秘境西域八年の潜行 西川 一三
一介の蒙古ラマになりすまし、中国、チベット、インドと徒歩で旅した紀行文。
昔の旅はすごかったんだなぁっていう時代背景をうかがい知れる。
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この本のレビュー
時代背景が古すぎてしばらく状況についていけなかったが、読むにつれて、一般的(といっていいのかどうか・・・)な旅行記のようになり、面白くなってくる。
面白くなる前に投げ出す可能性はあるのだが。
一介の蒙古ラマになりすまし、中国、チベット、インドと徒歩で旅した紀行文。
第二次世界大戦後の鎖国下のチベットを普通に旅行できるはずもなく、
やむなく僧侶の姿でチベット方面に情報収集に向かったという時代背景がある。
まだ中国がチベットに侵攻する前の話なので、チベットに興味があり、
昔のチベットがどんなところかを知りたい人には貴重な本。
ただし、私は全巻を読むのに相当エネルギーが必要だった上に、
少しずつ読んでいったので内容の全てを憶えていられなかったのが実情です。
だらだらとした記述を省いて1冊にまとめた「秘境西域八年の潜行 抄 (中公文庫BIBLIO)」の方が
スッキリ読みこなせるそうです。
私は知人に借りたので、みっちり全3巻よみました。
ただ気楽に「趣味です」と言い切って旅をしている私に比べて、
生きていくためにこうやって身を削って旅をしていたかたもいたわけで、
たいした装備もなくチベット、インド、ネパールを徒歩で行き来しながら言語も習得して、
まさに歴史の生き証人の一人だなぁと思いました。
タグ :
チベット
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