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早起きをして定番のアンコールワット見学。日の出は振られ。

ポイペトからの陸路の旅は、なんだかんだ苦労しつつも7時間で無事にシェムリアプに着いた。
今回の旅は日本人宿に初挑戦のつもりでタケオゲストハウスに目星をつけており、 また、ピックアップトラックに同乗のAさんたちも友人とタケオで待ち合わせをしているとのことで3人でタケオにチェックイン。

あいにくシングルは空いておらず1日だけ日本人女性とシェアすることになったが、この女の子がまた強者で、 「アンコールは4回目。今回は来てまだ2週間くらいだけど・・・」とか、しゃあしゃあという。
GWだったのもあり私の様な短期旅行者も入れ替わり立ち替わりやっては来るが、やはりこういう日本人宿って長期旅行者のたまり場みたいだ。
今まで泊まったことない独特の雰囲気にちょっとたじろいだ。

蚊帳に絡まる鹿男 さて、タケオまで連れてきてくれたバイクタクシーの提案で、初日の朝はアンコールワットの日の出を拝むことになっていた。

アンコール遺跡群はシェムリアプの町から7㎞ほど北に位置する。
アンコール遺跡公園と銘打ってあるだけに、とてつもなく広く入り口は何カ所かあるのだが、シェムリアプの町から一番近い入口は、この遺跡群のメインであるアンコールワットのすぐそば。

とにかくやたらに広い遺跡なので、徒歩で回るのはとてもじゃないけどできなくて(一番遠いバンテアイスレイなんてさらに40㎞離れている)、だから、観光のためにバイクタクシーを1日単位でチャーターするのが一般的。その他、レンタバイク、レンタサイクルをしたり、人数が集まればタクシーをチャーターするのもいい。ま、とにかく足が必要なのだ。

当時、遺跡の入場券は1日券$20、3日券$40、4~7日券$60の3種類。くまなく見たいのなら最低3日券は必要だ。
しっかし、他の物価に比べたら、この遺跡入場料ってすごい割高ではある。

例の強者の彼女の情報によると、夕方になるとチェックポイントに役人はいなくなるそうで、出入りは自由になるらしい。
彼女は昼間は宿で本を読んだり、おしゃべりをして過ごし、夕方になるとアンコールワットにサンセットを見に行くそう。
ベッドの上にはアンコールワット関係の本が山積みだったし、よっぽど好きなんでしょうね。

話は戻って、日の出を見るんだから当たり前だけど早起きをしなきゃならない。
5時起きと聞いてたじろぎつつも何とかがんばって起きたのに、おいおいおい、ドライバーが1人足んない!
しょうがないからSさんはAさんのバイクに3人乗り。遅れたドライバーはあっさりと「寝坊。」って、・・・全くいい加減だ。
(ちなみにこのいい加減さで、後でまじめなドライバーともめることになるのだが。)

アンコールワット あいにくこの日は分厚い雲が空を覆っていて、日の出は今ひとつ。そして、それ以上に期待が大きすぎて感動が薄い。
加えて大勢の日本人観光客がぞろぞろと押し寄せて(GWだから)、あっという間に帰って行く。

「ありゃー、今日はダメだねぇ。」「はーい、みなさーん。それではバスにお戻りくださーい。」
朝早くからわざわざやってきてるのに、10分くらいしか滞在していないように見えるのだが。

「きっとさ、この後ホテル帰って飯食って別の寺を回るんだよ。そうしないと日程が合わないんじゃないかな。」
わざわざ早起きしてこれで終わりって短くない?
ついこの間、炎天下のハードな遺跡巡りで日本人の年寄りが死んだばっかりなんだし、もっとのんびりとしたツアーでも良さそうなものだ。 でも、日本の場合、お買い得度ばかりを求めてしまうので、のんびりしたツアーって人数が集まらないんだってね。
まあ、今は日の出だけで、後で改めてアンコールワットを見学するんでしょうけども。
そして、この日は日の出はいまいちだから長居しても意味ないけど、なんとも慌ただしいツアーでした。
こういうとき、個人旅行はやっぱりいいかなって実感するところです。


アンコールワットの写真

Ⅰ 一応、押さえということで正面からのアンコールワット

アンコールワット アンコールワットの写真を撮る場合は午後に来るのが望ましい。 日の出がアンコールワットの後方に見えるんだから判りきったことだけど、午前中は逆光となり、写真を撮っても本体がくらーく写ってしまいます。
パッケージツアーだと午後改めてアンコールワットに来るようになっていたのかもしれませんね。そういうとこしっかりスケジュール組まれてるんだろうな。
しかし、庭園でじっくりとこの寺院を眺めていたいところですが、蠅が無数に飛んでいてそんな気分にはなれん!馬がいたんだよねぇ・・・蠅は馬の糞に群がっていたのだと思われる。がっくり。

Ⅱ 第一階廊

第一階廊 アンコールワットは中央祠堂を中心に三つの階廊に囲まれた形に建てられている。
第一階廊は寺院最下部にあり、城壁のごとくぐるりと寺院を取り囲んでいる。 写真は階廊をのぞき込んだショット。
第一階廊には、ヒンドゥー教の天地創世神話を描いた乳海撹拌、天国と地獄、マハーバーラタ、ラーマーヤナ等々、描かれた彫刻がヒンドゥー教に関連していて、この寺院が建造された12世紀ごろのクメール王国はヒンドゥー教になじみが深いことが判る。猿神ハヌマーンとかインドで見られる神様でいっぱい。

Ⅲ 第二階廊と貯水池

第二階廊と貯水池 第二階廊のレリーフ 第一階廊から一階層上がったところにある第二階廊。その第二階廊の内側を上から撮った写真がこれ。ついこの間アンコールワットに雷が落ちてしまったそうで、1/3位は危険防止のために立入禁止だった。 関係ないけど、アンコールワットだけはその辺にいる私設ガイドを雇おうと思ったのに、そういうときに限って人がいなかった。

Ⅳ 中央祠堂

中央祠堂 アンコールのメインというか、遠くから見た時に真ん中にそびえたっているのが、この中央祠堂。近くからはカメラに収められないけど無理矢理。
この中央祠堂と第三階廊間には15m四方くらいの空間が(中央祠堂の)各面に対して4つあるが、実はこれ池なんだそうである。
今は乾期なのでからからに乾いているが、雨期になるとここに水がたまり、中央祠堂を鏡のように映し出すそうだ。
ここだけでなく、第二階廊、第三階廊の内側のスペースも全てが池として設計されたモノ。 雨期のアンコールワットはまた違う顔を見せてくれそうである。
ところで、タイのピマーイ遺跡の中央祠堂も同じ様な作りをしている。 ピマーイ遺跡(東南アジアタイ編見てね)も同じクメール時代の寺院であるが、ここからは距離にして300km以上。 当時のクメール王国が如何に広大だったかが判るというモノ。

Ⅴ そして急階段

第三階廊の急階段 第三階廊から中央祠堂に上る階段は四方八方にあるが、急な石段である上に段自体も平らではない。 登るのはまだ大丈夫だけど、下るのはとても勇気がいる。 たとえ勇気があっても、体力があっても、誰でも簡単に転げ落ちること請け合い。
ただし、さすがに危険を悟ったカンボジア政府は裏手の一カ所の階段に手すりを設けたらしい (これも、ちょっと心細い手すりなんだけど)。それを慎重に降りてる私とSさんであった。
雨の後とかめちゃくちゃ滑って危ない。つい最近日本人の女の子が滑って落ちたと誰かのガイドが話しているのを聞いてしまった。

Ⅵ 入りきれないけど外側から

外からみた第三階廊 これは、ちょうど裏手の方から撮った写真。
第三階廊の管理人の男の子の話によると、現在我々観光客が入ってくる入り口は昔は裏口だったそうで、 本当の入り口は逆側(こっち側)だったのだそう。裏手の森の中から象に乗って王様がやってきたのだとか。
そういえば私はこの第三階廊の管理人をガイド代わりにして見て回っていたが、その間遺跡に座ってぼーっとしていて動かなかったA氏、S氏。なんとまあ日本酒をペットボトルに移して持ち歩いていて、アンコールのてっぺんで酒呑んでいた。大丈夫ですか?ちゃんと降りれる?見てる方がこわいです。