旅ナビ-インド・南アジア
※当サイトは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含んでいます。
ホーム > インド(グジャラート編) > ジュナーガルで酒なしでしっとりしたジミ~な年越し。

ジュナーガルで酒なしでしっとりしたジミ~な年越し。

ローカルバス インドのローカルバス
イスはあまりクッションが効いてなくて堅い。シート幅も狭い。
特に体がでかい人は長距離のるのは辛いかも。欧米人はアジアの旅でいつも大変そうです。
時々バスステーションに寄るけど休憩はしないので、乗る前にトイレにだけは行っときましょ。
さて、ジュナーガルである。
この町は1947年のインド独立の時、ムスリムの領主はパキスタンへの帰属を望んだが、
住民はヒンドゥが多数派だということで、インド領になったという興味深い町。
ちょうどカシミールと逆パターンだ。

モスクの棟
↑実は登ってる
どういういきさつで領主が折れたのかは知らないが、英断といっていいのかしら?
パキスタンになってたらカシミールみたいに未だにもめてたのかも。

インドの地図を眺め回してみるとジュナーガルって、半島のど真ん中の町だ。
ここだけ穴のようにパキスタンだったらそれはそれで面白いけど、住む人には大迷惑だ。
町に入るのにパスポートが必要になるもんね。
列車なんかも町を迂回するように線路引き直しなければならなかったりして・・・。
それともトランジットは見逃されて、ジュナーガルの駅で降りた人だけ入国審査?
絶対にいろんなとこでややこしいことになっていたはずだ。

ジュナーガルの町は、バスターミナル周辺はアマダバードと同じく埃っぽかった。
ただそれ以外はこの町の中心部はいたって小綺麗で、ウパルコート城塞へ続く石畳の坂道などなんだか趣深い。

この町は歴史が深く、ヒンドゥとジャイナ教の聖地であるため、
こじんまりとしていながらも外人が見たくなるような見所はたくさんある。

町の東にあるギルナール山のジャイナ教寺院なんてお勧めかも・・・なーんつって行ってないんだけど。
ガイドブックも町の人もやたらと奨めてたから時間と体力のある方は是非行ってみてください。

ところで、ジュナーガルでは、ぱらぱらではあるがツーリストの姿を見かけるのだが、
ほとんど欧米人なので、日本人の私は目立ちまくりである。
アマダバードでも大注目され会う人会う人に話しかけられるし、小さな子供を連れた親父は「外人だヨー」とかなんとか、物珍しそうに私のこと説明始めるし、まるっきり芸能人のような扱いを受けるのであった。

アマダバードで話しかけてくるのは地元の住民だから、話しかけられるくらいで済んだ。
でも、ジュナーガルは歴史の古い町だからか、インド人の小学校の遠足(社会科見学)みたいな集団にいくつも出会い、そういう人たちに写真をせがまれたりする。

ウパルコート城塞の入り口付近
先生に絡まれた付近
子供はまだいいが、子供そっちのけで先生が駆け寄ってくるのは如何なものか?

「ネパリ?」「ううん。ジャパニ。」

日本人だって答えた途端におろおろと落ち着きがなくなり、「写真に一緒に写って貰えないか?」って何でですか?

ネパリとジャパニの見分けがつかないくせに~、何故に日本人の写真が欲しいのか?
しかも、生徒が困ってるんですけど・・・先生!

インド人は日本人に妙に好感持ってるよなぁと思う反面、ホントにネパール人を見下してるんだなぁと思いました。 あの場で「ネパリ」と答えたら興味なさげに立ち去ったのかも。

唐突に話は変わりますが、この日は大晦日であった。

一年の最後の夜だから、せめてちょびっとだけビールが飲みたいなっ。
そう思ってホテルにお酒が飲めるレストランを聞いてみたモノの「そんなところはありません」ときっぱりと言い切られてしまった。

「ここはグジャラートです。グジャラートはドライエリアなんです。」
でも、外人向けのホテルとかレストランとか特別に扱ってる店くらいあるでしょう?
それともそれなりの手数料でも要求しているのだろうか?

「ですから、ないモノはないのです。」

パキスタンですら高級ホテルに行けば飲めなくはないのに、インドでこれはちょっとびっくり。
昼間の文字もそうだったが本当に州によって習慣も社会システムも全く違うとつくづく感じた。

「もしかしたら、パンジャブレストランならノンベジでお酒も置いてるかも・・・。」
と淡い期待を描いてパンジャブレストランを探すことにした。
ディーヴではシーフード三昧だったし、そろそろ肉が食いたいところでもある。

「パンジャブレストランならあっちにあるよ」

人に聞きつつ向かった先には無情にも「ベジタリアン」の文字。・・・グジャラートで肉食おうとなんて思ってはダメかぁ。

パンジャブ料理
全部料理の色が赤かった
それでも「チキンないの?ビールないの?」とあがいてみたけど、
「ここはグジャラートですから。」の一点張り。

欧米人の集団を連れたインド人や外人ツーリストも結構多い。
内装も整ってそこそこ高そうなレストランなんだけど、それでもグジャラートだからお酒はない。

まあ、大晦日だからなんとなく豪勢にしてみたかっただけだし、これ以上こだわっても仕方がない。
一応女だから、酔っぱらって何かあってはいけませんし。

頼んだ料理は、トマトスープに、ポーチドトマトに、ダルフライに、ハイダラバードブリヤニ。

「何がハイダラバードなの?」「ハイダラバード風と言う意味」

答えになってないんですけど・・・。

十数分後、出てきた料理をみてびっくりした。全て赤かった。そして、全てトマトの味がした(笑)
ハイダラバードブリヤニはカシューナッツが特徴らしい(そしてトマト味)。味のアクセントにはやはりコリアンダー。
ポーチドトマトの中身はパニール、コリアンダー、そしてカシューナッツ。 どの料理も材料ほとんど同じである。

また、この店のダルフライはうまかった。
ダル系のカレーは、いつもあのぽやーっとした味付けが気に入らなかったが、トマトの酸味、油の加減、塩加減とうとう、バランス良くしっかりと味付けがしてあって素直においしい。

ノンベジだけどガツンと味が濃厚で大満足!
グジャラートのご飯に飽きた人はパンジャブに行くといいかもしれません。
グジャラート料理は基本的に砂糖がたっぷりであまいんですよ。
あまーいグジャラートカレーに飽きたときには他の土地の料理を探すのもいいですよ。

写真:割と充実していたジュナーガルの1日

ブランチに食ったポテトボールと超濃厚ラッシー

ジャガイモボール ホテル近くの小さな店でブランチ。
ここのラッシーはバターを混ぜていてめちゃくちゃ濃厚。でも、全然しつこくなくて結構イケル!
左下のスナックは一見単なるマッシュポテトの唐揚げの様だが、噛むと中にアンが入ってる。 でも、挽肉のような味もするけど・・・。
ん?ベジタリアンじゃないの?

ジャガイモボールの中身 「あのう、中に何が入っているんですか?」
おっちゃんは金属の小皿を取り出し、目の前にあったこれまた金属製の容器の中身をすくって出してくれた。
ポテトのスライスを揚げたいわゆるポテトシューストリングとカシューナッツと干しぶどう。これを細かく砕いて、秘伝(?)のソースで和えたものを丸めて、マッシュポテトでくるんで揚げる。 肉は全く使ってない。
それにしても、すごい。中身ほとんどジャガイモなのに、形を変えただけでここまで食感を変えられるとは・・・。足りないコクはカシューナッツが補い、アクセントに干しぶどうの酸味。そして勿論、味の決め手はマサラである。
街角スナックもあなどれん・・・。

ムスリムの霊廟マハバトマクバーラー

マハバトマクバーラー
マハバトマクバーラー
ミナレットからの眺め
たぶん、ジュナーガルの町で一番見栄えのするのはこれ。 霊廟敷地内の四方にそびえ立つミナレットには登ることが出来る。

入り口から向かって左手にあるのが本殿(という言い方をしていいのかはわからない)。
建物上部のドーム状のデザインが、ぼこぼこと吹き出物みたいに作られてて、そう考えるとちょっと気色悪い。(・・・想像しなければ良かった)

右上の写真の建物は金属の梯子がかかっているけど、これはミナレットの螺旋階段とは違って登っちゃいけないので注意。特に女の人は絶対ダメなんだそうです。気をつけましょう。

モスクとGAITRI寺院

モスク ヒンドゥ寺院 ジュナーガルにある普通のモスクとヒンドゥ寺院。何処の町でもお祈りは人々の生活に欠かせない。
住居にしろ、寺院にしろ、宗教ごとにあるていどエリアが固まっているので、モスクは当然マハバトマクバーラーの隣にある。
ガイティリ寺院はウパルコート要塞の裏手にあり、ここらにいくつかヒンドゥ寺院が固まってました。

ウパルコート要塞のどうでもいいような写真

貯水池 城壁 ムスリムのモスクと仏教遺跡が共存する変わった遺跡(肝心のジャマーマスジットの写真がないけど)。 なんだか手入れもされてなく、どうということもない遺跡である。
写真背後に見えるのがギルナール山。 ジャイナ教寺院群はこの山を登るとみられるそうです。

インドの遊具は危なっかしいぞ!

壊れまくりの滑り台 手作りメリーゴーランド この滑り台、コンクリに鉄パイプを埋めて作ってある。右側なんてコンクリ割れててこのままじゃ危ない。
公園内の遊具のウチ使えるのはこの滑り台とジャングルジムだけで、ブランコももう一つの滑り台も思いっきり壊れていた。修理する予算も撤去する予算もないみたいだ。
右はヒンドゥ寺院前にいた可動式遊園地(これしかなかったけど)。面白い商売思いつくものだ。

またくいもん。今日のおやつ。

また街角スナック チャイ また街角スナック。
まん丸く膨らんだプリーみたいなのにお兄ちゃんが親指で穴を空け、ちょっと酸味のある水(ソースと言うより水)をさっとすくって客がスタンバってる皿に載せる。ふやけないうちに食う。
客がもういらないよと言うまでひたすら穴を空ける、すくう、出す、食うの一連の動作が繰り返される。サクサクしてうまいんだな~。
パニプリーといいます。世界の食べ物にアップしたつもりでアップしてませんでした。載せなきゃ。