阪急交通社バスツアーで銚子電鉄に乗車する。
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銚子に行く目的は犬吠埼と銚子電鉄。菜の花列車とかいううたい文句ですが、菜の花など咲いてないだろな~というくらい、どんよりとした曇り空です。
最初は40代前半以下の年齢ならおなじみと思われる桃鉄のボンビー神の写真なぞ。桃鉄、兄弟そろってやるの好きだったんだよね~。(これをDSでやるなんてわびしすぎるだろ。桃鉄ワールドって売れたの?)
JRの場所を間借りしているそうです。
銚子電鉄がホームに滑り込みます。
今回のバスツアーは盛況でバス2台でのツアーになったからか、
臨時列車がでたようです。
でも貸し切りというわけではなく、他の乗客も乗ります。
1両編成の車なので当然座れる人はほんのすこし。
写真など撮ってましたので乗ったのは最後の方でした。
立って乗るのも悪くはないが(なんせ20分くらいだし。)、
立っていると窓の景色がかがまないと見れない。
ただ、今回はツアー客が多いので観光ボランティアの人が
いろいろ案内してくれたので割と楽しめた20分でした。
千葉がキャベツの産地だったなんて今まで意識してませんでした。
夏は嬬恋、冬は千葉なんだって。あ、言われてみればそうかも。
車内の様子です。皆さんが降りているところをパチリ。
銚子電鉄の車内広告は全て手書きなのが特徴なんだとか。
味のある手書き広告がぶら下がっていました。
銚子駅で乗車して犬吠駅で降りました。終点の一つ手前です。
この先は港があるのでかつては港からの魚を運ぶために
使われていた列車なのかなぁと思いました。
銚子駅前には古びた列車が展示されていました。
今回乗車した列車は地下鉄から払い下げされた車両だったそうで、 日本全国の中古の車両を譲り受けながら使われているようでした。
この古い車両はよくわかりませんが。
しかし犬吠駅は綺麗な近代的な駅だったので拍子抜けです。
銚子電鉄といえばぬれせんべいです。
かつてこの路線が廃線の危機にあった時にそれを阻止すべく販売したのがこれ。
地元の人や鉄道ファンが協力して見事に存続させて現在に至るようです。
元々銚子は醤油の町で銚子電鉄もヤマサの醤油工場の走り抜けます。
甘口、濃口、薄口の3種類あります。
JRの駅のコンビニニューデイズや犬吠駅の売店、土産物屋などで売ってます。
通販でも買えますよ。
ところで公共事業や公共交通機関が「赤字」をだすと、「無駄!」という声があがります。
かつて私も新聞やニュースから聞こえる情報を鵜呑みにしていて、「確かに無駄かも」と
何も考えずにそのまま受け取っていました。
北海道でローカル線に乗った時など、がらんがらんの車内をみて驚いた。
ほとんど空気を運んでいるようなものだったのです。
その時、ある駅でお年寄りが数人スーパーの袋を下げて乗ってきました。
袋から透けて見えるのは、肉や魚が入っていると見られるトレーばかり。
恐らく、野菜は地元の農家の人からわけて貰ったり、自分で作ったりできるんだと思います。
そしてそれ以外の食材を、週に1度とか2度とか、まとめて買うんだと思う。
ああそうか。例え乗る人が少なくても、この列車がなくなっては困る人がいるのだと、
その人たちを見ながらしみじみと思ったモノです。
時間帯をずらせば、きっと学校に通う学生さんとかが乗っているんでしょうし。
最近、とある学者さんが、公共事業は赤字黒字だけで語るのは間違っていると言っていました。
例えば鉄道や道路は、水道や電気などのインフラを整えるのと同じだと考えるべきで、
それらがなくなると町そのものが衰退してしまう。という話です。
日本では国鉄民営化による不採算路線の廃線で衰退した町の例がいっぱいあるし、
逆の例では新幹線が通った新潟がめまぐるしく発展したという事実がありますと。
「なるほどな~」と、その学者先生の論文を読んだのが数ヶ月前。
そして、先日、鉄道特集の東洋経済に岩手の三陸鉄道の復興の話が出ていて、
三陸鉄道は鉄道だけの売り上げだと赤字なんだけども、鉄道そのものをなくしたら、
町に観光客が全く来なくなるので、町の経済が成り立たなくなると。
鉄道は赤字でも、観光客が町に落とすお金を考えると、町の財政は黒字になる。
だから復興するのだ!とありました。
銚子のこの路線は皆さんの努力で見事に存続しているわけです。
三陸鉄道も早く復興するといいですね。復興したら乗りに行きます。
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