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ラサの名所巡り:ポタラ宮とノルブリンカ(1999.08.17 ラサ)

ぽてちたち
空気が薄くて破裂寸前。
楽山や青城山のツアーと違い、チベットのツアーはいくらか時間に余裕があった。 いくら体力がある中国人でも高山病には勝てない。朝の集合時間が8:30とまあ普通の時間でうれしい限りだ。

ラサをと言うか、チベットを象徴する建物、ポタラ宮はラサの何処からでも眺めることができる。
ポタラ宮が高台にあると言うことだけど、他の言い方をすれば高い建物などが一切ない。 比較的高級なホテルでも3階建てくらいの高さだし。
ホテルの自分の部屋の窓からは目の前に山が見えるし、ポタラ宮の前の広場の向こう側も山。 つまり、ラサの町の中心部だけ観光客や政治家むけに整えてある感じ。
妙に綺麗に整備されていて、「前とぜんぜん違う!」なんて言ってる人もいました。
ブラピの映画「セブンイヤーズインチベット」の影響で観光客もさらに増えただろうしね。

ところで、ポタラ宮の中では写真を撮ってはいけない。
正しくは撮っても良いのだが、60~1800元も金を払わなければならない。 「こっそり撮ってしまえば良いじゃないか!」なんて思ってみても無理! ポイントポイントに必ずぼーさんが立っていて、見逃さないのである。

ラサの町を一望する ダライラマ法王との謁見の間(当然、現在は謁見できません。インドに亡命中だから)の撮影料が90元。最高額1800元の場所は、高さ3メートル、幅10メートルほどの戸棚にびっちりと 仏像が治められている場所でした。ただし、1800元はビデオ撮影料。ただのカメラだともうちょっと安い。謁見の間などは結構お金を払って撮っているひといましたよ。

腕に自信のある人は撮るのも良し。でも、私みたいなのはこんな暗いところで(灯りはほとんどヤクバターのろうそくだから薄暗い)お金払って撮るよりも、売店で売っているプロが撮った写真集を買った方がいいと思います。

ところで、ノルブリンカ(ダライラマの夏の離宮)も内部は撮影禁止。 にも関わらず、同じツアーに参加していた北京の大姐はぱしゃっとやってしまった(フラッシュたいたらばれるって)
さて、どうなるのかなぁとわくわくしながら見ていると、若いぼーさんがやってきて 「写真はダメですよ。大姐。30元払ってください」と言っている。
「すみません。もうしないから許して!」
「ダメです。あそこにあるカメラに写っているから見逃せないんです。30元払ってください。」


大姐がどんなに謝っても、おぼうさんは申し訳なさそうな顔をしながら首を振る。

最後には諦めて30元を払った大姐。壁際に座り込んで一部始終を見ていた私の右横に座り、「やっちゃったわ」って顔をする。

すると、次の瞬間、若いぼーさんが私の左横にすっと座り、カメラに映らないように注意しながら、そっと大姐に30元を返していた(なぜか私は二人に挟まれていた)。
うわぁ。びっくり。なんか感激してしまった。大姐も反省してもうやらないといいのだけど。彼も本当はお金を徴収したりしたくないのかもしれないし、そこはお坊さんですから、「もうしないから許して」という言葉を信じたのかも知れません。

ところで、今更ですが、今回のツアーの参加者をここで紹介。

北京の大学生2名(女)、南京の大学生1名(男)、広州のOL2名(勿論、女)、北京の大姐1名、成都の家族連れ5名、なんだか怪しげな自称アメリカンのMr.ブー(見た目はどう考えても東洋人)とその彼女、そして、日本人3名の計16名の大所帯。
北京の大学生の女の子は別に友達同士ではなく、そえぞれが1人で参加。一人旅の人が私以外に4人もいるところが驚き。意外と中国の人って一人旅に出るんですね。

食事の時は、「内陸側」の人間と「海洋側の人間+日本人」という席次で着席しており、 Tさんによると海側は若い子ばかりなだけあって、かなり四川なんか(大陸)を馬鹿にしていたそうです。

一度、食事の時間に、見た目にどす黒く、唐辛子の浮いているまさに四川風のスープが出てきたときがありましたが、私は辛いもの好きだから食べたかったのに、いつの間にやらテーブルからなくなっていた。
何でも、「うわー、なにこれ。さいてー」とか言う感じでさっさと四川組のテーブルに移動されてしまったらしい。

ううむ。せっかくガイドさんが、食事の度に違うレストランに連れていってくれて、違う料理をオーダーしてくれてるのになぁ。ま、一口だけ味見した後に持って行かれたからまだ良かったけどさ。

そういえば彼女たちは顔をしかめるだけで箸を付けようとはしませんでした。
広州のあっさり味とか北京の脂っこい料理を思い出し、「そうだよな、同じ中国でも全然違うよなぁ」と中国の食文化って日本以上にあまりにかけ離れていることを実感した瞬間であった。

ところで、三日目の晩飯の時、「これは日本人は苦手でしょう」というTさんの言葉に振り返ると、彼は私をみて停止してしまった。

その時、私が食べていたのは、鶏肉の足を煮込んだ料理である。「おお、コリコリしていて酒の肴系だな」とその食感を楽しんでいたんだが・・・。私は初めて食べる機会を得ることができ、料理がテーブルに置かれた瞬間から狙っていたんである。

足そのままってところがグロテスクだというんだけど、この辺は好みの問題だろう。
鶏一羽丸ごと出てきて、「鶏冠や目まで食べなさい!」と言われたらさすがに躊躇しそうだけど(夢に出そうだ)、ただ単に鳥の足だったら別に平気。香港でもでませんか?

この鶏足は中国人は喜んでばくばく食べていたが、日本人男2人が手をつけなかった。
食習慣の違いとか、好き嫌いって結構人によって違うけど、何年も留学しててもたべれないものは食べれないんですね。そういうものか。


ダライラマ法王縁の地(ポタラ宮とノルブリンカ)

Ⅰ ポタラ宮入り口

ポタラ宮入り口 ポタラ宮の入り口付近。ラサ一の高台にあるので、ここまで来るのには相当苦労するはずだ。
パッケージツアーの場合はツアーバスが上まで連れてきてくれるけど車用に道が造られているワケじゃないから渋滞します。歩いた方が早い様な気もするけど、高地に慣れていないうちにやるととんでもないことになりそう。
巡礼に来たお坊様 右は入り口近くで出会ったお坊さん。ポタラ宮のお坊さんだと思ったら、巡礼に来たお坊さんだった(それも家族と一緒に)。我々が次々に写真を頼んで困ってた。ごめんなさいね。

Ⅱ ポタラ宮デヤン・シャル(東中庭)

ポタラ宮の一部 本文にも書いたけど、ポタラ宮の内部は写真を撮っちゃダメ。だからついつい外にでるとぱしゃぱしゃシャッターを切ってしまう外人(私のことだ!)
ここは、ポタラ宮の内部をすべて見終わり、展望台で外を眺め(ちなみに展望台と内部の展示館見たいのは別料金)、外に出るために降りてゆく順路上にあるデヤン・シャル。トイレとか土産物とかあった気がする。
トイレは室内に長方形の穴が4つあいており、そこにする。 中を覗いたら、中じゃなくて外だった。トイレの部分だけ建物が出っ張っており、下界めがけてしてしまう。高地の日差しですぐにからからに乾いてしまうんでしょう。

Ⅲ ポタラ宮の壁

彫り物  内部撮影禁止でも、外観なら撮影自由。展示室の入り口の壁を撮ってみたらしい。
木の壁に彫り物がしてあるが、詳しくポタラ宮について勉強していない私には説明ができない(だったら写真載せるなよ)
でも、中国チックな彫り物ですよね。ラマ教関係のものって赤やオレンジがベースだし。

Ⅳ とてもフレームに入りきらないポタラ宮

下界から見上げる ポタラ宮を正面から見て右下にさりげなーく土産物屋がある。 その辺りから見上げるとこんな感じ。この辺の建物もポタラ宮と同じ色調で統一されているから景観を損ねることはないんですよね。
ポタラ宮はあまりにも壮大すぎて、建物すべてをフレームに入れようとするとどうしても斜めから撮るしかない。
でも、この写真を見るだけで、ポタラ宮の上まで行くのがどんなに大変かが判るでしょう?階段の多さもしかり、建物の大きさもしかり。ラダックのゴンパなんかもたかーーいところにありますが、やっぱより神様に近づくってことかな?

Ⅴ ダライラマ法王の夏の離宮

ノルブリンカ ダライラマ法王の夏の離宮。 メインはダライラマ14世が実際に住んでいたタクテン・ポタンという宮殿である。
例によって部屋ごとに見張りの坊さんがいるわけだが、私をじっと見てふと「ジャパニーズ?」と聞いた人がいた。「yes」と答えると、とたんに笑顔になり日本語で部屋の解説をしてくれる。
「これはダライラマが1965年にソ連からもらったレコードプレーヤー」 「ここはダライラマの寝室」
同じツアーのT氏、K氏を呼ぶと、「やあやあ、君らも日本人か」と、とにかくものすごい歓待ぶり。何なのだろう、扱いの違いは。
ところで、この宮殿の前でT氏を見るなり目を輝かせる少年坊主がいた。
「お願い!一緒に写真を撮って!」
連れの巡礼坊主をわざわざ呼び、うれしそうに写真を撮ってもらう彼。
その後、よくT氏を観察していると、やけに坊主の視線が集中していた。 町中をふらふらしている時にお坊さんに握手を求められたりしていた。
・・・一体、彼は誰に似ていたのだろう?