那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 見てきました。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台 将門 がま 少し報告遅れましたが、栃木県那須烏山市のお祭り「山あげ祭」を見てきました。 国指定重要無形民俗文化財で日本最大級の野外歌舞伎です。
この野外歌舞伎の特徴はその年の当番町の若衆(若い男性だが、若くない人もいた)が、烏山和紙を使った巨大な背景画「はりか山」を路上に立ち上げ、屋台や地車を組み変えるなどして野外舞台を設営すること。
そして、一つ舞台が終わると、一斉に片づけて次の場所へ移動してまた設営して舞台を公演するのです。歌舞伎そのものというよりも祭運営全体がみものでした。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台 昼頃に上演されるプログラムに併せて烏山へきました。
この日は日差しが強く、照り返しがものすごいきつかったのですが、 駅を降り立ったら辺り一面水浸しでした。
どうもスコールのようなものすごい雨が降ったようです。
(もう日本の夏の気候じゃなくなってますね。このところ。)
そして、よくわからないまま、舞台が設置される場所へ行きました。
アナウンスによると、雨で中止せねばならないところだったようです。

とりあえず炎天下の中、立ったままで上演された歌舞伎を鑑賞。

「雨が降ったから山があがらないんですって。」

と後ろから漏れ聞こえてきた地元らしき女性のせりふの意味がわかるのは次の舞台でのこと。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台 山をあげているところ 次の舞台は14時頃だったので、お昼ご飯を食べてから会場に向かいました。 会場に着いて「山があがらないんですって」とのあのせりふに合点がいった。
これです。これが山なのです。

この野外歌舞伎は町をフル活用して大がかりな舞台装置を作って行うもので、舞台の背景に当たる「山」を町中の道路の縦長の空間をフル活用して行うのでした。
舞台と、山と山の間は20メートルとか離れているんですが、舞台を真っ正面から見ると、遠近法の錯覚も相まって背景が見事に調和するのですね。
私、舞台が始まるぎりぎりに行ったので、この山がもっとも効果的に見える場所はすでに残ってなくて、斜めからみたのが残念でした。

何故に前の舞台で山が上がらなかったのかは、烏山和紙を使っているからで、雨の中舞台を設置したら壊れてしまうのです。だけど、上演前にぎりぎりで舞台だけは設営できたようです。
アナウンスをしていた女の子によると、かつては滝の流れを表現するのに本物の水を流したり、お米を流したりと、かなり派手だったようです。
5つの町が当番町となって順繰りに舞台を取り仕切るようですから、男たちのプライドのぶつかり合いというか、祭りにかける情熱が半端なかったんでしょうねぇ。
今でも祭りの準備は何ヶ月も前からやるそうですよ。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台 将門 がま はい。そして冒頭のがまです。美しい女に化けた妖怪ががまに乗ってやってきます。
このがまを動かしているのも裏方となっている男性陣でしょう。
舞台を楽しむだけでなく、裏側に行けば舞台裏までみれるというのが野外ならではですね。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台 将門 そして、このとき気がついたのですが、この男性の役をしている人も女性でした。 ということは前の舞台で男役をしていたのも女の子だったのかな。(背が高いので気づかなかった。)
男性陣は裏方として働かねばならないため、舞台を作っているのは女性なのかなと思った。なるほど。

ちなみに私、歌舞伎を見たのはこれが初めてですが、基本的にストーリーがわかりやすく、素人でもそのまま楽しめるものでした。
戻り橋も将門も「きれいな女だと思ったら実は化け物」というのが共通していて、 こういう俗っぽいストーリーが江戸の庶民に大受けしてたのかなぁと。

江戸の庶民は小金が入ると舞台を見に行ったりしてすぱっと使い切っていたそうですが、 今の日本はそういう意味ではしぶちんになってしまいましたね。
平和な世の中が続き、仕事もちゃんとあったから「お金がなくなったら働いて稼げばよい」と気楽にお金が使えたそうですよ。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台解体 舞台が終わると同時にあっという間に解体が始まります。
当番町の若衆の中に取り仕切る責任者がいて、 その人の号令でたちまち舞台が解体されていきます。
この若衆の息のあった動きそのものが名物らしいです。

那須烏山市 山あげ祭 野外歌舞伎 舞台解体 はい。どんどん解体されていきます。解体した舞台は次の場所へ移動して、また設営です。
今年はJR烏山線開業90周年を記念し、この後、烏山駅周辺で大屋台パレードも行われる予定だったそうですが、電車に乗った後、ものすごいゲリラ豪雨が襲ってきたので、 もしかしたらパレード中止になったんではないかなぁ?

ちなみに烏山線は2014年にJR東日本が蓄電池車を走らせる準備をしています。
来年のお祭りは新しい車両目当てのてっちゃんも増えてにぎわうかもしれませんね。

2013年8月1日~31日までの間、烏山線蓄電池電車 愛称名を大募集しています。
もらえる商品が優秀賞:EV-E301系蓄電池電車オリジナル3Dクリスタル置物と微妙ですが、
自分の考えた愛称が使われれば、そのことが喜びになるかもしれませんね。

ハイブリッドカーに続くエコカーですが、電池が重いのでそうそういろんな路線に
投入することはできないそうですよ。
まずは平地が多いディーゼル区間の烏山線でトライするそうです。

参考記事:
JR東日本烏山線 2014年春より蓄電池駆動電車システム車導入
JR 東日本、充電式電車「スマート電池くん」を烏山線に実用導入


那須烏山の名物の島田うどん。 スーパーの店頭や贈答品コーナーに山積みでした。
夏はお中元や帰省土産に買われるのでしょうね。

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