ミャンマーの列車はとっても厳しい。今でも同じかな・・・。
「ミャンマーの列車?揺れるよ~」
揺れるって列車なんだから当たり前じゃん。がたんごとんがたんごとんってって揺られて行くのが列車の旅の醍醐味!
「なーにゆってんの?」と友人の台詞を気にもとめていなかった。
寝台列車の旅はバスに比べれば快適っていうのが自分の中の常識だったのだ。
だが、ミャンマーの列車は自分の想像を超えていた。
午後5時。予約した切符を手にヤンゴン駅にやってきた私は、ヤンゴン始発、マンダレー行きの列車に乗り込んだ。
私が握りしめている切符はファーストクラスの切符。
インドでもタイでもセカンドクラスを選ぶ私にとってファーストクラスは贅沢な気もするのだが、
「セカンドクラスは問題外」とハナから否定する友人。
「ファーストクラスっていう位だし、35ドルもする。乗り心地はいいんだろう。」
今思えば、勝手な想像だ。
「あれ?寝台列車じゃないんだ」
夕方発の列車なので、寝台だと思っていた。
乗り込んだ車両は通路を挟んで2×2列にずらーっと座席が並んでいて、前後の席幅は飛行機のビジネスクラスシートくらい。
座席の割にはゆったり目に配置されている。
座り心地は変にぼよんっとしていて、ちょっと古いスプリングのソファーみたい。
でもまあ、充分リクライニングするし、夜行バスや飛行機のエコノミー席に比べたら快適かも~。
ファーストクラスの車内
とまあ、乗った時にはそれなりに好印象だった訳です。
35ドルという外国人料金は、席の割には少々高いですが、 遊びに来させて頂いている分際で文句は言えません。
しかし、列車が走り出した途端、「揺れるよ~」って台詞の意味を体感。
普通におとなしく座っているだけなのに、身体が左右にぐおんぐおん揺さぶられる。
下からは、がたがたがたがた小刻みな振動があり、超音波振動機の中ってこんな感じか?ってなくらい。
見た感じ、線路はほとんどカーブしていないんだが、どうしてこんなに頭が振られるんだろう。
酔いやすい体質の人は、げーーーです。げーーー。
隣の席にいた二人連れの女の子は、列車が走り出してまもなく毛糸で編んだ帽子を取り出した。
リクライニングでリラックス
「この暑いミャンマーで毛糸の帽子?ファッションか?」
彼女らは毛糸の帽子を目深にかぶった後、がさごそと鞄をあさって毛布を2枚取り出し、
それを頭からかぶって就寝体制に入った。
「冷房も効いていないのになぁ。毛布二枚?!冷え性?」
冷房病などなさそうなこの国で、冷え性の人はおられるのだろうか?
そして、列車が走り出して数時間。
「揺れる」、「毛糸の帽子」、「毛布」といった物の意味がようやく飲み込めてきた。
相変わらずぐおんぐおんと揺れる列車も、電動マッサージ器の様な振動にも慣れてきた私は彼女らと同じく就寝体制に入ろうとした。
周りのミャンマー人の大半も寝に入るところで、左右の窓を閉めようと、「ふんっ、ふんっ」とがんばっているのだが、 窓枠の鉄がさび付いていてピクリとも動かない。
車内のほとんどの窓が全開で、風がびゅーびゅー吹き荒れるわ、線路がキーキー響き渡るわで、とてもじゃないが熟睡できそうにない。
そして乾期の夜は意外と寒く、言ってみれば春先に扇風機に当たり続けている感じ。
おまけに向こうに座ったにいちゃんの椅子!リクライニングが壊れてるみたい・・・。かわいそー。
翌朝、颯爽と身支度を始めた隣の彼女に比べ、私の姿はよれよれだった。
さっと外した毛糸の帽子の中から長い黒髪がさらりと流れるその姿は、まるでシャンプーのCMのよう。
かくいう私の頭はスズメの巣って、ああそうか。窓が閉まらないから、髪が乱れるから、寒いから、あの重装備か!
日本や例えば、インド、タイなど、その国によって、運行会社によって、車両制作予算によって、
列車の乗り心地とか見た目が違うのは当たり前こと。
でも、今回の列車はそれ以前の問題。
要はメンテが全くなされていなくて、リクライニングが壊れていて倒れないとか、
窓がさび付いて閉まらないとか、おいおいコレって雨期はどうなるんだ。カッパ着て乗るのか?
そして、揺れる原因は線路。
まっすぐにつーーーっと延びているはずの線路が、素人目にも小刻みに曲がっているのがよくわかる。
これじゃ、スピード出したら脱線するってば。
そう言えば、某小○急線でも、「テクノインスペクター走らせて点検しますぜ~」とかやってました。
当時は、「だから何?」って感じでしたが、ようやく意味がわかってきた今日この頃。
日々の点検、メンテナンスは大事なことですね。はい。
揺れるって列車なんだから当たり前じゃん。がたんごとんがたんごとんってって揺られて行くのが列車の旅の醍醐味!
「なーにゆってんの?」と友人の台詞を気にもとめていなかった。
寝台列車の旅はバスに比べれば快適っていうのが自分の中の常識だったのだ。
だが、ミャンマーの列車は自分の想像を超えていた。
午後5時。予約した切符を手にヤンゴン駅にやってきた私は、ヤンゴン始発、マンダレー行きの列車に乗り込んだ。
私が握りしめている切符はファーストクラスの切符。
インドでもタイでもセカンドクラスを選ぶ私にとってファーストクラスは贅沢な気もするのだが、
「セカンドクラスは問題外」とハナから否定する友人。
「ファーストクラスっていう位だし、35ドルもする。乗り心地はいいんだろう。」
今思えば、勝手な想像だ。
「あれ?寝台列車じゃないんだ」
夕方発の列車なので、寝台だと思っていた。
乗り込んだ車両は通路を挟んで2×2列にずらーっと座席が並んでいて、前後の席幅は飛行機のビジネスクラスシートくらい。
座席の割にはゆったり目に配置されている。
座り心地は変にぼよんっとしていて、ちょっと古いスプリングのソファーみたい。
でもまあ、充分リクライニングするし、夜行バスや飛行機のエコノミー席に比べたら快適かも~。
ファーストクラスの車内
35ドルという外国人料金は、席の割には少々高いですが、 遊びに来させて頂いている分際で文句は言えません。
しかし、列車が走り出した途端、「揺れるよ~」って台詞の意味を体感。
普通におとなしく座っているだけなのに、身体が左右にぐおんぐおん揺さぶられる。
下からは、がたがたがたがた小刻みな振動があり、超音波振動機の中ってこんな感じか?ってなくらい。
見た感じ、線路はほとんどカーブしていないんだが、どうしてこんなに頭が振られるんだろう。
酔いやすい体質の人は、げーーーです。げーーー。
隣の席にいた二人連れの女の子は、列車が走り出してまもなく毛糸で編んだ帽子を取り出した。
リクライニングでリラックス
彼女らは毛糸の帽子を目深にかぶった後、がさごそと鞄をあさって毛布を2枚取り出し、
それを頭からかぶって就寝体制に入った。
「冷房も効いていないのになぁ。毛布二枚?!冷え性?」
冷房病などなさそうなこの国で、冷え性の人はおられるのだろうか?
そして、列車が走り出して数時間。
「揺れる」、「毛糸の帽子」、「毛布」といった物の意味がようやく飲み込めてきた。
相変わらずぐおんぐおんと揺れる列車も、電動マッサージ器の様な振動にも慣れてきた私は彼女らと同じく就寝体制に入ろうとした。
周りのミャンマー人の大半も寝に入るところで、左右の窓を閉めようと、「ふんっ、ふんっ」とがんばっているのだが、 窓枠の鉄がさび付いていてピクリとも動かない。
車内のほとんどの窓が全開で、風がびゅーびゅー吹き荒れるわ、線路がキーキー響き渡るわで、とてもじゃないが熟睡できそうにない。
そして乾期の夜は意外と寒く、言ってみれば春先に扇風機に当たり続けている感じ。
おまけに向こうに座ったにいちゃんの椅子!リクライニングが壊れてるみたい・・・。かわいそー。
翌朝、颯爽と身支度を始めた隣の彼女に比べ、私の姿はよれよれだった。
さっと外した毛糸の帽子の中から長い黒髪がさらりと流れるその姿は、まるでシャンプーのCMのよう。
かくいう私の頭はスズメの巣って、ああそうか。窓が閉まらないから、髪が乱れるから、寒いから、あの重装備か!
日本や例えば、インド、タイなど、その国によって、運行会社によって、車両制作予算によって、
列車の乗り心地とか見た目が違うのは当たり前こと。
でも、今回の列車はそれ以前の問題。
要はメンテが全くなされていなくて、リクライニングが壊れていて倒れないとか、
窓がさび付いて閉まらないとか、おいおいコレって雨期はどうなるんだ。カッパ着て乗るのか?
そして、揺れる原因は線路。
まっすぐにつーーーっと延びているはずの線路が、素人目にも小刻みに曲がっているのがよくわかる。
これじゃ、スピード出したら脱線するってば。
そう言えば、某小○急線でも、「テクノインスペクター走らせて点検しますぜ~」とかやってました。
当時は、「だから何?」って感じでしたが、ようやく意味がわかってきた今日この頃。
日々の点検、メンテナンスは大事なことですね。はい。