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台湾人生 酒井充子


台湾の日本語世代を日本語でインタビューしたドキュメンタリー。
日本統治時代を生きた人の複雑な思いを我々は知るべきだと思った。

この本のレビュー

台湾に生まれたことで日本統治時代、蒋介石の中華民国統治時代、そして現在と
時代に翻弄されながら人生を送ってきた年配の方々をインタビューした本。
日本語でお話をして頂いたことをそのまままとめてあるため、そのたどたどしい言葉から、
当時、どんな思いで生きてきたかをうかがい知ることができる。

台湾は東日本大震災でも沢山の義捐金を送ってくださったり、日本文化が好きな若者が いたりと、
親日でいてくれると頭から信じ込んでそれ以上考えない日本人が多いが、
その裏では日本政府に対する複雑な思いを抱えていることをよくしる必要があると思う。

以前、「トオサンの桜」という日本統治世代末期に育った人たちを追った本を読んだが、
それはどちらかというと日本に好意的な言葉が多かった気がするけども、
この本は率直に日本政府に対する不満を言っておられるかたもいるので、そうだよなぁ。と。
国民党政権下で反日教育が徹底的に行われていたにも関わらず、日本に好意的でいてくれるのは
この日本語世代の方たちのお陰でもあり、逆に亡くなったらどうなるかわからない。
今までの私はそういうこと、考えなさすぎだったと思った。

この年になってつくづく思うが、日本の教育は戦争に関することを教えなさすぎです。
大人になって興味を持っていろんな本を読むウチに「あれ?」と思うことが多いのだが、
私のように興味を持たなかったらそれでおしまい。
それこそ戦争を体験した世代がどんどん世の中を去ってしまって本当のことがわからなくなります。
台湾も朝鮮半島も旧満州国にも、日本にもそれぞれこの時代を生きた人がいて、
それぞれにいろんな思いを抱えていると思う。
とかく政治利用されがちでねじ曲げられたり、都合の良いことばかり伝えられるので、
真実が知りたいとつくづく思った。

台湾旅行をする時はついつい食べ物ばっかりに大喜びしてしまいますが、
もうちょっと台湾とはどういう国なのか、知ってから遊びに行きたいものです。

台湾のお年寄りの声を聞くたびに驚くのは、彼らが必ず当時の先生を尊敬していることです。
そして教育勅語を絶賛すること。
昔は政府も教育に力を入れていたのに今はいったいどうなんでしょうか?
昔できたことなんだから、今だってできるはず。しっかりしないとだめだよ日本!って感じです。


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