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バリのイメージ覆り。ここは日本か?とウブドで戸惑う。

雨のバリ 初めてのバリ、初めてのウブド旅行は8月のことでした。
宿にチェックインするとすぐにじゃらんじゃらん(散歩)と相成りましたが、ちょっとしたら雨がざーっと降りしきり、慌てて近くのカフェに避難しました。 東南アジアや南アジアはこの時期はモンスーンがやってきて、雨期なんだけど、バリもまさかそうだったの?という感じ。
結局この日は夕方まで雨が降り続き、カフェで休憩してご飯食べるとすごすごとホテルに帰る羽目になりました。

散歩だったので持っていたのはガイドブックのみで、あっという間に読み終わってもてあそんでしまいました。

クッキーモンスター
カフェでいただいたパフェ
この頃の私は東南アジアへの旅が多く、雨は降ってもスコールだったり、雨期を避けていたので旅行の荷物に傘は入れません。
初日は雨がやまずに仕方なく折りたたみ傘(しかも日本では絶対に使いたくない柄)を購入し、翌日以降も持ち歩きました。
ウブドはちょっと歩いたらすぐに雨宿りをする場所がなくなるからです。

まず目指したのはジャラン・モンキーフォレスト。 勝手に田舎道と想像していたら、観光客と観光客向けのこじゃれた店が多く、がっかりしてしまった。
なんかウブドみたいな田舎で雑貨屋とかアロマグッズ屋とか見たくないというか。 日本の雑貨やみたいで、素朴な田舎町を期待していたウブドの光景にそぐわず、違和感を感じてしまったのだ。

モンキーフォレストの猿
ちゃんと猿もいた。
だって、モンキーフォレストですよ。猿がいる森なんだから・・・。
ジャランモンキーフォレストとチャンプアンとのギャップは、湯布院に行ったとき感じた印象とそっくりだ。 あのときも通りにずらっと並んだこじゃれたパッケージの醤油屋とか、それに群がる人混みに疲れたものだ。
でも、一歩路地裏に入ると素朴な雰囲気が残り、そして、それなりの思いを持つ主人が経営する宿に入ると、 心からくつろげる雰囲気が保たれているところも同じ。
湯布院で、亀の井旅館の敷地内に入ったとたんに外のざわめきがぴたっと止んだことを未だに鮮烈に思い出し、 「買い物できて、美味しいものが食べられて、宿でくつろぐ・・・今の多くの観光客が求めているものはこれなんだろうか?」 となんだか自分が異邦人の様な感覚に陥った。

ワルンビアビアのご飯
【ナシゴレン】
もっとビックリしたのは通りのど真ん中の目立つところにH.I.S.の事務所があったこと。
私にとってH.I.S.と言えば、格安航空券を買うときに時々使う代理店の一つなのだが、 エステ、食事、バリ舞踊等々の現地発着ツアーが盛りだくさんで、完全にJTBのお株を奪ってしまった感じ。 そういえばこのごろTVCMも増えたし、だいぶ事業内容を衣替えをしているのかもしれない。
ツアー代金はどう見ても安くはない。 一応予約は添乗員を通し、マージンが落ちるようにしてはいるみたいだが、 なんとなくこういうのは現地にストレートにお金が落ちる仕組みの方が気持ち的にスッキリする。
勿論、従業員はほとんど現地の人だとは思うんですけどね。
バンコクの空港行きのローカルバスでH.I.S.の制服来たお母さんが爆睡してたのを見た直後だったので、 なんか安くこき使われているのかなぁって思ってしまったのです。いや、別に寝てたのは仕事とは関係ないかもしれませんが。

ワルンビアビアのご飯2
【ワルンビアビアのおかず】
この旅行から帰国する日、空港のベンチに座ってでビンタンビールで一息ついた時、後ろに固まっていた2組の旅行者の雑談が聞こえてきた。

「バリにはどのくらいいらっしゃったの?海で泳いでらしたの?」

「あっち(父親)は子供と海にいましたけど、私はツアーに参加して
 遺跡とか行っちゃいました。
 もう、あちこちツアーとか参加してものすごく満喫しちゃったと思わない?」


どうもジャワ島のボルブドゥールに日帰りで行き、シュノーケリングツアーに参加し、
とにかく精力的にいろんなツアーに申し込み、動き回っていたらしい。

確かにバリほど現地発着のツアーがこと細かく設定されているトコロにはこれまで来たことがない。
日本の旅行代理店が安いツアーを売り出す裏側はこういうことなんだなぁと、話を聞きながら一人、納得しました。
(バリからボルブドゥールに行かれては、ジャワ島の代理店はがっくりですね。)

私も現地の日系代理店に航空券を1枚頼みましたが、航空券受け渡しの際に、やたらに観光プログラムのパンフレットを渡されました。 「添乗員を通して予約してください。」って添乗員なんていねーし。
「リコンファームをお薦めします」と言う割にリコンファームの電話番号もよこさず、
「ホテルに泊まるのであればコンシェルジュに頼むことも出来ます。」とか、よけいなお世話だ~。

バリのイメージってジゴロとかマジックマッシュルームとか怪しげなものばかりだったんですが、 そういう怪しげなものにはこれっぽっちも出会わず。
お金さえ払えば日本語で至れり尽くせりなので、家族連れや海外旅行初心者には旅しやすいのかもしれません。
ただ、その割にサービスが穴だらけなのが私的にはなっとく行かず、とことんやるならもうちょっと親切にしてよっ、もうっ、って感じでした。

なんだか変な経済構造の島だなぁ。ここ。