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テテバトゥの宿選びは棚田にリンジャニ。お気に入りのロケーションを!

チュンドラワシコテージの食堂からの眺めリンジャニ山が見える
【チュンドラワシコテージの食堂からの眺め。リンジャニ山が見える。】
車は30分程走ると、幹線道路からそれて、少しずつ山間に向かって走り出した。
幹線道路からそれたと言っても立派に舗装されていて、逆に交通量が減った分だけ楽に走り抜けていく。
そして、コタラジャを抜けたあたりから急激に道が悪くなり、タクシーは右に左にと穴をよけながらくねくねしだした。
そろそろテテバトゥに到着するようだ。

「で、どこの宿まで行けばいいの?」
「チュンドラワシコテージ」

運転手は頷くと、急に変な持論を話し始めた。

「テテバトゥに泊まる観光客なんていないよ。みんなクルマで来て滝をみて帰るだけ。」
「だから宿もどんどん閉鎖してるんだよ。」

テテバトゥの棚田
テテバトゥの棚田
そして、気が付くと道はさらに細くなり、左右には棚田が広がり始めた。
宿らしき看板もちらほらみつかる。
状況から言ってテテバトゥに着いたらしいのだが、運転手はうんちくたれながら ひたすら車を走らせていくだけで、気が付くと村を突っ切ってしまった。
おい。おまえ、絶対、道知らないだろ。

「行きたいのはチュンドラワシコテージだってば。行き過ぎじゃない?」

チュンドラワシコテージはササック族の伝統家屋を利用したゲストハウスで、外国人に人気が高い。
ロンプラでもオススメしていることだし、ここに泊まろうと目星を付けていたのだ。
地図をみせ、「ここだここ!」とゆってみても、ちらりと目を落としたあげく、結局シカト。
戻りがてら、道沿いにあるゲストハウスの前に止まっては「ここは営業中。」「ここは閉まってる。」と知ったかぶり。
だ・か・ら、チュンドラワシコテージにいけ~!

テテバトゥの宿はバリのウブドのごとく、棚田やリンジャニ山を見渡す景色をウリにしている。
町中の様に宿がひとところに密集しているわけではなく、村のあちこちに分散しているのである。
宿はテテバトゥの村の入口の交差点から北への道沿いと、交差点から東へ向かう道沿いに点在している。
で、私が行きたい宿は、東にくいっと曲がった先にある宿なのだよ。知らないなら知らないっていってくれ。

テテバトゥの交差点に戻って道を曲がり直すと、左手に工事途中の伝統家屋が並んでいた。
「ほーら、だからテテバトゥの宿なんてみんなつぶれてるんだって。」
ロンボク島一の都会マタラムに住む運転手にとってはテテバトゥに泊まりたがる意味が理解できないようで、
さも田舎をバカにするような口ぶり。向かい側にある宿を指さして、「ここにしなよ」と言う。

さすがに目の前に砂利の山が積まれてごちゃごちゃした伝統家屋があるのを見ると、
「本当に宿がないのかも・・・。」と言う気になり、しぶしぶ目の前にあったグリーンオリーインを見に行った。
結果的にこの宿は設備も景色も申し分なく、この宿でタクシーを降りた。

後日、宿の近くを散歩していると、左手に伝統家屋の藁葺き屋根がずらりと並んでいるのが目に入った。
看板には当然「チュンドラワシコテージ」という文字。や、やっぱりあるじゃないか~。
そもそもロンボク島の旅行代理店でも必ず紹介されてるんで、ないなんて変だと思ったんだよ。


チュンドラワシコテージの外観
チュンドラワシコテージ。
右が宿泊棟。左に奥に食堂。
手前左がオーナー宅兼事務所。
1泊90,000ルピア。
宿をのぞき込んでいると中から声をかけられ、そのまま見学させてもらった。
宿泊設備はシンプルな藁葺き屋根の小さな2階建てコテージが4棟。
高床式の大きな食堂棟はたたずまいが見事である。
圧倒されたのはその食堂棟からの景色!
棚田の向こうにリンジャニ山がどどーーんとそびえ立っている。
ござが敷き詰められた床に座ると、まるで絵画のような景色が広がる。
朝食の時、気持ちいいだろうなぁ~。(朝が一番雲が晴れて山が綺麗なの。)

「ウチは近代的な設備は何もないけど、ササックの伝統を守ってるんだよ。」

誇らしげに語るオーナー。しかも値段も高くないし、こりゃ外国人に受けるわけだ。

「私、オタクの宿はつぶれたって運転手に言われたんだよねぇ。」

目を丸くしたオーナーは「きっとその運転手は宿からコミッションを貰ってるんだ。」と憤慨していたが、
いや、たぶん、あの運転手は道を知らないし、地図が読めないだけだから。

結果的に宿泊したグリーン・オリー・インはテテバトゥで一番快適な宿だと思う。
朝晩は冷え込む山の気候のテテバトゥでお湯のシャワーがあるのはやっぱりありがたいんです。
チュンドラワシコテージは立地と雰囲気が最高。お湯はでないけどリーズナブル。
しかし、グリーン・オリー・インも負けておらず、現在、リンジャニ山側に伝統家屋風の豪華コテージを建設中。
(つまり砂利の山に埋もれていた伝統家屋は、新築中の宿だった。)

テテバトゥに来る観光客は車で日帰りする人が大半だそうですが、もったいないなぁと思います。
だって観光名所とされる滝を見るより、村でのんびりする方が数倍癒されます。
帰りの車だって宿で手配できるし、なんならオジェで幹線道路まで出ればバスだって捕まえられます。

バリのウブドの様に観光客を意識して田んぼをキレーに整備したりはしていませんが、
その分、作られていない、本当にのんびりとした村の雰囲気に身を落とせますよ。
宿はリーズナブルな伝統家屋のチュンドラワシか、快適さを備えたグリーン・オリー・インがオススメです。

グリーン・オリー・イン Green Orry Inn

Tetebatu Lombok 83662 tel 62.0376.632233 fax 62.0376.632255
グリーンオリーインの客室
テテバトゥの交差点を東に入ってすぐ右側にある宿。全23室でお湯が出る部屋は特に明るくて快適。 シャワーから熱い湯がじゃぶじゃぶでるが、太陽光を利用したシステムだそうでお客が多い場合は途中でなくなりそうな気もする。
併設のレストランの食事も何を食べても美味しいし、棚田が見渡せるテラス席もあるので 朝食は是非こちらで。朝食もパンケーキやパン+目玉焼きなどメニューが選べて割とちゃんとしてます。
現在、向かいにリンジャニ山を一望できるササック伝統家屋風のコテージを増築中です。 (たぶん、近所にあるチュンドラワシコテージを意識してる。) ロケーションと部屋(バルコニー、TV、ホットシャワー)を考えると中級ホテル並みの値段になると思うが、 間違いなくこのエリアで一番快適な宿です。
オーナーの家のでかさは村一番って感じですよ。
ホテルの敷地の入口 宿泊棟の建物 テラスからの田んぼの眺め

テテバトゥへのアクセスはタクシー使う人が多いけど、幹線道路の交差点でバスを降りて
オジェを捕まえれば簡単にたどり着きます。バックパッカーはオジェを利用してみて。

インドネシア ロンボク島旅行に行きたくなったら物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2011年4月~5月
100インドネシアルピア=約1円
■タクシー:空港-テテバトゥ 216,000ルピア
■食事:ナシゴレンロンボク 30,000ルピア、プルチンカンクン 20,000、サテ・サピ50,000、
      ビール 35,000ルピア
■宿泊:グリーン・オリー・イン 250,000ルピア

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
■ジャカルタ-ロンボク 9000円くらい~。
 バリ経由なら便数も多いので、日本-デンパサール-ロンボクの方が便利かも。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。