タイとカンボジア国境:ココンの国境ひ~らいた!
今までアジアの旅ばかりしていた私が、突然南太平洋の国々を訪れるようになった。
このときはフィジーに行く予定だったが、ちょっと変なチケットを持っていたのでタイから韓国に飛び、韓国からフィジーに行きました。
タイでは友人と合流。彼は彼で数日後にベトナムで友人と待ち合わせており、だったら素直にベトナムに 入ればいいものをわざわざタイから陸路で行くという。
韓国からフィジーへのフライトは毎日はなく、数日間タイで時間をつぶすつもりだった私は、国境まで友人をお見送りにいった。
バンコクで一人でだらだら過ごすより、違う町を見た方が楽しそうだったからだ。
翌朝、バンコクを出発した我々はタイの東南部の町ハートレークを目指した。
バンコクの東バスターミナル(エカマイ)からバスでトラートへ。約5時間ほどで順調にトラートに到着。
町の雰囲気は以前来たときと代わりがないのだが、トラートから直行で国境の町ハートレークに行くミニバスがあった。
以前はトラートからクロンヤイ、クロンヤイからハートレークと、ソンテウを乗り継がないと行けなかった。
これって、やっぱり国境が開いたからなんだろうなぁ。
【小屋をくぐって桟橋に出る】
クロンヤイからハートレークまでソンテウに乗り込み南に南に30分。あっという間に国境にたどり着いた。
クロンヤイと同様、ハートレークの町も見た感じは余り変わらなかった。
ソンテウを降りると目の前に小さな商店がずらりと並び、衣料品や食べ物、雑貨などを雑多な感じで販売している。そして、先に見える小さな小屋がイミグレーション。以前はライフルを持った軍人がそこに立ち、威嚇していた国境も、今は観光旅行の外国人が行き来する。
ポルポト政権時代の殺伐とした雰囲気は全く感じられず、荒れ放題だった道路も綺麗に整地されてる。
【黄昏れたポーズをとってみた】
さて、イミグレに向かう前に、5年前には、密入国用にあった渡し船乗り場に行ってみることにした。
イミグレーションの手前の脇道を海に向かって歩いていく。その道の両側には生活用品などを売る商店がずらりと並んでいるのだが、商品ラインナップが明らかにカンボジア人向け。彼らは国境を越えて、カンボジアよりは品質の良いタイの工業製品を買いに来るのだろう。
逆にタイ人はカンボジアに何を買いに行くのか想像すると、どうも頭に浮かぶのは下世話なことばかり。だって、タイに無くてカンボジアに有るモノ??って、ねぇ。カンボジアの南瓜か?なんつって。(※その昔、南瓜はカンボジアから日本に伝わったので、かぼちゃという名前になったというし)
20メートルほど、道なりに坂を下っていくと、5年前と同じ小さな桟橋が現れた。でも、そこにはボートの一艘も停泊していない。陸路で物資の受け渡しが可能になった今、海路での運搬は減ったんだろうと思う。少なくとも「人間」の運搬はなくなったわけだし。舟の数もある程度減って当たり前。だって、陸続きの方が断然楽だもの。
初めて一人で外国を歩いたあの懐かしい風景を拝んだ後、いよいよ国境越えに挑戦。
【右手前の小屋がイミグレ】
まず、タイ側のイミグレーション。出国カードの空欄を埋めて窓口にパスポートと共にそっと出す。
受け取った役人は、カードをちらりと見ただけでポンっとあっさりスタンプを。まあ、これは当たり前っちゃー当たり前ですね。何も悪いことしてないですから。
パスポートを受け取り、テクテク歩くこと1,2分。カンボジアの国旗はためく掘っ立て小屋が現れた。ここからが肝心。ビザ、取れるかなぁ?
「あのぅ、カンボジアのビザ持ってないんですが・・・ここで取れますか?」
「取れるよ。この紙に記入してあと写真ね。ビザ代は1,100B。」
よかった~。ビザ代100B値上がりしてるけど、門前払いされたらしゃれにならん!
無事、カンボジアビザを取得し、入国スタンプを貰い、カンボジアに入国。
イミグレを無事通り抜けてカンボジアに入国すると、おなじみバイクタクシーがわらわらと集まって来た。
まずは町まで。値段交渉の上、二人のドライバーを選ぶと、とりあえず、町の安宿まで向かわせる。
A氏はココンに宿泊し、翌朝舟でシアヌークビルへ。私は町の散策と昼ご飯を終えたら、再び国境を越えて、一気にバンコクまで戻るつもり。
あれ?お見送りに来たはずが、これじゃ見送られる立場じゃん。
適当に連れて行ってもらった安宿に荷を降ろすと、ドライバーとお別れ・・・のはずだった。
しかし、「俺が町を案内する!滝に連れて行ってやるから~。」とがんばる彼らに押し切られ、結局そのままバイクで町を散策することに。ま、町にいてもすることなさそうだし、どっちでもいいんだけど。
このドライバー、何となく、2年前にA氏がシェムリアップで雇ったお調子者ドライバーに似てるんだけど・・・。
高いんだか安いんだかよくわからないまま、2年前と同じ5[$/台・日]という値段でバイクを雇うと、まずは彼が言う「滝」に行くことに。それぞれがバイクの後部座席に座り込み、その「滝」を見に出発した。
ココンはカンボジアの僻地の町だが、タイとの国境にある町だけあって、橋や道路は割と綺麗に整っていた。
しかし、それほど大きな町(というより村?)ではないため、出発してから5分もしないうちにアスファルトは消え、真っ赤な赤土が姿を現した。2台のバイクは、土埃を巻き上げながら東へ、東へ、ひたすら走り続ける。
【ひたすらこんなとこを走る】
今思えば、他の車両とすれ違うことは全くなかった。やっぱ、ここは国境を行き来する人が一時的に立ち寄るだけの町で、住んでいる人少ないんだろう。国境にでかいホテルとカジノがあったのも頷ける。あれはタイ人に「お金おとしてって」って言ってるようなもんだ。
10分ほど赤土道路を走り、サトウキビ畑以外何も見えなくなったところで運転手交代。 「日本でバイクに乗ってる」って言っても信用なくて、2人羽織みたいなカッコでドリームIIを運転する。 ちぇーー。でもまあ、大事なバイクだもんしゃーないか。
さらに走ること10分。川の手前の道路脇にバイクをとめると促されるままに草むらをざくざく歩いていく。
石づたいに川を渡り、草をかき分け、雑木林を抜けたその先に現れたのは、コレ→(3つ目)。 ええっと、これ、「滝」って言うんでしょうか?ひっくーーー。
我々以外に人の姿はなく、静かで涼しくてマイナスイオン出まくりってかんじで、きっと地元の人たちの憩いの場なんだと思う。その証拠に湖畔にガイヤーン屋さんがお店を開いてたし。
【ドリームII欲しいなぁ。】
休みの日はハイキングにやってきて、子供たちは水遊び、大人たちは鶏喰いながらビールでぷはーー。
そんな姿が目に浮かぶ。いやーー、なんかいいなぁ、ここ。
今日はお客は我々だけ。A氏はビール、私はジュースで乾杯し、さらに思わず鶏を注文。 だって、買い食いすきなんだもーん。
滝の次は「うみーーー」ということで町に戻って方向転換。今度はバイクで南に向かう。
【滝っていうか・・・川?】
しかし、ドライバーは訝しげな顔をするばかり。雇い主に行けと言われてとりあえずバイクを走らせるモノの、一体どこまで行くんだ?って感じで、何度もこちらを振り返る。
肝心の海は現れたかというと、行けども行けども畑ばかり。海はないの?舟で海からシアヌークビルに出るというから、海岸は目の前だと思ったのに。
結局、国境手前の川沿いを南下し、雨期の間に自然に出来たと思われる沼地の隙間をかいくぐって、白砂の海岸ならぬ河原にでてみた。房総半島の突端から神奈川を眺める感覚で、ココンからタイを見たかったのだけど、残念ながらそれはかなわなかった。
最後に彼らと連れだって、きっと地元じゃお高い部類に入るレストランでお食事。鳩のローストと卵のカオパットを食べたところで、私のカンボジア1日観光は終わった。
さてと。国境が閉まる前にタイにもどるかな~。
このときはフィジーに行く予定だったが、ちょっと変なチケットを持っていたのでタイから韓国に飛び、韓国からフィジーに行きました。
タイでは友人と合流。彼は彼で数日後にベトナムで友人と待ち合わせており、だったら素直にベトナムに 入ればいいものをわざわざタイから陸路で行くという。
韓国からフィジーへのフライトは毎日はなく、数日間タイで時間をつぶすつもりだった私は、国境まで友人をお見送りにいった。
バンコクで一人でだらだら過ごすより、違う町を見た方が楽しそうだったからだ。
翌朝、バンコクを出発した我々はタイの東南部の町ハートレークを目指した。
バンコクの東バスターミナル(エカマイ)からバスでトラートへ。約5時間ほどで順調にトラートに到着。
町の雰囲気は以前来たときと代わりがないのだが、トラートから直行で国境の町ハートレークに行くミニバスがあった。
以前はトラートからクロンヤイ、クロンヤイからハートレークと、ソンテウを乗り継がないと行けなかった。
これって、やっぱり国境が開いたからなんだろうなぁ。
【小屋をくぐって桟橋に出る】
クロンヤイと同様、ハートレークの町も見た感じは余り変わらなかった。
ソンテウを降りると目の前に小さな商店がずらりと並び、衣料品や食べ物、雑貨などを雑多な感じで販売している。そして、先に見える小さな小屋がイミグレーション。以前はライフルを持った軍人がそこに立ち、威嚇していた国境も、今は観光旅行の外国人が行き来する。
ポルポト政権時代の殺伐とした雰囲気は全く感じられず、荒れ放題だった道路も綺麗に整地されてる。
【黄昏れたポーズをとってみた】
イミグレーションの手前の脇道を海に向かって歩いていく。その道の両側には生活用品などを売る商店がずらりと並んでいるのだが、商品ラインナップが明らかにカンボジア人向け。彼らは国境を越えて、カンボジアよりは品質の良いタイの工業製品を買いに来るのだろう。
逆にタイ人はカンボジアに何を買いに行くのか想像すると、どうも頭に浮かぶのは下世話なことばかり。だって、タイに無くてカンボジアに有るモノ??って、ねぇ。カンボジアの南瓜か?なんつって。(※その昔、南瓜はカンボジアから日本に伝わったので、かぼちゃという名前になったというし)
20メートルほど、道なりに坂を下っていくと、5年前と同じ小さな桟橋が現れた。でも、そこにはボートの一艘も停泊していない。陸路で物資の受け渡しが可能になった今、海路での運搬は減ったんだろうと思う。少なくとも「人間」の運搬はなくなったわけだし。舟の数もある程度減って当たり前。だって、陸続きの方が断然楽だもの。
初めて一人で外国を歩いたあの懐かしい風景を拝んだ後、いよいよ国境越えに挑戦。
【右手前の小屋がイミグレ】
受け取った役人は、カードをちらりと見ただけでポンっとあっさりスタンプを。まあ、これは当たり前っちゃー当たり前ですね。何も悪いことしてないですから。
パスポートを受け取り、テクテク歩くこと1,2分。カンボジアの国旗はためく掘っ立て小屋が現れた。ここからが肝心。ビザ、取れるかなぁ?
「あのぅ、カンボジアのビザ持ってないんですが・・・ここで取れますか?」
「取れるよ。この紙に記入してあと写真ね。ビザ代は1,100B。」
よかった~。ビザ代100B値上がりしてるけど、門前払いされたらしゃれにならん!
無事、カンボジアビザを取得し、入国スタンプを貰い、カンボジアに入国。
イミグレを無事通り抜けてカンボジアに入国すると、おなじみバイクタクシーがわらわらと集まって来た。
まずは町まで。値段交渉の上、二人のドライバーを選ぶと、とりあえず、町の安宿まで向かわせる。
A氏はココンに宿泊し、翌朝舟でシアヌークビルへ。私は町の散策と昼ご飯を終えたら、再び国境を越えて、一気にバンコクまで戻るつもり。
あれ?お見送りに来たはずが、これじゃ見送られる立場じゃん。
適当に連れて行ってもらった安宿に荷を降ろすと、ドライバーとお別れ・・・のはずだった。
しかし、「俺が町を案内する!滝に連れて行ってやるから~。」とがんばる彼らに押し切られ、結局そのままバイクで町を散策することに。ま、町にいてもすることなさそうだし、どっちでもいいんだけど。
このドライバー、何となく、2年前にA氏がシェムリアップで雇ったお調子者ドライバーに似てるんだけど・・・。
高いんだか安いんだかよくわからないまま、2年前と同じ5[$/台・日]という値段でバイクを雇うと、まずは彼が言う「滝」に行くことに。それぞれがバイクの後部座席に座り込み、その「滝」を見に出発した。
ココンはカンボジアの僻地の町だが、タイとの国境にある町だけあって、橋や道路は割と綺麗に整っていた。
しかし、それほど大きな町(というより村?)ではないため、出発してから5分もしないうちにアスファルトは消え、真っ赤な赤土が姿を現した。2台のバイクは、土埃を巻き上げながら東へ、東へ、ひたすら走り続ける。
【ひたすらこんなとこを走る】
10分ほど赤土道路を走り、サトウキビ畑以外何も見えなくなったところで運転手交代。 「日本でバイクに乗ってる」って言っても信用なくて、2人羽織みたいなカッコでドリームIIを運転する。 ちぇーー。でもまあ、大事なバイクだもんしゃーないか。
さらに走ること10分。川の手前の道路脇にバイクをとめると促されるままに草むらをざくざく歩いていく。
石づたいに川を渡り、草をかき分け、雑木林を抜けたその先に現れたのは、コレ→(3つ目)。 ええっと、これ、「滝」って言うんでしょうか?ひっくーーー。
我々以外に人の姿はなく、静かで涼しくてマイナスイオン出まくりってかんじで、きっと地元の人たちの憩いの場なんだと思う。その証拠に湖畔にガイヤーン屋さんがお店を開いてたし。
【ドリームII欲しいなぁ。】
今日はお客は我々だけ。A氏はビール、私はジュースで乾杯し、さらに思わず鶏を注文。 だって、買い食いすきなんだもーん。
滝の次は「うみーーー」ということで町に戻って方向転換。今度はバイクで南に向かう。
【滝っていうか・・・川?】
肝心の海は現れたかというと、行けども行けども畑ばかり。海はないの?舟で海からシアヌークビルに出るというから、海岸は目の前だと思ったのに。
結局、国境手前の川沿いを南下し、雨期の間に自然に出来たと思われる沼地の隙間をかいくぐって、白砂の海岸ならぬ河原にでてみた。房総半島の突端から神奈川を眺める感覚で、ココンからタイを見たかったのだけど、残念ながらそれはかなわなかった。
最後に彼らと連れだって、きっと地元じゃお高い部類に入るレストランでお食事。鳩のローストと卵のカオパットを食べたところで、私のカンボジア1日観光は終わった。
さてと。国境が閉まる前にタイにもどるかな~。
ココンの町半日観光の写真いろいろ
I バイタクでツーリングします
本文にあるように、いつの間にか走りに行くことになりました。東南アジアでおなじみのドリームIIです。
バイクでツーリングは楽しいのですが、人の運転だと気分が半減します。車と違って楽できない乗り物なので、だったら楽しみたいというところが本音です。
バイクでツーリングは楽しいのですが、人の運転だと気分が半減します。車と違って楽できない乗り物なので、だったら楽しみたいというところが本音です。
II やたら歩いた先にあった滝・・・。た・・・き?
ひたすら歩いた先に行った他称「滝」。イメージしているのとは違うけど、自然豊かでアルファ波出まくり。この地を表すのに適切な英語がなかったのかもしれません。
岩の角が取れてすべすべしているので、お子様を遊ばすのに悪くない場所です。
岩の角が取れてすべすべしているので、お子様を遊ばすのに悪くない場所です。
III ガイヤーンとびいるで一息つくの
ガイヤーン屋さんで。お客さんは全くいないのに、このお姉さんとお母さんと二人で鶏肉をたれにつけ込み、串で刺し、焼きとせっせと働いておりました。きっと夜になってから飲みに来る親父がいるんだと思います。二人とも親父キラーです。お姉さんの息子君は退屈そうに空き缶で遊んでました。
IV 河原で黄昏れ
海の代わりに一応バイクで行ける最も河口に近い河原にてタイを眺める。ここまでくると、雑草の生い茂る赤土の荒れ地に出来た水たまりを除けながら、轍を頼って河原を目指した。コケたら悲惨。
飛行場は適切な場所が浮かばなかったので、いれてしまった。これ、どう考えても単なる空き地です。
飛行場は適切な場所が浮かばなかったので、いれてしまった。これ、どう考えても単なる空き地です。
V はとを食べました
最後はちょっとお高そうなレストランへ。テーブル一つ一つに屋根があって、ちょっとしゃれた作りになっている。大半工事中だったけど。しかし、運転手は飲むなっ!おいおいここ町から遠いんだけど。また運転する気?