坂の上の雲放映記念?中国東北地方の旅:旅順ツアー手配の背景編
【白玉山塔から眺めた旅順港。天然の要塞という言葉が的を得ています。】
大連に来た日本人の多くが訪れるのがやっぱり旅順です。
2011年に放映中の坂の上の雲もいよいよ佳境で、203高地、旅順要塞等が続々でてきます。
私の記憶をたどると明治維新の意義や日清戦争、日露戦争の意味などを学校で学んだおぼえがありません。
なんだか江戸までをじっくりとやりすぎて、明治以降はさーーと流れていくというか、全く印象に残らなかった。
しかし、びっくりすることに中東、アジアなどの諸外国の中には日本の明治維新や日露戦争の意味を
重く受け止め、しっかり教育していたり国もあるそうです。
特に有色人種の国が立ち上がり、白人に対抗したのは当時の歴史から考えるとスゴイことだったらしい。
戦争そのものは肯定すべきものではないし、だからこそ坂の上の雲はこれまで
映像化されてこなかったそうです。
描き方によっては戦争賛美になりかねないから。
しかし、映像技術の進化も手伝って、CG合成も違和感が少ないし、
作られたのが今で良かったのかもしれません。
そんな日本の背景も手伝って、中国東北地方に目を向ける人が増えているようです。
中国東北地方は旧満州国時代に日本が作り上げた工業都市なので観光名所的な
見所は少なく、旧満州国時代の史跡を巡る旅などが中心です。
グルメやショッピング、パンダ、絶景、荘厳な史跡など、華やかな旅行とは無縁です。
しかし、ここほど日本の歴史と深く関わった場所もなく、そこはかとなくロスタルジックな感情がわき出てきます。
旅順に行くなら是非、坂の上の雲の小説を読むなり、ドラマを見るなりしてから行くことをオススメします。
(というか、日露戦争に興味がなければ旅順に行かない気もしますが。)
旅順は中国の軍事施設が設置されていることもあり、長いこと外国人の立ち入りが制限されていました。
現在は外国人が個人旅行で旅順の街を散策することも可能になりましたが、
撮影禁止の場所も多く、日本の街と同じ感覚では歩けません。
中国語が話せれば何かあって公安に呼び止められても対応のしようがありますが、
できなければ誤解が生じてこじれることだってあり得ます。
これまで外国人に解放されていなかった意味をよく考えたい。ツアーに参加する方が無難だと思います。
ツアーについては、大手旅行代理店のオプショナルツアーから現地代理店のオリジナルツアーまで
一通り比べてみましたが、値段的にはどこもあまり変わりませんでした。だいたい1万円前後です。
大手代理店のツアーの場合、大連往復のパッケージにオプショナルツアーとしてつける形が一般的です。
旅行者が多い地域のオプショナルツアーの場合は、大型バスで集団でまわるツアーもありますが、
中国の地方都市発で、その上日本人向けのツアーでは人数が多く集まるワケではありません。
出発日によっては車1台貸し切りになることもあります。
従って、中国の物価が日本より安くても、ツアーが特別安いわけではないです。
旅順は、日本人、ロシア人、中国人各々が持つ歴史的背景も見たい場所も違います。
だから同じバスに混載して大人数で連れて行く・・・なんてことで経費削減もできない。
「中国の世界遺産を見に行く」なんてツアーなら、現地の中国人向けのツアーに紛れ込めば 安くあがったりもしますが、旅順ツアーはそれができないのでご承知おきください。
また、日本の旅行代理店でツアーを申し込んだ場合、当然、日本の旅行代理店の
手数料も上乗せされます。
それなのに現地で手配するツアーの額とほとんど値段的に差がなかったり、
むしろ日本で申し込んだ方が安かったりすることもあります。
こういう変な逆転現象が起こっているツアーでは、現地の利益が削られていることもあります。
当然、現地代理店はおみやげ物や巡りなどで、損を補填しなければなりません。
土産物を売らないとガイドの報酬すらなしという場合もあるそうで、ちょっと考え物です。
一生懸命勉強してガイドになったのに、土産物を売らないと報酬なしなんてなんか変ですよね。
お金を払ってサービスを選ぶ立場の我々も考えないといけない気がします。
日本語を操り、日本の歴史を日本側から説明出来るガイドさんの人件費は高くて当然です。
例えば、私の参加したツアーのガイドさんによると、大連、旅順や満州国の歴史を勉強するために
図書館に行っても関連書籍は1冊もなかったそうです。
今の日中関係や、中国政府の立場を考えると当たり前かもな~と思えます。
土産物屋巡りを便利と考えるか、苦痛と考えるかは人それぞれです。
買い物もしたいから土産物屋巡りを歓迎する人だっているでしょう。
ツアー内容、金額、日程をよーくにらめっこして、どこのツアーを申し込むかを吟味してみてください。
私は旅順へ両親を伴っていく予定だったため、最初から割高の貸し切りツアーを選びました。
そして、両親は旅慣れていないため、日本人が経営しているところにしました。
ゴリゴリに土産物を押しつけられたりすると、たぶん、切れると思ったからです。
それに混載のツアーだと、「疲れたから休みたいです」とかわがままもいいにくいものです。
普通のツアーはそれこそ、ぎっちりと観光日程が詰まっているので、体力勝負なところもあります。
ただし、旅順は大連からも車で1時間弱ほどしかかかりません。
203高地、東鶏冠山、水師営などの主要な場所しか興味がないなら半日でも事足ります。
半日ツアーですませたり、列車で旅順まで行って、タクシーとうまく交渉して、順繰りにまわるのも手です。
それこそ、自分の旅のスタイルに合わせて、周り方を検討してみてください。
では、前置きが長くなりましたが、次のページから旅順ツアーの様子です。
「大連世界旅行社」を使う予定の方はご参考にどうぞ。
2011年に放映中の坂の上の雲もいよいよ佳境で、203高地、旅順要塞等が続々でてきます。
私の記憶をたどると明治維新の意義や日清戦争、日露戦争の意味などを学校で学んだおぼえがありません。
なんだか江戸までをじっくりとやりすぎて、明治以降はさーーと流れていくというか、全く印象に残らなかった。
しかし、びっくりすることに中東、アジアなどの諸外国の中には日本の明治維新や日露戦争の意味を
重く受け止め、しっかり教育していたり国もあるそうです。
特に有色人種の国が立ち上がり、白人に対抗したのは当時の歴史から考えるとスゴイことだったらしい。
戦争そのものは肯定すべきものではないし、だからこそ坂の上の雲はこれまで
映像化されてこなかったそうです。
描き方によっては戦争賛美になりかねないから。
しかし、映像技術の進化も手伝って、CG合成も違和感が少ないし、
作られたのが今で良かったのかもしれません。
そんな日本の背景も手伝って、中国東北地方に目を向ける人が増えているようです。
中国東北地方は旧満州国時代に日本が作り上げた工業都市なので観光名所的な
見所は少なく、旧満州国時代の史跡を巡る旅などが中心です。
グルメやショッピング、パンダ、絶景、荘厳な史跡など、華やかな旅行とは無縁です。
しかし、ここほど日本の歴史と深く関わった場所もなく、そこはかとなくロスタルジックな感情がわき出てきます。
旅順に行くなら是非、坂の上の雲の小説を読むなり、ドラマを見るなりしてから行くことをオススメします。
(というか、日露戦争に興味がなければ旅順に行かない気もしますが。)
旅順は中国の軍事施設が設置されていることもあり、長いこと外国人の立ち入りが制限されていました。
現在は外国人が個人旅行で旅順の街を散策することも可能になりましたが、
撮影禁止の場所も多く、日本の街と同じ感覚では歩けません。
中国語が話せれば何かあって公安に呼び止められても対応のしようがありますが、
できなければ誤解が生じてこじれることだってあり得ます。
これまで外国人に解放されていなかった意味をよく考えたい。ツアーに参加する方が無難だと思います。
ツアーについては、大手旅行代理店のオプショナルツアーから現地代理店のオリジナルツアーまで
一通り比べてみましたが、値段的にはどこもあまり変わりませんでした。だいたい1万円前後です。
大手代理店のツアーの場合、大連往復のパッケージにオプショナルツアーとしてつける形が一般的です。
旅行者が多い地域のオプショナルツアーの場合は、大型バスで集団でまわるツアーもありますが、
中国の地方都市発で、その上日本人向けのツアーでは人数が多く集まるワケではありません。
出発日によっては車1台貸し切りになることもあります。
従って、中国の物価が日本より安くても、ツアーが特別安いわけではないです。
旅順は、日本人、ロシア人、中国人各々が持つ歴史的背景も見たい場所も違います。
だから同じバスに混載して大人数で連れて行く・・・なんてことで経費削減もできない。
「中国の世界遺産を見に行く」なんてツアーなら、現地の中国人向けのツアーに紛れ込めば 安くあがったりもしますが、旅順ツアーはそれができないのでご承知おきください。
また、日本の旅行代理店でツアーを申し込んだ場合、当然、日本の旅行代理店の
手数料も上乗せされます。
それなのに現地で手配するツアーの額とほとんど値段的に差がなかったり、
むしろ日本で申し込んだ方が安かったりすることもあります。
こういう変な逆転現象が起こっているツアーでは、現地の利益が削られていることもあります。
当然、現地代理店はおみやげ物や巡りなどで、損を補填しなければなりません。
土産物を売らないとガイドの報酬すらなしという場合もあるそうで、ちょっと考え物です。
一生懸命勉強してガイドになったのに、土産物を売らないと報酬なしなんてなんか変ですよね。
お金を払ってサービスを選ぶ立場の我々も考えないといけない気がします。
日本語を操り、日本の歴史を日本側から説明出来るガイドさんの人件費は高くて当然です。
例えば、私の参加したツアーのガイドさんによると、大連、旅順や満州国の歴史を勉強するために
図書館に行っても関連書籍は1冊もなかったそうです。
今の日中関係や、中国政府の立場を考えると当たり前かもな~と思えます。
土産物屋巡りを便利と考えるか、苦痛と考えるかは人それぞれです。
買い物もしたいから土産物屋巡りを歓迎する人だっているでしょう。
ツアー内容、金額、日程をよーくにらめっこして、どこのツアーを申し込むかを吟味してみてください。
私は旅順へ両親を伴っていく予定だったため、最初から割高の貸し切りツアーを選びました。
そして、両親は旅慣れていないため、日本人が経営しているところにしました。
ゴリゴリに土産物を押しつけられたりすると、たぶん、切れると思ったからです。
それに混載のツアーだと、「疲れたから休みたいです」とかわがままもいいにくいものです。
普通のツアーはそれこそ、ぎっちりと観光日程が詰まっているので、体力勝負なところもあります。
ただし、旅順は大連からも車で1時間弱ほどしかかかりません。
203高地、東鶏冠山、水師営などの主要な場所しか興味がないなら半日でも事足ります。
半日ツアーですませたり、列車で旅順まで行って、タクシーとうまく交渉して、順繰りにまわるのも手です。
それこそ、自分の旅のスタイルに合わせて、周り方を検討してみてください。
では、前置きが長くなりましたが、次のページから旅順ツアーの様子です。
「大連世界旅行社」を使う予定の方はご参考にどうぞ。
中国 東北地方(旧満州国)に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2011年6月
1元=約13円
■観光:旅順ツアー 800元/人(3人以上参加、車貸し切りの一人当たりの料金)1元=約13円
■食事:鮮肉小籠包 15元、蝦仁饂飩 18元、牛丼 9元、弁当12.5元、ビール4元前後
■交通:タクシー 空港-大連駅前ホテル 27元
■成田-大連航空券 直行便で20,000円前後~。
安いのは中国南方航空。次いで中国国際航空。高いのは日系。
機内食や定時運行など日系が信頼が置けるのでビジネス利用の場合は日系で。
観光の場合は、飛行時間も長くないのでお好みでどうぞ。