西南シルクロードは密林に消える 高野秀行
早稲田探検部出身で人の行かないところへ旅するのがポリシーのライターの本。
中国からカチン軍の支援でミャンマー、さらにナガ族の支援で密入国しながらの旅。
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この本のレビュー
インドに旅するに当たり、旅先での暇つぶしになにかないかなぁと探していて目に付いた本。ぱらぱらとめくっていたら私の行きさきとはかぶっていなかったが、ナガランド州とか
インドの中でも今ひとつよく知らない土地を巡っていたので参考に読んでみることにした。
面白いか面白くないかでいうと普通ですが、知らなかった世界を知ることができて、
そういう意味では読んで良かったなと思った。
例えば、ミャンマー軍については、一方的に政府側を擁護する本を読んだことがあるが、
カチン軍側の言い分というのはあまり出回っていないので、少数民族との衝突の中身がよくわからなかったのだが、カチン軍側の考えが高野氏のフィルターを通して書かれているので、 そういうことでもめていたのかと。
それと、インド東北部は未だ未踏の地で、そのうちいってみたいとは思っていたが、
許可証が必要だったり、政情不安なことと、間にバングラディッシュがあることで、
地理的に行きにくいから後回しになっていたのだけども、内情はこうかと。
ナガランド州の人たちはインドから独立したかったのか。
確かにあのあたりはインド人とは顔立ちも文化も全く違うだろうし、
そもそも住民がインド政府ではなく、ナガ軍に税金を納めているのであれば、
もうインドでもないような・・・という気もした。
ちなみにシッキムに行くと、私は現地人だと間違われます。モンゴロイドばかりだから。
あのあたりでインドの民族衣装を着て歩いていたらローカルで通りそう。
(言葉や持ち物などで外国人だとわかるとは思いますけど。)
最後に気になったのは、高野氏の処遇のことです。
現在、日本に戻ってライターとして活躍されているようですけど、
インドから強制送還されているからもうインドには入国できないんですかね。
最初のうちはどうやって日本に帰ったのだろう?と不思議だったのだけども、
コルカタで領事館に駆け込んでいたのか。
それで外務省やインド政府を巻き込んで大騒動になったようですけども、
大使館のスタッフもこういう人がいると頭が痛いだろう・・・。
(っていうか、時々いるんでしょうね。)
しかし、旅の道連れだった講談社の森さんは途中で帰ってしまったようですが、
それだってミャンマー北部のジャングルを徒歩で中国に抜けないと日本に帰れないと思うんで、
彼がどうやって日本に帰ったかのいきさつも知りたかったです。
写真集でも出しているかな?
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