東京の散歩話いろいろ。御徒町、六本木、百人町。

先日、業務の合間にこっそり東京観光をしてきました。学生の頃は暇にかまけて東京を歩いたものですが、働き初めてからはとんとご無沙汰。出張で都内に行っても用務が終わり次第さっさと帰るし、せいぜい飲みや食事に行く程度で、まともに歩いたのは久しぶりのこと。六本木なんてほんと10年ぶりくらい。
宿泊地の浅草を皮切りに、まずはとことこ歩いて上野、御徒町方面へ。御徒町付近で地下鉄に乗ろうと思っていたのに、通りがかりに商店街を見つけると、吸い込まれるように方向転換してしまった。
前から感じていたのだが、東京って物価がとても高いのに、えっらい安い八百屋とか肉屋とかが突然現れるのでびっくりします。今回もとあるプロ用の食材店で「キャベツ390円かぁ。やっぱまだ野菜は高いなぁ」と思って歩いてたら、ほんの5分もたたないうちに190円で売ってる店がどーーんと現れ・・・。卸とかじゃなくて普通の小売店ですよ。ブロッコリーも78円。買って帰りたかった。ほんとに。

 そして、次に行ったのは六本木。六本木ヒルズよりなにより麻布十番商店街が私の記憶のイメージとは全く違う小綺麗な空間で、・・・ええと、前からこうだったっけか?(10年経つので記憶も曖昧)

 今回初めて見た六本木ヒルズも変わった空間だと思いましたが、商店街もそこから続いている感じで歩道も通りも石畳で整備されオープンカフェやブティックが並んでいる。創作料理とか出しそうな小綺麗な外装の飲み屋にも違和感がぬぐえず。前に来たときは大江戸線も通ってなかったし、変わって当然かもしれないが。

 でも、ずーーっとずーーっと歩いてみたら、今川焼き屋も魚屋も麻布十番温泉もしっかり健在。日本の商店街の空間に西洋が入り込んでいる雰囲気は、カトマンズのタメルやなにやらを思い出し、西洋風に憧れるのはアジア人共通なのかなぁと思ったり。まあ、それ以前にカトマンズ等は需要と供給の問題でもありますが。西洋人は外国でもスタイルを貫くので。

 そして、この日の締めくくりは、新宿。西新宿で所要を済ませた後、とことこ歩いて百人町向かった。

 西新宿の高層ビル街に出たのは、ちょうど17時。そこここのビルから現れるサラリーマンやOLが少しずつ増えて固まりになって、ざっざっざっと新宿駅に向かって歩いていく姿は端から見てると圧巻だった。その固まりには、例えばカジュアルスタイルの学生なんて混じってなくて、黒のコートが圧倒的多数で、都会に勤めてない私は初めて見る光景だ。勿論、駅に着いたら老若男女入り交じるんですけどね。

 その黒っぽい集団が新宿駅の雑踏にかき消えた頃、私はそのまま百人町へ。ここは、飲み屋の赤提灯に混じって韓国やタイなどのアジア料理屋や食材店が多い町で、六本木とは違った意味で外国の色が濃い。向こうがおしゃれな路線を行くのなら、こっちは日本も含め民族色が濃い気がする。

 そんな百人町ではチュニジア料理屋をチョイス。

 ザクロでできたチュニジアのお酒を傾けながら、「ん?チュニジアってイスラム国家じゃなかったっけ?」とまだ見ぬアフリカに思いを馳せた。なーんて、気取っていたのは最初だけで、食い過ぎでお腹がはち切れそうでしたけど。揚げたてのブリックが美味かった~。

 1日かけてなんの脈絡もなく歩いてみた東京でしたが、買い物と食事以外の目的で東京にいたのは本当に久しぶりで、結構楽しかったです。

「そんなのいつでも出来るじゃないですか!」って言われたけど、それがなかなか出来ないんですよ。こういうのって。

 また10年経ったら同じ所に行ってみよう。きっとまた面白い変化を発見できるんでしょうね。

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柳川のお嫁さんは船で流れていくのです。

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沖縄の味や雰囲気の意外性にちょっと感激した旅でした。