柳川のお嫁さんは船で流れていくのです。

この前、知人の結婚式の二次会に乱入するため、福岡県は柳川に行って来ました。
柳川というと柳川鍋のイメージしかなく、「船で流れる」と聞いて、矢切の渡しを想像したりして訳わかりませんでしたが、ちょうど某テレビ局の鉄腕ダッシュでソーラーカーが柳川に入り、真っ赤な布を敷き詰めた小舟に新郎新婦が乗って流れている場面が出たので、「ああ、あれをやるのか~」と思った。小さな小舟に二人がちょこんと乗って、下町情緒あふれる町並みを縫って船頭さんがおっちらおっちら船をこぐ。きっとまったりした空間なのだ。
しかし、実際は想像とは全く違った。柳川の駅を降りたら普通の町で、観光客は駅のそばから普通の町を船で移動していく。そして、その数がまたすごい。番組の撮影はきっと冬で、今は春も間近の観光シーズン。それでも大量に余っている船があるというのは・・・。桜の季節は船で渋滞しそう。ミトー(ベトナム)の悪夢を思い出す。

 それはさておき、わたしは川の中腹の公園に陣取り、新郎新婦の船が現れるのを待っていた。
 しばらくすると、礼服に白いネクタイ、カメラを抱えた人物が二人、猛スピードで川上から走って現れた。彼らは新郎新婦が船で流れるその瞬間から走っては先回りし、走っては先回りして撮影を続けるお友達である。

 走る気力も体力もないあたしは、途中で福岡の名産「あまおう」(イチゴ)をつまみに福岡の銘酒をちびちび飲みながら待っていたのだ。だって、鰻たべたばっかりで走ったら横っ腹が・・・。

 新郎新婦は二人きりで現れるかと思いきや、新郎新婦、ご両親、親戚とたくさんの人間が乗った船が3艘。この前のテレビのとは違って、式を挙げた神社から披露宴会場までの交通手段をかねているようだ。

 きっと友人、知人も船に乗って移動できるのに、また1人、また1人と次々に川沿いを走って現れる素人カメラマン。関東から九州まで来ただけでなく、走って走って撮影をしてくれる友人達のこのたいくかい風のノリはなかなか好きだ。しかも、持ってる機材はかなり立派で・・・、重いだろうな~。

 でですね。このまま船で披露宴会場の「旧柳河藩主立花邸」についておしまいかと思ったんです。そのお屋敷のさらに向こうが例の下町情緒あふれる柳川の町並みなのですが、そこまで行かないし。流れ終わってあっさり終了かなと思ったら、なんと、町の入り口にタイミングよく観光バスがわんさか着いたところだったんですね。

 川上からゆーっくりと流れてくる船の姿にうわーーーーっと歓声が上がり、大勢の見知らぬ人に大拍手で迎えられてしまった新郎新婦。

「花嫁さん、綺麗~」「およめさーーん、こっちむいて~」

 あたしが外国で花嫁の行列でカメラを構えるのと同じ。つまりは、こういう結婚式って我々日本人にもとっても珍しいってことですね。ウエディングドレスの花嫁が教会から出てくるのを見たところで、写真なんて撮らないでしょ?白無垢着て結婚式をした友人いませんもん。そして・・・流れない。

 何が言いたいのかわからなくなって来ましたが、面白い小旅行だったのでした。


[2005.04.09 Saturday]の日記です。

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