旅の本

人気記事ランキング

チェーザレ 惣領冬美
中世ヨーロッパの英雄チェーザレ・ボルジアの生涯を緻密で繊細な絵で描いた歴史漫画。
ぼくらの祖国 青山繁晴
祖国日本の過去と今と未来について一人一人が考え、行動するための提言書。
鉄道の旅手帖 乗った路線をぬりつぶしてつくる自分だけの旅の記録
国内の鉄道旅行に必携。路線を塗りつぶしながら造るたび記録。眺めているだけでも楽しい。
永遠の0 百田尚樹
海軍パイロットだった一人の男の生き様をたどる物語。家族の絆、男の生き様に涙しつつ、この国の歴史をすんなりと理解する。エンターテイメント性あふれる小説。
セデック・バレ ウェイ・ダーション
日本統治時代の原住民族と日本側との衝突を背景にしたエンタメ。大いに見応えあり。
※当サイトは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含んでいます。
ホーム > ドキュメンタリー > インドの衝撃・続インドの衝撃 NHKスペシャル取材班

インドの衝撃・続インドの衝撃 NHKスペシャル取材班


NHKスペシャルで放映した番組「インドの衝撃」の書籍化。
番組内では放映できなかった裏話が満載。映像と併せて見るのがオススメ。

続・インドの衝撃 レビュー

NHKスペシャルで放映されたインドの衝撃(続)が再び単行本化され、また読んじゃいました。

今回の放映ですごいと思ったのは貧困層向けのビジネス展開について。

インドや周辺国に行くと、雑貨屋さんにラックスやパンテーンの使い切りシャンプーが
売っているのを見たことがある旅行者は多いと思うのですが、
あれは貧しくてまとまったお金が払えない人が払える額を想定して作られたもの。

小さい頃、駄菓子屋に行くと5円や10円のチョコレートが売っていましたがあれと同じ発想ですね。
あのチョコは子供の小遣いで買えるお菓子をっていうことだ。

でも駄菓子屋は余り儲かる商売ではないと思いますが、インドの貧困層向けビジネスは
貧困層の数が違うので商売として充分成り立つというのがなるほどと思いました。

この小分けしたシャンプー類は、我々が観光で訪れるような大きな町では売れ筋の商品だったそうです。
しかし、それが田舎の農村になると全く売れない。

商店が無かったり、シャンプーや石けんの必要性を感じていなかったりする層が大半であったり、
テレビなどのメディアから分断されていたりするからです。

そういった人たちと互いにwin×win関係になるべく立ち上がったユニリーバ。
いちいち目から鱗が落ちる取り組みだと思いましたよ。

一番最初にインドを訪れたとき、ドライバーのパプーに「シャンプーをくれ」と言われました。
旅の最終日だったらともかく、まだまだ前半戦であげられるわけもなく断りましたが、
最近ではインド旅行をしてもシャンプーやペンをくれと言われることも無くなったし、
「写真を撮ってくれ」という要求よりも、「一緒に写真に写ってくれ」と
彼らのカメラに一緒に納まる被写体になることが多くなりました。


でもそれも都会にいたり、国内観光に来た中間層の人たちに限られたことで、
これからまだまだインドは変わるんだなぁとしみじみしました。

個人的にはインドもインド人も嫌いではありません。
そして時々、思い出したようにインドに旅行に行きたくなります。
旅人が接する文化的背景だけでも一つ一つの州が国みたいなもので毎回発見があって面白いのです。

でもねばり強く理屈っぽく、屁理屈の固まりみたいなインド人は日本人の対局みたいな
性格なので、ビジネスを一緒にするのは大変だろうとは思います。
私はビジネスの相手としてインド人と対峙したくはないです。そこまでタフにはなれない・・・。

ふと思いましたが、日本の国会も屁理屈合戦だけど、インドの国会ってすごそうですね。
議員みんながあんな感じで、発言しまくりだったら収集付かなくなりそう。

最近ではうちの近所でもインド系の人をよく見かけるし、インド料理レストランも
半径2キロ圏内に5,6軒あるし、ますますお近づきになりつつあると感じます。


インドの文化的な側面が知りたい方が初めて読むにはどうかなという本ですが、
ビジネスや世界経済に興味がある方、何度も訪印歴があって頭の中にインド世界が
思い浮かぶ方は大変面白く読めると思います。おすすめです。


インドの衝撃 レビュー

NHKスペシャルで3夜連続で放映したインドの衝撃の単行本を読んでみました。

テレビ放映したのと同じく

 「わき上がる頭脳パワー」
 「十一億の消費パワー」
 「台頭する政治大国」

の三部構成で、放映しきれなかった部分を含め、取材スタッフの所感を含めてつづってある。


放映を見たとき一番印象的だったのは第一章の頭脳パワーの話。

昨今、インドのIT企業がもてはやされていますけど、その裏側をかいま見た気がして興味深かった。

私が今、ふつうに使っているこのレッツノートも、インフォシスのインテルチームが作ったチップで動いているのかも・・・と考えると感慨深いものがある。

 
子供の教育についての部分もなかなかおもしろかった。

昨今の日本では子供たちの理数離れが問題視されて久しいが、インドでは算数が人気の授業だという。取材をした学校はインドの中でもモデル校なのかもしれないが、考えたり、問題を解いたりすることが楽しくてしょうがないという感じの子供の顔が印象的。


このシーンを見たとき、知り合いの教育業界の方のせりふを思い出した。

「有名な通信教育があるでしょう?あれは勉強ができる子に向いているんですよ。
 問題を解くと景品がもらえて・・・っていうことで勉強するきっかけにしていますけど、
 できない子はやっぱり勉強が苦痛なのは変わらないから続かないんです。」

「できる子は塾でも、学校の授業でも、通信教育でもなんでもいいんです。
 できない子に勉強は楽しいって気づいてもらうようにすることが大事なんですけどね」

 
思えば私は理数系で、逆に歴史とか丸暗記させられる科目が苦痛で仕方なかったですが、旅行していろんな場所をのぞくのが大好きになった今となっては、歴史も地理も自分から進んで憶えてしまいますし。知識得ることの喜びに気づかせてあげるのが教育者の役目なのかもしれませんねぇ。


まあ、インドの子はみんな勉強が楽しいからITが強いって訳ではないですが。

貧困から抜け出す唯一の手段が「知識」ということで、インド独立後の初代大統領ネルーが掲げた目標がここで大きく花開いたってことですが、それ以前に学校にも行けない人の方が圧倒的に多いのにそのあたりにはあまりふれていませんね。

分母が大きいだけに活躍している人がほんの一部でも、世界で大活躍しているように見えるのでしょう。 

観光地としてのインドというと宗教とかテロとかスラムなんかを思い浮かべる人が多いと思いますが、いや~こんな国だったのか?!というおもしろい発見があるおすすめの一冊です。


旅行者はつい目の前に見える物だけに目がいきがちですが、旅行者が出会うのとは全く違うインド人の姿を知ることが出来ます。

タグ :

記事はお役にたてましたか?

記事にご興味をもっていただけましたら、
以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
このエントリーをはてなブックマークに追加