坂の上の雲放映記念?中国東北地方の旅:長春(新京)編
【北海道のポプラの仲間。ヤンの綿帽子が町中を舞う。】
今回の中国東北地方滞在は長春を起点にして、大連やハルビンを回りました。
満州国時代は新京と呼ばれ、国の首都だった町です。
町には満州国時代に国家機関として使われていた建物が数多く残されています。
それらの建物は現在も病院や大学の施設として使われています。西洋に憧れていた時代の建築物です。
日本が満州国を統治していた時代から、中国の東北地方は一大工業地帯になりました。
現在の長春郊外には中国一の自動車生産の拠点で、中国版デトロイトっていうところでしょうか。
この頃、成田から長春の直行便は中国南方航空が週2便だったのが、震災の影響で週1便に減っていました。
しかし、セントレアから長春へは毎日便があったのですよ。日本の自動車関係者の利用が多いからでしょう。
特に震災を気に円高に拍車がかかったのもあり、自動車関係者の視察が軒並み増えたそうです。
ちなみに関空へは大連経由で、毎日便がありました。国内線兼用でうまくスケジューリングしてあるのです。
成田は中国人が観光などで東日本を敬遠したからか、たったの2便がさらに減らされてしまったわけです。
従って、今回の家族のチケットは長春in大連outにしました。
行きは成田から長春まで直行便で飛び、長春を見てから国内線で大連。そして大連にストップオーバー。
そして大連から成田に帰国というパターンです。こうすると時間もお金も全く無駄になりません。
スカイゲートのオンライン予約でもSTOの設定で予約できたので重宝しました。
中国の航空会社だからこそこういう設定があったとも言えますが。(日本の航空会社絡めると当然高くなります。)
こういう兄ちゃんをよく見た。
私の方はJALの特典航空券だったので、成田-大連往復に大連-長春の
国内線航空券を組み合わせるという最も効率が悪いパターン。
しかも出発直前に乗り継ぐつもりだった飛行機がキャンセルされたりもしました。
中国の航空会社は定時運航率も低いため、余裕のあるスケジューリングが必要。
ひろい大陸を縦横無尽に飛び回っているのでいろいろあるんだろな~と。
ところで、長春はやはり大連などと同じく「街」なので、何の目的も持たず、
受け身で訪れると「何もない。」で終わってしまいます。
ハルビンみたいに異国情緒があふれる観光地ではないのです。
でもそこはやっぱり外国。目を皿のようにしてじーーっと町を観察してみると、
空気も文化も全く違って面白いことがいっぱいです。
今回の一番の大感動は「楊」の綿帽子。6月初旬の東北地方はこれがふわふわと舞っていました。
最初に見た時は「大きな埃が町中を舞って・・・どんだけ汚いのだ。」と勘違い。
だってなーんにもない街のど真ん中にふよふよと白い物体が浮遊していたんだもの・・・。
こちらは中国の北部地方の春の風物詩。春になると綿帽子がふわふわと舞うのです。
実は、この「ヤン」は日本じゃポプラってゆってるヤツの仲間みたいです。
北海道では春の訪れの風物詩として、ニュースで流れるんだって。関東では見ないので知りませんでした。
6月は関東ではそろそろ梅雨入りでイヤーな季節の始まりなのですけども、中国は春であり「端午節※」。
街の至る所で粽売りが店を出していたりして、風情があります。
ちょうど旅行としても閑散期ですし、お休み出来るかたはこの時期の旅行は穴場ですよ。
さすがに北方なのでドラゴンボートレースはなかったですけどね~。台湾や香港に行けば見れますが。
※ 端午節は旧歴の5月5日のため、毎年日にちが変わる。2011年は6月6日でした。
満州国時代は新京と呼ばれ、国の首都だった町です。
町には満州国時代に国家機関として使われていた建物が数多く残されています。
それらの建物は現在も病院や大学の施設として使われています。西洋に憧れていた時代の建築物です。
日本が満州国を統治していた時代から、中国の東北地方は一大工業地帯になりました。
現在の長春郊外には中国一の自動車生産の拠点で、中国版デトロイトっていうところでしょうか。
この頃、成田から長春の直行便は中国南方航空が週2便だったのが、震災の影響で週1便に減っていました。
しかし、セントレアから長春へは毎日便があったのですよ。日本の自動車関係者の利用が多いからでしょう。
特に震災を気に円高に拍車がかかったのもあり、自動車関係者の視察が軒並み増えたそうです。
ちなみに関空へは大連経由で、毎日便がありました。国内線兼用でうまくスケジューリングしてあるのです。
成田は中国人が観光などで東日本を敬遠したからか、たったの2便がさらに減らされてしまったわけです。
従って、今回の家族のチケットは長春in大連outにしました。
行きは成田から長春まで直行便で飛び、長春を見てから国内線で大連。そして大連にストップオーバー。
そして大連から成田に帰国というパターンです。こうすると時間もお金も全く無駄になりません。
スカイゲートのオンライン予約でもSTOの設定で予約できたので重宝しました。
中国の航空会社だからこそこういう設定があったとも言えますが。(日本の航空会社絡めると当然高くなります。)
こういう兄ちゃんをよく見た。
国内線航空券を組み合わせるという最も効率が悪いパターン。
しかも出発直前に乗り継ぐつもりだった飛行機がキャンセルされたりもしました。
中国の航空会社は定時運航率も低いため、余裕のあるスケジューリングが必要。
ひろい大陸を縦横無尽に飛び回っているのでいろいろあるんだろな~と。
ところで、長春はやはり大連などと同じく「街」なので、何の目的も持たず、
受け身で訪れると「何もない。」で終わってしまいます。
ハルビンみたいに異国情緒があふれる観光地ではないのです。
でもそこはやっぱり外国。目を皿のようにしてじーーっと町を観察してみると、
空気も文化も全く違って面白いことがいっぱいです。
今回の一番の大感動は「楊」の綿帽子。6月初旬の東北地方はこれがふわふわと舞っていました。
最初に見た時は「大きな埃が町中を舞って・・・どんだけ汚いのだ。」と勘違い。
だってなーんにもない街のど真ん中にふよふよと白い物体が浮遊していたんだもの・・・。
こちらは中国の北部地方の春の風物詩。春になると綿帽子がふわふわと舞うのです。
実は、この「ヤン」は日本じゃポプラってゆってるヤツの仲間みたいです。
北海道では春の訪れの風物詩として、ニュースで流れるんだって。関東では見ないので知りませんでした。
6月は関東ではそろそろ梅雨入りでイヤーな季節の始まりなのですけども、中国は春であり「端午節※」。
街の至る所で粽売りが店を出していたりして、風情があります。
ちょうど旅行としても閑散期ですし、お休み出来るかたはこの時期の旅行は穴場ですよ。
さすがに北方なのでドラゴンボートレースはなかったですけどね~。台湾や香港に行けば見れますが。
※ 端午節は旧歴の5月5日のため、毎年日にちが変わる。2011年は6月6日でした。
長春写真館
ヤナギの綿帽子
空港からのバスを降りたってふわふわ舞っている綿を見た時「なんだこの埃は!」と口を被ってしまいましたが、
植物の種でした。街の街路樹や公園などいろんなところに植えられているため、風でびゅんびゅん飛ばされて、一見何もないビルの間でもこの綿が浮遊しているのです。
しかし、これだけ種を飛ばして、実際に生き残って種を保存出来るのはどのくらいなんですかねぇ。 生き残れる子が少ないからこそ、これだけ一斉に種を飛ばすのかもしれません。
しかし、これだけ種を飛ばして、実際に生き残って種を保存出来るのはどのくらいなんですかねぇ。 生き残れる子が少ないからこそ、これだけ一斉に種を飛ばすのかもしれません。
文化広場はたこ揚げ広場。
旧満州国時代に建てていた宮殿の前にあるのが文化広場。(この宮殿の完成前に日本が敗戦した。)
その文化広場では市民がたこ揚げに夢中です。
バッタモノのドラえもんの凧などもあるのですが、面白いのが巨大なペンギンやコイなどの凧。 これがでかいんですよ。洒落じゃないけど、蛸の凧もありました。しかも少し立体的なの。
これが欲しくって町中を探しまくりましたが、△の形の普通の凧しかなくてがっかりです。 日本で揚げたら目立つであろう。
バッタモノのドラえもんの凧などもあるのですが、面白いのが巨大なペンギンやコイなどの凧。 これがでかいんですよ。洒落じゃないけど、蛸の凧もありました。しかも少し立体的なの。
これが欲しくって町中を探しまくりましたが、△の形の普通の凧しかなくてがっかりです。 日本で揚げたら目立つであろう。
やたらにでかいシロツメクサ
こちらは写真では伝わりにくいのですが、新宮殿の北側にある公園のシロツメクサです。
何がスゴイって、このシロツメクサ。茎の長さが50cmくらいあって、巨大なのです。
クローバーの葉っぱも日本で見る葉の2倍くらいの大きさ。
吉林大学の敷地の北側にあるので、大学が品種改良して 育てているモノだったりして・・・と想像してみたりした。 でも、でかいぞ。
吉林大学の敷地の北側にあるので、大学が品種改良して 育てているモノだったりして・・・と想像してみたりした。 でも、でかいぞ。
旧満州国時代の建物
旧満州国時代の建物は取り壊されることもなく、そのまま大学や病院の施設として利用されています。
韓国では日本統治時代のモノを取り壊したりしていましたけど、中国の場合はそこは実利主義だなぁと思う。
せっかく立派な建物があるのにわざわざ壊す意味ないじゃん?って感じ?
しかもこの日本風の天守閣が屋根に付いた建物を共産党が使っているのが驚き。 (作った日本人もセンスないよね~。ダサ過ぎるだろ。)
しかし、今は反日プロパガンダがスゴイので日本人はこういうモノが残っていること自体を不思議に思ってしまうのですが、実は日本が敗戦した後、共産党と国民党で東北地方の取り合いになったそうです。 北部の極寒の貧しい場所が一大工業国として発展してしまったわけですから、その置きみやげの価値はかなり高かったらしい。
それこそあの時代は共産党も反日教育をしてなかったですからね。
ちなみに長春には反日教育を徹底した某主席の作った博物館などもありますが、周りの中国人を見ていると、 旧満州国の宮殿は見学するのに博物館はスルーして帰る人が結構いて驚いた。
政治的な策略と庶民の個人的な興味はちがうんかな~と。ま、あの博物館は外国人に見せたいのかもですが。
しかもこの日本風の天守閣が屋根に付いた建物を共産党が使っているのが驚き。 (作った日本人もセンスないよね~。ダサ過ぎるだろ。)
しかし、今は反日プロパガンダがスゴイので日本人はこういうモノが残っていること自体を不思議に思ってしまうのですが、実は日本が敗戦した後、共産党と国民党で東北地方の取り合いになったそうです。 北部の極寒の貧しい場所が一大工業国として発展してしまったわけですから、その置きみやげの価値はかなり高かったらしい。
それこそあの時代は共産党も反日教育をしてなかったですからね。
ちなみに長春には反日教育を徹底した某主席の作った博物館などもありますが、周りの中国人を見ていると、 旧満州国の宮殿は見学するのに博物館はスルーして帰る人が結構いて驚いた。
政治的な策略と庶民の個人的な興味はちがうんかな~と。ま、あの博物館は外国人に見せたいのかもですが。
長春市民憩いの場 南湖公園
ちょうど端午節の休日に南湖公園に行ったので、街の人々で大にぎわいでした。
10年前に初めて中国を訪れた時、こういう公共の公園は入口で入場料を徴収されたのですが、それがなくなっていました。入口にあった窓口が料金所の跡かなと。
町中にあるとは思えないとても大きな公園で、人造湖でボート遊びをしたり、芝生でおしゃべりしたり、花を愛でたりと皆さん思い思いの方法で休日を満喫しておられました。 朝鮮族の方々は縄跳びしてましたよ。
町中にあるとは思えないとても大きな公園で、人造湖でボート遊びをしたり、芝生でおしゃべりしたり、花を愛でたりと皆さん思い思いの方法で休日を満喫しておられました。 朝鮮族の方々は縄跳びしてましたよ。
長春市民憩いの場 南湖公園で泳いではいけません
平日に再び南湖公園に行き、ぐるりと湖に沿って歩いていると、目の前の若者の集団が湖に向かってわーわー叫び声をあげています。「ボートに知り合いでもいるのかな?」とふと湖に目を移すと、湖で水泳をしているおじさんの姿。「あっ、あっ」と息苦しそうな声を上げ始めて・・・あ、おぼれてる!
湖のど真ん中で一人、水泳の練習をしていたおじさんが、足をつったか何かでおぼれてしまっていたのでした。
この湖は遊泳禁止なので、パトロールから目に付かないはじっこでこっそり泳いでいたようです。 だから若者たちが必死に遠くのボートに向かって「助けてあげて~!」と叫んでいたのでした。 スワンボートは進むのが遅いので、見ているこっちもハラハラした。
しかし、この若者たちが気づかなかったらおじさん湖の底に沈んでいたかもしれません。
そもそも春先の湖なんて水温かなり低いハズ。泳ぐこと自体が自殺行為の様な気がする。気を付けて~。
湖のど真ん中で一人、水泳の練習をしていたおじさんが、足をつったか何かでおぼれてしまっていたのでした。
この湖は遊泳禁止なので、パトロールから目に付かないはじっこでこっそり泳いでいたようです。 だから若者たちが必死に遠くのボートに向かって「助けてあげて~!」と叫んでいたのでした。 スワンボートは進むのが遅いので、見ているこっちもハラハラした。
しかし、この若者たちが気づかなかったらおじさん湖の底に沈んでいたかもしれません。
そもそも春先の湖なんて水温かなり低いハズ。泳ぐこと自体が自殺行為の様な気がする。気を付けて~。
長春で土産を買うならここ!巨大市場 中東大市場
長春にはデパートが結構ありますが、どこも似たり寄ったりの品揃えだし、日本のようにデパ地下グルメがあるわけでもないし、さほど面白みはありません。それよりも楽しいのが市場です。
長春の郊外にある中東大市場は巨大倉庫の集合体という感じで、その規模のでかさに目がテンになります。 家具売り場だけで、日本のニトリの3倍くらいの面積(それも平屋建て。)。 日用品、家具、生鮮食品、お総菜、煙草、乾物、洋服、靴、雑貨・・・と生活に必要なあらゆるモノが手に入ります。レストランやケンタなどもあるので1日がかりで来るのかも。
この市場は長春の東南部の外れにあります。日本のガイドブックには載っていませんが、長春の地図には載ってます。 私は確か117番のバスで行きました。終点が中東大市場なのです。
場所はこちら≫ 中東大市場(グーグルマップに飛びます。)
長春の郊外にある中東大市場は巨大倉庫の集合体という感じで、その規模のでかさに目がテンになります。 家具売り場だけで、日本のニトリの3倍くらいの面積(それも平屋建て。)。 日用品、家具、生鮮食品、お総菜、煙草、乾物、洋服、靴、雑貨・・・と生活に必要なあらゆるモノが手に入ります。レストランやケンタなどもあるので1日がかりで来るのかも。
この市場は長春の東南部の外れにあります。日本のガイドブックには載っていませんが、長春の地図には載ってます。 私は確か117番のバスで行きました。終点が中東大市場なのです。
場所はこちら≫ 中東大市場(グーグルマップに飛びます。)
長春で食べたものいろいろ
長春を拠点にして南や北に行ったり来たりしていたのでいろんなものを食べました。
美味しかったのは家常菜といわれる家庭料理のお店です。それと本場なので餃子もまずまず美味しいです。
ただし、醤油味のおかずが多いので、たまにご飯を食べたくてもご飯はなかったりするので米食いの日本人は
外食続きだとストレスが溜まってしまうかも。
宴会では写真撮りにくかったので、食べたものの一部のみ掲載です。
拆骨肉拌茄子:スペアリブと茄子の和え物(左上)
鴨心爆蚕蛹:鴨の心臓と蚕の蛹の炒めもの(左下)。
下写真上段左より、葱油干豆腐:湯葉と葱の和え物、地三鮮:3種の野菜の炒めもの、麻辣[湯火]麺:辛味和え麺、ジャガイモの千切り炒め。
下写真中段左より、紅焼日本豆腐:卵豆腐の醤油炒め、フナの醤油煮、家常涼菜:キュウリと澱粉ゼリーの和え物、皮蛋豆腐。
下段左より、李老太炒粉:澱粉ゼリーの大蒜スープ、牛肉玉米餅:牛肉の炒めものトウモロコシパンケーキ添え、焼牛肉:鍋焼き牛肉、蒸し餃子。
宴会では写真撮りにくかったので、食べたものの一部のみ掲載です。
拆骨肉拌茄子:スペアリブと茄子の和え物(左上)
鴨心爆蚕蛹:鴨の心臓と蚕の蛹の炒めもの(左下)。
下写真上段左より、葱油干豆腐:湯葉と葱の和え物、地三鮮:3種の野菜の炒めもの、麻辣[湯火]麺:辛味和え麺、ジャガイモの千切り炒め。
下写真中段左より、紅焼日本豆腐:卵豆腐の醤油炒め、フナの醤油煮、家常涼菜:キュウリと澱粉ゼリーの和え物、皮蛋豆腐。
下段左より、李老太炒粉:澱粉ゼリーの大蒜スープ、牛肉玉米餅:牛肉の炒めものトウモロコシパンケーキ添え、焼牛肉:鍋焼き牛肉、蒸し餃子。
中国 東北地方(旧満州国)に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2011年6月
1元=約13円
■交通:市内バス 1元、リムジンバス 空港-街 20元、タクシー 街-空港 100元、市内移動 10元前後1元=約13円
■食事:麺などの軽食 5~6元、庶民食堂のおかず 10元前後~、瓶ビール 5元前後
■土産:パンダのTシャツ 39元
■成田-大連航空券 直行便で20,000円前後~。
安いのは中国南方航空。次いで中国国際航空。高いのは日系。
機内食や定時運行など日系が信頼が置けるのでビジネス利用の場合は日系で。
観光の場合は、飛行時間も長くないのでお好みでどうぞ。