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ラダックの旅:ティクセ・ゴンパで朝の勤行見学。

山の向こうに朝日が昇る 朝の勤行の始まりを知らせる
ティクセから見た日の出。屋上には朝の勤行の始まりを知らせる僧侶の姿がある。

レー到着から二泊を過ごし、高地にそこそこ順応したところで、今回の旅のメインのパンゴンツォへ向かった。
パンゴンツォは中国との国境を接する世界最高峰の塩湖。標高は4,300mの地点にある。
途中、5,360mのチャンラ峠を超える必要があり、できうる範囲での高地順応を試みていたという訳だ。

レーから日帰りで訪れる観光客もいるにはいるが、日帰りで行けるのは湖の入口付近まで。
そこからさらに奥の村までは日帰りでは無理があるし、それよりインドの最果ての村の人たちの暮らしを
覗いてみたかったのもあり、1泊2日で、最奥地のメラク村で民泊するプランで行くことにした。


ティクセゴンパ
ティクセゴンパ:南側の日当たりのいい方に僧坊が建ち並んでいます。
早朝6時。レーを出発した我々はまずティクセ僧院に向かった。
レーからインダス川沿いを1時間ほど車で上って行くと、平坦だった道沿いに岩山が現れる。
岩山に沿って、北側から南側に回り込むように道が作られており、南側に出たところで、
岩肌の南側を埋め尽くす僧坊と、頂上にそびえ立つ僧院の姿が、どーんと目に飛び込んでくるのだ。
周囲には高層ビルとか山とか森とか、邪魔な建物も景色も一切なく、ティクセだけがそびえ立つ。
レーから近いこともあり、ラダックで最も観光客を魅了している僧院の一つといえます。

ところで、日帰り可能な行程を1泊で行くのに、なぜ早朝発かというと、ティクセで朝の勤行を見学するからだ。
勤行は、言ってみれば朝のお勤め。
僧侶たちが仏様の前でお経を読んでお祈りする時間に、我々のような観光客も同席させていただける。

標高が高く、周りも山だらけのラダックでは、太陽の光が届き始めるのが7時くらいから。
この時間にやって、ようやく辺りが明るくなり始め、少しずつ寒さが和らいで来ます。
本堂の奥では導師をはじめとした偉い(と思われる)お坊さんたちがすでに読経中で、
部屋の隅に陣取った一部の観光客が座禅を組んでたりするのだが、一般僧侶の姿はほとんどありません。

屋上から聞こえる勤行の時間を知らせる合図を聞いて、他の仕事の手を止めて、徐々に集まって来る感じ。
大人から子供まで、ポツリポツリと僧侶たちが集まり始めてから、席が埋まるのに30分以上かかったと思う。

いただいたバター茶
頂いたバター茶
僧侶が揃い、ある程度のお勤めが済んだところで、ようやく朝食の時間。
日本で言えば小学校高学年くらいの子供たちが立ち上がると、 やかんを持って部屋を回る。
僧侶たちは各々読経は続けつつも、足下から取り出したマイ椀を彼らに差し出し、 バター茶を受け、ずずっとすすってまたお経を読む。

僧侶たちへ茶が行き渡ると、中堅クラスの僧侶が紙コップとやかんを持って席を立ち、 なんと、見学していた我々にもバター茶を振る舞ってくれた。

一口飲むと、ほんのり塩気を含んだこっくりとした味が、「チベット文化圏に来たんだなぁ」としみじみと懐かしい。
ちょっとバターが薄めだったのが、バター茶を飲み慣れない私にはちょうどよくて、
だけども紙コップの味気なさに「お坊さんたちが持ってる木の器で頂きたかった」なんて思ったりもして、
勝手に来て、ごちそうにまでなってるくせに、ずうずうしい思いを抱いていた。

バター茶の後は、こ坊主たちがバケツを持って走り出し、お茶と飲んだのと同じ椀の中へバサッと粉をひっくり返す。
粉の正体は麦焦がし。チベット文化圏の主食の一つである。
この麦焦がしをバター茶で練ったのがツァンパだが、坊さんたちのほとんどがツァンパにするまでもなく、
粉をそのままかっ込んで食べていた。


麦焦がしが入ったバケツ
麦焦がしが入ったバケツ
粉で唾液が持ってかれて口の中パッサパサじゃないかと思うんだけども、
お茶と麦焦がしは同時に提供はしてなかったので、待ってられないのかも。

勤行の合間に、麦焦がし1杯とバター茶1~2杯の朝食。
残りはひたすら座って読経です。

小一時間ほどしてようやく勤行が終わると、小坊主の多くは安堵の表情を浮かべ、 一目散に部屋を駆け出して行きました。

食事を頂くためには朝のお勤めに参加しなくてはならなくて、参加してもあの質素なご飯。
日本で好きなものを食べ、好きな様に時間を過ごしている私からしてみると、
僧籍に入るというのはなかなか大変なことだ。

小坊主の中には明らかに小学生にも満たない子供もいて、どういう思いで子供を出家させるのかと考えたりもしますが、 そもそも彼らにしてみたら当たり前のことで、そんな考えにすらならないのでしょう。

僧院の中には学校もあるし、小坊主のそばには教育係とみられるお坊さんが付いていたし、
きっとみっちりと教育してもらえるんでしょうね。
でもって、たぶん、本家本元のチベットは、中国の支配下にあるからこいいう文化が廃れてきてるんだろうな~。

チベットは20年以上行っていませんが、もはや行く気にすらなりません。
ダライラマさんがご存命の内に、なんとかなってもらいたいものです。

ティクセ僧院から見た景色 ティクセ僧院のテラスからの眺め
ティクセ僧院から見た景色。勤行が終わったらすっかり日が昇っていた

ティクセ僧院の写真いろいろ

僧院の様子

僧院の本堂へ向かう
ティクセはレーから近くて道も整っているからと訪れやすく、とにかく観光客がたくさん来ていると見えます。 というのも僧院も道も階段もあらゆるところがとにかく綺麗に整えられていて、金回りの良さが見て取れるのです。
僧院の壁面が崩れてるとか、道路が割れているとか全くありません。

下から見上げた僧院も立派ですが、屋上からの眺めも圧巻。お薦めです。
ティクセの仏像 ティクセの仏像 仏像 屋上から建物を見た様子

高さ15mラダックで最大の大仏様

大仏様を2階から見下ろす
朝の勤行が終わって帰ろうとしたところ、お坊さんが大仏殿の鍵を開けたままで待っていてくれました。
入口は建物の2階部分。正面から見ると大仏の上半身だけが見られるが、階下では座禅を組んでおられます。
建築家の神谷氏のウェブサイトでは、長い木材が手に入らないから二階建てなのだろうと書いてありました。

日本の大仏様は下から見上げないといけないので、目の前に大きな大仏の顔がある感じはなかなか新鮮です。

大仏様 大仏様の下半身 仏殿の前の像

勤行に励む僧侶たちの様子

勤行に集まった僧侶たち
小学生くらいの小坊主
勤行に集まっていた僧侶たち。働くモノ食うべからずで、子供たちが給仕の担当です。

導師は前方右手に集まってお経を唱えていて、他の僧侶も加わっていきます。
ちゃんと経本を見ながらお経を唱えているのは年配の僧侶のみで、 小坊主たちはまともにお経をそらんじることもできず、テキトーを貫く。

小さい子供にとってはおとなしくただ座っていることだけでもつらそうでした。
(かくいう私も途中で飽きましたけど。)

終わったらほんとにあっという間にみんないなくなりましたよ。
退屈そうな小坊主 ツァンパをもらう バター茶をもらう 先輩に配布 導師たち 終わったらもぬけの殻

インド:ラダック旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2018年9月
1ルピー=約1.7円
■交通:チャーター車 14,500ルピー/台(チップ400ルピー別)
■観光:ティクセゴンパ拝観料 30ルピー/人

■成田-デリー航空券 直行便で燃油サーチャージ込み90,000円前後~。
 デリー-レー航空券 片道8,000円くらい
旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット
ラダックについて最も詳しく書いてあり、なおかつ新しい書籍がこれ。 地球の歩き方の別冊シリーズの一つで、これがあればインドの中のチベット世界へ行くのにかなり役立ちます。 重いのでコピーしたけど。
ただし、旅先はラダックだけではなかったので、地球の歩き方インドとロンプラの該当ページを持参した。
ロンプラは公式サイトからジャンムー&カシミール州のみ購入しました。

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