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女盗賊プーラン プーラン・デヴィ


極貧の村で下層カーストで生まれ波乱に満ちた生涯を送った実話。
文盲の彼女からのインタビューを通して衝撃の人生をつづった本。

この本のレビュー

不可触民出身で盗賊を経て政治家にまでなった女性、プーラン氏の回顧録。
インドに今も根強く残るカースト制度がどんなものかを世界中に知らしめた一冊。
カースト制度の最も悪い面がばーんと出てしまった結果なのかなぁと思った。
特にこの本は女性が自分に置き換えて読むと、怖くて仕方がないと思う。

しかし、インドでこの話題をだすと、彼女自体に否定的な意見もあった。
「でも、あの人は悪いこともいっぱいした」って言われたりもします。
この意見を言った人は、私がインドで話しかけられるたびに子供の相手を
していたりすることにかなり嫌悪感をもっていた。

私たち日本人は基本的に差別されることとは無縁で、誰かを差別することもない人が多いと思う。
(いじめとか問題がないわけではないですが。)
そして、もし誰かを嫌いだったとしても日本人は表だって感情を出すことも少ない。
だから、そうはっきりと嫌悪感を出すことにまずびっくりした。

今ではインドでもカーストによる差別はだめって言われているけど、
カースト自体が元々職業を分けていた要素もあるので、
特定の職業の人をバカにしたり、自分が昔就いていた職業を隠したりもする。

彼女の場合は究極的にひどい扱いを受けてきた人の一人だ。
こんな思いをしながら生きている人が世界にはいるのだ。
衝撃的な内容なんだけども、最後まで読まずにいられない一冊。

最終的に彼女は暗殺されてしまいました。
「暗殺」なんてことがいまだに起こることも日本人には現実とは思えない出来事です。


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