ロンボクでも「ツナミ大丈夫?」が合言葉。気にかけてくれてありがとう。
【ガルーダの機上から見下ろしたマタラムの街】
このフライトはガルーダのマイルを利用して出した特典航空券だ。
本当は日本-ジャカルタ間の特典を出せるまで貯めたかったのだが、昨年10月にマイルの規程が変わり、
インドネシアフリークでもない私が日本往復の航空券を出すなんて夢のまた夢になったので、
しかもNRT-CGKをアップグレードするにも足りなくて、インドネシアの国内線として出すことにしたワケです。
しかし、日本の航空会社の特典予約に慣れていたため、まさかHPに書いてある必要マイル数が片道とは思わず、 結局、持っていたマイルで出せるのは片道の航空券のみ。
ちょっと、あれは不親切だと思いますよ。片道って明記しといてよ。ちゃんと。計算して航空券かってんだから。
ジャカルタからアンペナン(ロンボク島の空港がある町)までの飛行は順調。
雲が多くてバリ島のアグン山も綺麗に見えなかったが、以前訪問したギリ3島や水の宮殿などを
機上から眺めることができ、たまには窓側に座るのもよいものだと悦に入った。
機上からギリ3島が見えた。
バリと同じく、ロンボク島も空港からのタクシーは公示価格があり、
行き先を告げて料金を先払いし、車を配車してもらう仕組みだ。
この日の目的地は島の中心に近いテテバトゥだったため、
効率を考えて、空港から直接タクシーで行くことにした。
ドライバーはそれなりに流ちょうな英語を話す親父だった。
「ロンボク島は初めてか?」とか「この辺は田舎なんだよ~。」とか、
たわいのない話題を振った後、 実はこれが一番聞きたかったのだ!という感じで、ごくりとツバを飲み込んで、こう聞いてきた。
着陸したガルーダの機体。
「うん。そう。日本人。」
「やっぱりそうか。ツナミは?ツナミは大丈夫だったのか?」
思えばインドネシアも大被害にあった2003年のスマトラ沖地震で"TSUNAMI"が世界共通語だと知った。
あのとき私は情報鎖国状態のミャンマーにいて、地震も津波も知らなくて、帰国日になってようやく
ミャンマーに来たばかりのフランス人によってその事実を聞かされたのだ。
(この辺りのエピソードはミャンマー旅行記のこのページをご覧ください。)
世界中を震撼させた2011年3月11日の東日本大震災。
まだあれから1ヶ月ほどしか経っておらず、しかも同じ島国、火山国、地震国のインドネシアの人が
日本の震災を気にしないわけがない。聞かれるとおもった。
「今回の津波は主に北の方で起こったの。すごい揺れたけど海に近くないからうちは大丈夫だった。」
「家族も親戚も無事だったの?インドネシアでもすごい映像がニュースで流れたんだ。」
このタクシードライバーを皮切りに、英語が話せるインドネシア人に会うたびに地震のことを聞かれることになる。
今回の旅行はもともと去年の12月に航空券を購入済みで、行くことはきめてあった。
その後にあの大地震が起こったため、こんな時に海外旅行に行くのが気が引けてしょうがなかったが、
結果的に行った先がインドネシアだったのは良かったと思う。
ロンボク島はスマトラ沖地震の時の被害はなかったが、活火山のリンジャニ山を抱えている。
地震も津波も火山の噴火による被害もお互いに人ごとではなく、実感を持って真剣に会話ができるのだ。
また、何より慰められたのが、今、そこで初めて会う人が日本のことを心配してくれること。
自分はたいした被害もなかったんだけど、それでも地震が起きて以来、精神的には不安定だったようで、
見ず知らずの人に気にしてもらえることがどれだけ励みになったことか。
日本にいてもできることは募金くらいで、ジリジリと自宅で引きこもっていただけだ。
それより今の日本がどんな状態か、つたない語学力を総動員しながら、出会った人に話すことを決めた。
インドネシア ロンボク島旅行に行きたくなったら。物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2011年4月~5月
100インドネシアルピア=約1円
■タクシー:コタ地区-空港 130,000ルピア、アンペナン空港-テテバトゥ 216,000ルピア100インドネシアルピア=約1円
■その他:ジャカルタ国内線空港使用料 40,000ルピア/人
■成田-ジャカルタ航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
■ジャカルタ-ロンボク 9000円くらい~。
バリ経由なら便数も多いので、日本-デンパサール-ロンボクの方が便利かも。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。