インド怪人紀行 ゲッツ板谷
個性的な家族や友人との日々を描いたエッセイでおなじみの著者。
インド旅行記ではあるのだけど、旅行記としてはインドの要素が少ない。
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この本のレビュー
すごく個性的な家族や友人、自分の若かりしころのエピソードを駆使した個性的なエッセイで人気のエッセイストの板谷氏のインド旅行記。
この人の本は、合間に挟まる漫画家の西原理恵子氏の漫画エッセイのエッセンスもよく、また、自分の周りにはいないような登場人物が、さらに考えられないようなトラブルを起こしたりして、そして、それを拾うのがとても上手で、エッセイストとしてはなかなかの物だと思っています。
で、タイ怪人紀行とかベトナム怪人紀行とかを読んだ人がおもしろい、
おもしろいというので、手に取ってみたのがこの本でしたが、
これは私にはあわなかった。
というのはやっぱりパチンコとか友達のこととかを書いている分には
私の未知の世界なので、「そうなんだ~」と読み流せたり、
時にはぷっと吹き出したりってこともあるのですが、
旅行記本となると、旅行経験と旅先への知識が欠如していて、
「それは違うんでは?」と言いたくなることが多いことと、
インドで出会った人や旅のことよりも、同行者の説明とかのが長すぎて、
かなりとばして読み流してしまった。
この方の本をいくつか読んで思うのは、ちょっと修飾する言葉が長すぎる。
最初のうちはそれもおもしろく読んでたけど、しつこいなぁと思うようになった。
もうちょっと短くさくっとまとめたら読みやすいのにというページがよくある。
ただ、自分では絶対に近づかない場所(いわゆるお茶屋)とかを見に行ったり、
そういうことを書くのは男性であり、板谷氏や故鴨志田氏ならではという感じがした。
でも、それを見ても、行ってみたいとは思わないんだけど。
私はゴアに行っても売人なんて近寄っちゃきませんでしたけども、
インドが変わったのか、私がそういうタイプに見られなかったのか、
果たしてどっちだったんでしょう?
いずれにせよ、普通の旅行者や駐在員が書くようなエッセイとは訳が違うので、
売れている理由もわかる気はしました。
インドがどうのというより、この愉快な仲間たちがおもしろいというか。
でも旅も前半はかなり楽しめてなかったみたいですけど。
病気とか、仲間割れとかいろいろで。
でも、デリーからムンバイにラジタニで移動するくらいだったら、
最初からムンバイinにすれば楽だったろうに。
広いインドをずいぶん大急ぎで、長距離移動しているんだなぁ。
自分も旅はそういう移動も含めて楽しいので、きっと彼らもそうだろう。
というか、最初はそのつもりだったのだろう。
4人も仲間がいればおなか壊す人もでるだろな。やっぱし。
タグ :
インド
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