ラダックの旅:メラク村でアムチ宅にホームステイ。

天空の湖パンゴンツォ湖畔のメラク村の夜明け。
天空の湖パンゴンツォ。2/3が中国領(チベット)、1/3がインド領(ラダック)にかかる世界最高峰の塩湖です。
政治的に微妙な地理的条件を持った最果ての地域であり、外国人をはじめとした一般人の入域は 制限されています。
発展著しいインドではビジネス目的の入国者が増えているからか、ネットでサクッととれるe-VISAがありますが、
国境付近の微妙な地域へ行くには許可証が必要で、許可証の取得には普通の観光ビザが必要です。
そして、その許可証を持ってしても、外国人の滞在が許されてる最果ての村がメラク村。
レーからパンゴンツォの入口まで5時間。そこから寄り道しながら悪路を揺られ、たどり着いた時はもう夕方でした。

草を食むパシュミナ山羊。
糸を紡ぐのは女性たちの仕事。
「宿泊地はドライバーが探すのを手伝います。」なんて話だったが、
目的地は決まっていた様で、あっさりとアムチ(チベット医)の家に投宿。
観光客を受け入れ慣れているのか、家の前にはホームステイの看板もあり、
部屋数も多く、さらに新しい建物を増築中だった。
我々が到着した時、家の前にはすでに先客の車が停車していた。
部屋に荷を下ろし、お茶に招かれてダイニングに入っていくと、
そこにいたのは道中で何度かニアミスしていた日本人だった。
こういうときって結構微妙な空気が流れるから苦手だ。
きっと彼らも9月の連休挟んだところに有休ぶち込んで飛んできたサラリーマンで、似たもの同士の中年たち。
我々日本人は海外に出ると、観光地で同胞らしきアジア人に出会うと、声をかけるでもなく、
それでもなんとなく気になってチラチラと目線を送りあう。
お互いが一人旅だと、どちらかが声をかけて話が弾むこともあるのだが、複数人だと勝手が違ってくる。
今回の様に同じ宿など、ぐっと近い距離で同胞に出会った時は、一人だったら輪の中に入るのだけど、
お互いにグループなだけに、なんとなくそういう雰囲気にもならない。
だけど、なまじ会話が理解できるだけに、互いの話が耳にはいって、なんとなく微妙な雰囲気が漂うのである。
チャイとバター茶と立て続けにお茶を3杯頂いたところで、居心地の悪さににじれた我々は、
日が暮れる前にと、ドライバーと一緒にメラク村のゴンパに向かうことにした。

メラク村の太陽光発電所
道すがらにあった太陽光発電所は、この村の規模からすると似つかわしくなく、
なんとなくインド軍(要するに政府)が作ったのではないかと思う。
ここいらは政治的に非常に微妙な地域で、チベット自治区は目と鼻の先である。
大げさに言えば、いつ何時、中国が侵攻してくるかはわからないところだ。
例えばお隣のネパールは、ヒマラヤの奥地への中国の経済的侵攻はあからさま。
中国側から道路はおろか、近年、鉄道まで施設しようというプランまである。
ネパールは小さな国なので、経済援助の蜜にはあらがえないけれども、インドは大国であり、
中国人にも負けないしたたかさを持っている。
やっぱね。村人の生活を少しでもよくして、インド国籍のナショナリズムを持ってもらわないと、
いつ何時、中国側に気持ちが行っちゃうかわからないと思うのです。
だって、国境の先に住んでいるチベット人たちは彼らにとっては同胞なんだもの。
軍の国境警備の拠点としても電力は必要だし、いろんな意味があると思われますが、
ともかく40世帯ほどが、パシュミナ育てて糸を紡いでいる様な村にある施設としてはなかなかに立派でした。
ちなみに毎日、各家庭に電気が通るのは夕方の6時~。
電気はなくてランプの明かりで滞在するものとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。
ケータイもデジカメも充電できますよ~。(夜中にいつの間にか消えるので懐中電灯は必須です。)


夜明け前のメラク村。少しずつ空が白み始める。村の西側の丘にはタルチョがはためく。
メラク村滞在中の写真
メラク村のゴンパ(チベット僧院)

ランプの火が消えないように、朝と晩に油を足しに来るんだって。
古い寺院の後ろに新しい建物もできていて、そちらにも入れてもらえたのでお参りしてきました。
ちょうどこの1ヶ月前、旅行好きの身内が亡くなったので、形見の老眼鏡をお供え。 村の人に役に立つことを祈って。


アムチホームステイの写真


この家のご主人がアムチだったと知ったのは翌朝になってからで、朝は仕事に出かけてお留守でした。 だからあんまりお話聞けなかった。
ダイニングキッチンには壁一面食器棚で、びっしりと食器が詰まっています。
お客さんの多い家なのか、かつては家族が多かったからか。(多分、両方。)
息子たちは結婚してレーで働いているそうで、レーの息子たちから家財道具が届いたりするそうです。 みんな中国製だけど、国境の向こうのチベットからではなくって、レーからくるのだ。
レーはまだ暖かかったので部屋にストーブは出ていませんでいたが、パンゴンツォではダイニングには出してありました。
寒さが厳しいこの地域では燃料は家畜の糞を乾燥させたモノ。カラッカラに乾燥していて、匂いは全くない。 ストーブの上でやかんのお湯を沸かすのは日本と同じだ。








一番おいしかった家庭料理。ダルとサブジがうまい。

少しだけおかわりをしたけど、我々が食べた残りが、この家の人たちの夕飯になるので、そこはぐっと我慢の子。
朝ご飯はオムレツとチャパティだったので、エッグカティロールにして食べました。




インド:ラダック旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2018年9月
1ルピー=約1.7円
■宿泊:アムチホームステイ 800ルピー/人1ルピー=約1.7円
■交通:チャーター車 14,500ルピー/台(チップ400ルピー別)
■成田-デリー航空券 直行便で燃油サーチャージ込み90,000円前後~。
デリー-レー航空券 片道8,000円くらい
ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット
ラダックについて最も詳しく書いてあり、なおかつ新しい書籍がこれ。 地球の歩き方の別冊シリーズの一つで、これがあればインドの中のチベット世界へ行くのにかなり役立ちます。 重いのでコピーしたけど。
ただし、旅先はラダックだけではなかったので、地球の歩き方インドとロンプラの該当ページを持参した。
ロンプラは公式サイトからジャンムー&カシミール州のみ購入しました。
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