、約束の地へたどり着けず、更に勝手に休憩を取ったり、終いには山道で居眠り運転になりそうになるおおよそプロとは思えぬ運転をされても、「ざけんな!」と切れるのをつい我慢した。
苛々しているのを察し、スピードを上げる運転手を見てたりすると、「きっとわざとじゃないんだろう」とか、「悪いヤツでもないかな」とか、つい相手のいいところを見つけて自分の心をなだめてしまうのである。
でも、そういうのって、相手が本当にいい人だったらいいのだが、そうでもなかった時の怒りは倍増で、「くそう、あんなにチップやるんじゃなかった」とか、いつまでもいつまでも根に持って、とにかく悔しくてたまらなくなる。そして、「舐められてたまるか!」と粋がって今度は客引きとケンカしたりするんですね。いやはや
話はそれるがつい先日、中国に研究調査を依頼していたとある教員からこんなことを言われた。
「調査が終了したので、調査票を送ってほしいと依頼したら、「無くなったらいけないから留学生に持たせる」と言われた。」
ここまではいい。日本で受け取れば済むことだ。ああ、もしかしてその留学生に交通費を払うとかいうつもり?それは、どこまでOKできるものか・・・
そんなことを考えつつ、話を聞いていると、予想外の言葉が耳に飛び込んできた。
「調査票が重かったので、機内持ち込みの手荷物が20キロを超えてしまった。だから超過料金が2万円くらいかかったっていうんですよ。それを研究費で払えますか?」
おい、おい、おい、そんなもん払えるか~!確信犯にきまっとるわっ!
しかし、そう思ったのもつかの間、そのうちに「でも、その子、手荷物の重量制限のこと知らなくて引き受けちゃったのかな?」「中国の郵便事情が本当に最悪で、そうせざるを得なかったとか・・・」等々、相手をフォローする考えが頭の中を駆けめぐった。いえ、でも、きっと向こうはわざとだと・・・思う。(←だんだん自信がなくなっている)
その教員も自分が調査を依頼した側だという手前、「相手に悪いことをしてしまった」という考えが抜けないようで、「じゃあ、別の研究費で出すしかないですね」って、・・・さすがにそれは公費では落ちないと思いますよ。
素直に調査票を郵送してもらった方が安いんですから。国民の血税からでる経費で払えるわけないって。
そのまま無視して相手の負担にすれば、今後の研究に差し障りがあるし、かといって自腹で払えばチョロいと思われて、次回もこういう交渉に持って行かれるかもしんない。
で、次回から二度とこんなことがないように!と、がちがちの契約書を作ったりして、「そんな面倒なことはてつだわん!」とか言われちゃうんですかね。
何がいいたいのかわからなくなってきたけど・・・うーむ。毅然とした態度を取るのって難しいですな。
(※この記事は2004.09.12に執筆された物です)
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