うなドン 青山潤
東大海洋学研究所の著者が大学院入学直後から行ってきた調査にまつわる
面白いエピソードをまとめたエッセイ。うなぎ追っかけて何十年です。笑える。
posted with ヨメレバ
この本のレビュー
東大海洋研究所に所属する研究者である著者が若カリし頃に東大大学院に入り、その後、ウナギを追っかけてきた体当たりの旅をおもしろおかしく紹介したたびエッセイ。
普通の旅行者の参考には全くならないが、「バカだ~」と時々吹き出したりしながら、
楽しんで読むことができます。
最初のインドネシアの旅からして、インドネシアの知識を全く持たずに行っているので、
インドネシア通の人にしてみれば、「なんでそんなことになるんだ・・・」と驚くだろう。
ただ、オチがないというか、「で、結局、どーなったのよ!」とつっこみたくなるところが
結構あって、消化不良なかんじもしました。
例えば、最初のバリでバリのちんぴらから入手したウナギを日本に持ち帰るために
雑貨屋で塩を買って塩漬けにしていたのですが、それで税関で何も言われなかったのかとか、
そもそも塩漬けにしたウナギでも研究対象として使えたのかとか、そういうのが気になった。
そして、スマトラ島でとったウナギも塩漬けにしたのだろうか・・・とか。
おもしろエピソードを意識して書いてあるが細かいところは省かれているのが難というか。
まー、許可なく持ち帰っている時点で法律違反なのでごまかしているのかもしれません。
そういや私もインドネシアに行った時、綺麗な蝶をみせられて
「スーツケースにいれて持って帰ればばれない」とかなんとか言われたことがある。
そうやって持ち帰る外国人いるんでしょうね。そもそも興味がないから買いませんけど。
(通常は調査研究のために生物を持ち帰るためには事前に許可がいります。)
しかし、世界を股にかける学術調査はお金がかかるので、本当に一握りの研究者しか できない研究なんだろうなぁと思いました。
そういう意味ではやっぱり、東大とか国立や有名大学が有利なのかもなぁ。
しかし、経歴に「博士課程修了」とあるからにはウナギで博士号をとれたんだろうか?
獲れてなかったら「博士課程満期退学」ってやつですよね。
だから、結局、フィジーなどで「メガ」がわんさかとれたおかげで、博士号が獲れたとか、
そういう結論が全くないので、やっぱり読み物としては消化不良なのでした。
まー、わざわざ著者の所属から経歴調べるほど興味もないですし・・・。
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