浮かれすぎて痛い同胞とマウントポッパへの道のり。
バガンはビルマ族最初の統一王朝であるバガン王朝の古都。
世界三大仏教遺跡(アンコールワット、ボルブドゥール、バガン)のうちの一つに数えられる遺跡群。
ミャンマーを訪れる外国人でインレー湖に行かない人はいても(←私)、バガンには必ず行くと思う。
なんつーか、外国人が好きそうな土の臭いのする素朴な遺跡が立ち並ぶ町だからだ。
バガンに着いたのは夕方。今更遺跡巡りをするでもなく、ホテルに荷物を置くと町をふらふら散歩した。
この町は想像と違って結構物静か。時々声をかけてくる押しの弱い馬車引きを除くと客引きと呼ばれるような輩は全くいないし、 それどころか肝心の外国人観光客の姿が思ったよりも少ない。
年末年始で休暇を取っているこの時期に?となんだか違和感が走る。
翌朝、まずは聖地マウントポッパに向かうことにした。
マウントポッパは「ナッ」という精霊を信仰する人々にとって、とても重要な聖地の一つ。
ひらっったい大地にぽっこりと飛び出た山の頂上にばばーんとお寺が建っていて、 その姿がなんともキッチュで写真を見るたびに気になっていた場所である。
【マウントポッパ1】
昨日も路線バスの中からはっきりくっきりとその姿を確認でき、「ああっ、マウントポッパ!」と妙に楽しくなったものだ。
もう一つの楽しみは、実はマウントポッパに行った人が誰もが口を揃えて言う、おもしろオブジェの数々。
いや、面白がっては失礼なんですが、でも、ミャンマーのお寺って日本と全く違ってそのギャップが楽しいんです。
で、ここポッパ山はそのおもしろさが群を抜くかと。
さて、そのポッパ山は、バガンからは80キロ南東にあり、乗り合いトラックで2時間ちょいってところ。
地元の人の乗り降りによっては時間がもうちょいかかる。
ただし、乗り合いトラックの帰路便はお昼過ぎなので、のんびりしたい人は車をチャーターすべし!です。
【マウントポッパ2】
私はポッパ山までの交通機関として、トラックを選択した。
この乗り合いトラックに始発のバガンから乗った乗客は、ミャンマー人であれ、外国人であれよそ者の様で、 外国人は観光、彼らは巡礼のためにポッパ山を目指していた。
この日、乗り合いトラックに乗っていた外国人は、日本人だけだった。
私の他に50代前半くらいのおじさんが1人。話しかけようにも目線が泳いでわざと避けている感じ。
その割に「おはようございます」なんて、誰に言うでもなく挨拶をしたりして、つかみ所がなくて浮いている。
この人が何とも変な人だった。
乗り合いトラックは、小型のトラックの荷台の周りに沿ってベンチを設けた乗り物で、基本的に人間が荷台、荷物は屋根の上に載せられる。
ただし、時には乗客が一杯で、荷台はすし詰め。あふれかえった乗客が(特に男)、荷物と一緒に屋根に登る。
ぎゅうぎゅうの車内は窮屈。でも舗装されていないがたがた道を走るので、屋根に登ったら最後。
必死に荷台にしがみついていないと、外にぽーんと放り出されてしまう。
そして、揺れよりも不快なのは、ミャンマーは常に真夏で炎天下だということ。
2時間も3時間も埃にまみれて直射日光を浴び続けて、必死に屋根にしがみついているのって苦痛だと思うんですよ。
地元の人たちだって、満員だから仕方なく屋根の上に登っているんですよ。
ポッパ山行きの乗り合いトラックで乗り合わせた1人の日本人中年男性は、 往路の途上、屋根の上に登っている人たちを見て「面白い!自分もやってみたい!」と思ったらしい。
帰りのトラックはガラガラで荷台で寝れるくらいの余裕があったにもかかわらず、なんと出発直前に突然、屋根によじ登り始めた。
最初の10分は楽しかったでしょう。 高いところから外を周りを見下ろせて、急坂をさーーーっと滑り降りるトラックはジェットコースターみたいだったでしょう。
でも、基本的にこのトラックは大半の道のりを舗装されていない悪路を埃を巻き上げて走る。辛かったでしょうねぇ。
トラックに乗り降りする地元民の目線が「なんだ?この外国人」って言う目で見ているように見えて、関係ない私がなんとなく恥ずかしかった。
2時間半後、バガンに戻った頃には、おじさんの姿はよれよれ。
真っ茶色になったTシャツと埃で曇った眼鏡。真っ赤っかに日焼けした顔に浮かぶ疲れ切った表情を見ていると、 「きっと後悔したろうなぁ」なんて気の毒でしょうがなかった。大きなお世話だが、年を考えてみてはどうかと・・・。
アジアを旅行していると、たまーにこの手の解放されすぎで大丈夫かな~というような人を見かける。
特に多いのが中年以上の男性なので、こうやってストレスを解放してるのだろうと勝手に納得してますが。
要は変わった人だなぁというだけの話なんですが、とにかく無茶をして生き死に問題にだけはならないようにしてもらいたいものです。
世界三大仏教遺跡(アンコールワット、ボルブドゥール、バガン)のうちの一つに数えられる遺跡群。
ミャンマーを訪れる外国人でインレー湖に行かない人はいても(←私)、バガンには必ず行くと思う。
なんつーか、外国人が好きそうな土の臭いのする素朴な遺跡が立ち並ぶ町だからだ。
バガンに着いたのは夕方。今更遺跡巡りをするでもなく、ホテルに荷物を置くと町をふらふら散歩した。
この町は想像と違って結構物静か。時々声をかけてくる押しの弱い馬車引きを除くと客引きと呼ばれるような輩は全くいないし、 それどころか肝心の外国人観光客の姿が思ったよりも少ない。
年末年始で休暇を取っているこの時期に?となんだか違和感が走る。
翌朝、まずは聖地マウントポッパに向かうことにした。
マウントポッパは「ナッ」という精霊を信仰する人々にとって、とても重要な聖地の一つ。
ひらっったい大地にぽっこりと飛び出た山の頂上にばばーんとお寺が建っていて、 その姿がなんともキッチュで写真を見るたびに気になっていた場所である。
【マウントポッパ1】
もう一つの楽しみは、実はマウントポッパに行った人が誰もが口を揃えて言う、おもしろオブジェの数々。
いや、面白がっては失礼なんですが、でも、ミャンマーのお寺って日本と全く違ってそのギャップが楽しいんです。
で、ここポッパ山はそのおもしろさが群を抜くかと。
さて、そのポッパ山は、バガンからは80キロ南東にあり、乗り合いトラックで2時間ちょいってところ。
地元の人の乗り降りによっては時間がもうちょいかかる。
ただし、乗り合いトラックの帰路便はお昼過ぎなので、のんびりしたい人は車をチャーターすべし!です。
【マウントポッパ2】
この乗り合いトラックに始発のバガンから乗った乗客は、ミャンマー人であれ、外国人であれよそ者の様で、 外国人は観光、彼らは巡礼のためにポッパ山を目指していた。
この日、乗り合いトラックに乗っていた外国人は、日本人だけだった。
私の他に50代前半くらいのおじさんが1人。話しかけようにも目線が泳いでわざと避けている感じ。
その割に「おはようございます」なんて、誰に言うでもなく挨拶をしたりして、つかみ所がなくて浮いている。
この人が何とも変な人だった。
乗り合いトラックは、小型のトラックの荷台の周りに沿ってベンチを設けた乗り物で、基本的に人間が荷台、荷物は屋根の上に載せられる。
ただし、時には乗客が一杯で、荷台はすし詰め。あふれかえった乗客が(特に男)、荷物と一緒に屋根に登る。
ぎゅうぎゅうの車内は窮屈。でも舗装されていないがたがた道を走るので、屋根に登ったら最後。
必死に荷台にしがみついていないと、外にぽーんと放り出されてしまう。
そして、揺れよりも不快なのは、ミャンマーは常に真夏で炎天下だということ。
2時間も3時間も埃にまみれて直射日光を浴び続けて、必死に屋根にしがみついているのって苦痛だと思うんですよ。
地元の人たちだって、満員だから仕方なく屋根の上に登っているんですよ。
ポッパ山行きの乗り合いトラックで乗り合わせた1人の日本人中年男性は、 往路の途上、屋根の上に登っている人たちを見て「面白い!自分もやってみたい!」と思ったらしい。
帰りのトラックはガラガラで荷台で寝れるくらいの余裕があったにもかかわらず、なんと出発直前に突然、屋根によじ登り始めた。
最初の10分は楽しかったでしょう。 高いところから外を周りを見下ろせて、急坂をさーーーっと滑り降りるトラックはジェットコースターみたいだったでしょう。
でも、基本的にこのトラックは大半の道のりを舗装されていない悪路を埃を巻き上げて走る。辛かったでしょうねぇ。
トラックに乗り降りする地元民の目線が「なんだ?この外国人」って言う目で見ているように見えて、関係ない私がなんとなく恥ずかしかった。
2時間半後、バガンに戻った頃には、おじさんの姿はよれよれ。
真っ茶色になったTシャツと埃で曇った眼鏡。真っ赤っかに日焼けした顔に浮かぶ疲れ切った表情を見ていると、 「きっと後悔したろうなぁ」なんて気の毒でしょうがなかった。大きなお世話だが、年を考えてみてはどうかと・・・。
アジアを旅行していると、たまーにこの手の解放されすぎで大丈夫かな~というような人を見かける。
特に多いのが中年以上の男性なので、こうやってストレスを解放してるのだろうと勝手に納得してますが。
要は変わった人だなぁというだけの話なんですが、とにかく無茶をして生き死に問題にだけはならないようにしてもらいたいものです。
[写真とコメント]マウントポッパの写真館
I ポッパ山と周辺の様子
これをご覧頂くとわかりますが、ポッパ山の周りは本当にひらったい大地が続いています。なので、ポッパ山は路線バスなどからはっきりと確認できるわけです。この立地を見ているとなんとなく「聖地」になった理由もわかる気がしますね。
神様はやっぱり高いところから民衆を見守っているわけです。
II ほかに写真はなかったのか・・・っていうかんじですが。
内部のお寺の建物の写真を全く撮ってなかったことに気づきましたが。緩やかなのから急なのまで、ひたすら階段を上るのがそれなりに大変です。でもそれほど高いわけではないのでなんとななります。
III 土産物やというより巡礼グッズ
土産物屋というよりも巡礼のためのグッズを売っている感じです。
水晶は、割ってみないと水晶が入ってるかわからないので、博打ですよね。大半入ってない気がする。
IV 申し上げることは何もありません。(オブジェ)
はい。こんな感じです(写真は一部です)。
誰かが吉田戦車の世界だといってましたが、吉田戦車はこれに影響を受けてたりしそうですよね。ミャンマーのお寺はペイントもカラフルだったり、立体的だったりとにかく面白いので、そのうちにどうしてなのか?を知りたい。誰か文献をご存じでしたら教えてください。
誰かが吉田戦車の世界だといってましたが、吉田戦車はこれに影響を受けてたりしそうですよね。ミャンマーのお寺はペイントもカラフルだったり、立体的だったりとにかく面白いので、そのうちにどうしてなのか?を知りたい。誰か文献をご存じでしたら教えてください。