カンボジアからやってきたワンディ 謝孝浩
ある少年の人生をたどる旅からカンボジア激動の時代が心に突き刺さる名作。
カンボジアに行く前に是非読んでほしい一冊です。
ポルポト政権のころにいったいどんなことがあったのかが紀行文という形式でひもとかれていく。
日本で生まれ育った華僑の3世である謝さんとカンボジアで生まれポルポト政権時代など
国に翻弄されながらも日本に亡命し、現在日本で暮らしている華僑3世のワンディさんの人生を
ワンディさんのかつての故郷であるカンボジアを旅しながら振り返るドキュメンタリー作品。
ルーツは同じ中国でありながら、お二人の祖父が向かった先がたまたまカンボジアであり、日本であった。
ワンディさんの台詞にもあるようにこの旅を通して彼らの思いや人生が裸になっていく。
カンボジアに残るポルポト政権の大量虐殺の跡地などは、ただ観光旅行してきた我々ですら、
あまりのひどさに息を呑むが、それでも残された博物館やしゃれこうべを残した慰霊塔を
見ただけでは、正直、人ごとの域を出ることはない。
それが謝さんのあまりに見事な心理描写を通じて、また、それに自分がカンボジアを旅した後だけに
よけいに旅で見てきたカンボジアの風景が解け合って、心の中に入り込んできます。
それでいてちっとも重すぎないのは謝さんの人柄と文章のなさる技だと思う。
カンボジアに旅する予定がある人、カンボジアを旅した人に是非読んでもらいたい本です。
プロの書いたプロの本だなぁって何度読んでも思います。
カンボジアが平和になりつつあり、今やタイのアランヤプラテートの国境が
外国人に開いてから10年以上が経ちましたね。
同じルートで旅した旅人は、特に胸に突くものがあると思いますよ。
ちなみに謝さんはインド旅行の時にたまたまお会いしたことがきっかけで知りました。
ここでお会いしなかったらこの本に目を向けることもなかったかもしれません。
あのときはスピティの本を書くための取材だったわけですが、その次にかかれたのがこれです。
そしてワンディくんのお父さんがやっているカンボジア料理屋もずっと前から時々通っています。
お父さんやお母さんの笑顔にいやされるホッとするお店です。
インド旅行記(スピティ編) >https://tabi-navis.com/india/india03/
カンボジアに行く前に是非読んでほしい一冊です。
posted with ヨメレバ
この本のレビュー
今は平和になってたくさんの日本人旅行者が訪れるカンボジアですが、ポルポト政権のころにいったいどんなことがあったのかが紀行文という形式でひもとかれていく。
日本で生まれ育った華僑の3世である謝さんとカンボジアで生まれポルポト政権時代など
国に翻弄されながらも日本に亡命し、現在日本で暮らしている華僑3世のワンディさんの人生を
ワンディさんのかつての故郷であるカンボジアを旅しながら振り返るドキュメンタリー作品。
ルーツは同じ中国でありながら、お二人の祖父が向かった先がたまたまカンボジアであり、日本であった。
ワンディさんの台詞にもあるようにこの旅を通して彼らの思いや人生が裸になっていく。
カンボジアに残るポルポト政権の大量虐殺の跡地などは、ただ観光旅行してきた我々ですら、
あまりのひどさに息を呑むが、それでも残された博物館やしゃれこうべを残した慰霊塔を
見ただけでは、正直、人ごとの域を出ることはない。
それが謝さんのあまりに見事な心理描写を通じて、また、それに自分がカンボジアを旅した後だけに
よけいに旅で見てきたカンボジアの風景が解け合って、心の中に入り込んできます。
それでいてちっとも重すぎないのは謝さんの人柄と文章のなさる技だと思う。
カンボジアに旅する予定がある人、カンボジアを旅した人に是非読んでもらいたい本です。
プロの書いたプロの本だなぁって何度読んでも思います。
カンボジアが平和になりつつあり、今やタイのアランヤプラテートの国境が
外国人に開いてから10年以上が経ちましたね。
同じルートで旅した旅人は、特に胸に突くものがあると思いますよ。
ちなみに謝さんはインド旅行の時にたまたまお会いしたことがきっかけで知りました。
ここでお会いしなかったらこの本に目を向けることもなかったかもしれません。
あのときはスピティの本を書くための取材だったわけですが、その次にかかれたのがこれです。
そしてワンディくんのお父さんがやっているカンボジア料理屋もずっと前から時々通っています。
お父さんやお母さんの笑顔にいやされるホッとするお店です。
インド旅行記(スピティ編) >https://tabi-navis.com/india/india03/
タグ :
カンボジア
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