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ラダックの旅:季節外れの大雨で飛行機が欠航。旅程には余裕を持つべし。

レーの空港を飛び立ったINDIGOエア
レーの空港を飛び立ったINDIGOエア。スピトクゴンパからはこういう角度で飛行機が見られる。

たったの4泊のラダック滞在で、天空の湖パンゴンツォまで行ってしまう割と弾丸の旅程を滞りなく終え、
ラダック5日目の朝、次の目的地へ向かうべく、タクシーで空港へ向かった。
レーへのフライトは首都のデリー便とジャンムーカシミール州内の主要都市への便しかないため、
多くの人はデリーへ向かうが、今回の我々の行き先はジャンムーである。

レーとジャンムーは同じジャンムー・カシミール州に属し、その名からも想像に難くないが、
ジャンムーはジャンムー・カシミール州の州都である。(正確には冬の州都。)
その州都であるジャンムー行きの便は週に3便しかなく、それもほとんど週末に固まっていた。
我々の出発日は木曜で、直行便がないからカシミールを経由して行くことにした。


この日、ジャンムーまで最も効率よく飛ぶ便は、エアインディアとスパイスジェットの組合せだった。
インドのナショナルフラッグのエアインディアは、一応、フルサービスエアライン(FSA)。
対するスパイスジェットは最近流行のローコストキャリア(LCC)だ。

FSAとLCCの航空券は1枚にまとめることはできず、別発券になるのが一般的。
荷物のスルーチェックインもできないし、何らかの事情で接続便に間に合わなかったら、
新たにお金を払って航空券を買い直さなければならない。

我々の予約便の乗り継ぎ時間は2時間以上と充分で、通常であればまったく問題はないケースだが、
出発地が世界最高峰のヒマラヤにあるレーである。
高地では天候不良で飛行機が降りられない、山の上まで飛んでこないなんてことが割とよく起こるから、
どうにか予約を1枚にまとめられないかと、探しまくった結果、出てきたのが「Kiwi.com」だった。

kiwi.comサムネイル
Kiwi.comのサムネイル
Kiwi.comは外資系のeコマースサイト。
最近では、FSAとLCCというの組合せの航空券を同時予約できるサイトも増えてきたが、 このサイトの特筆すべき点は乗り継ぎ保証まであるということ。
航空会社がしてくれない乗り継ぎ保証を旅行代理店がしてくれるというのだ。
目的地までの代替え便の準備か、航空券代金の払い戻しに応じてくれるというから驚きである。

薄利多売の旅行業界でこんなことしてたら会社がつぶれるのではないかと思ってしまうが、
独自のアルゴリズムを使って、他社ではマネできない様々な組合せの乗り継ぎ便を手配できる技術があるんだそうで、
他より便利だから利用者が増え、利用者が増えるから大胆なサービスも可能になっていると思われる。

今回は仕方なくエアインディアとスパイスジェットをそれぞれ別に取ろうと思っていたのだが、
「どうやって乗り継ぎ保証するんだ?」と思いつつも、試しにKiwi.comを使ってみたという訳。
結果的に遅れなかったので乗り継ぎ保証は使わなかったけど、問題なく飛行機には乗れました。
別便扱いなので、カシミールの空港再チェックインが必要ですけどね。

数年前、年に1,2回は海外発券で使っていたタイの旅行代理店がつぶれたけど、
つぶれた直接の原因は従業員の金の持ち逃げでしたが、再建しない理由の一つとしてLCCなどの台頭など、
旅行業界の時代の変化で業績が芳しくなかったことも上げていて、そんなこともふと思い出しました。
ほんとにわざわざ海外発券する時代ではなくなったなぁと。

・・・話がどんどんインドからそれてしまった。

いや、今回の旅、我々は滞りなく、計画通りのルートで旅ができたのだけども、同じ時期にインドに行って、
同じ時期にラダックに行っていた人たちの一部はそうでもなかったらしい。※話はそこに繋がります。

今回、山の上で会った多くの日本人旅行者は、9月の2つの祝日に有給や夏休みを繋げて来ていたと思われる。
数日でとっととラダックを去ったのは我々くらいで、ラダックが主たる旅先だった人たちは、
帰国ギリギリまでレーに滞在する旅程を組んでいたようだ。

レーを発つ便は午前中に集中するので、デリーに着いたその日の夕方便で帰国も可能である。
直行便なら翌朝日本に到着するし、経由便でも翌日の午後には自宅最寄りの空港に着くはずだ。

しかし、9月で最も雨の少ない季節のはずなのに、あろうことかラダックに大雨が降った

その大雨の影響で、9/22はレー発着便が全便欠航。
翌23日は天候は回復したが、代替え便をちゃんと手配できた航空会社は少なかったという。
当然、対応が悪かった筆頭がやっぱりLCCだったとか。
(我々が往路に使ったジェットエアウェイズがやっぱり一番対応が良かったって。さすがだ。)

パンゴンツォへの道
カルー-パンゴンツォ間の道路。
大雨なら簡単に崩れて埋まる。
また、大雨は当然陸路にも影響し、幹線道路の封鎖もいくつか起こったようで、
我々も逆ルートを取っていたら、例えば22日にパンゴンツォから戻って、
23日にレーからデリー、その日に帰国便に接続しよう・・・なんて考えていたら、道路が通れなくってレーに戻れなかったと。
いや~、逆ルートにしてなくてほんとに運が良かったわ~。

この欠航に巻き込まれた方のうち、レーから日本まで国際線との接続を含めた
通しの航空券を持っていた方は一体どれだけいたのだろうか。
同行の友人はJALとコードシェアを始めたばかりのヴィスタラエアとで通しチケットを買おうとしたけど、 JALのサイトからはどうしても買えなかったと言っていた。
通しで買えなかったから諦めて、別切りで同じジェットエアウェイズの航空券を買っていたんだけど、
もしかしたらKiwi.comだったら買えていて、その上、乗り継ぎ保証してくれたんですかね?

ちなみに我々は22日の夕刻にジャンムーから寝台列車でデリーに向かったのだけども、
ジャンムーに一人滞在していた友人の旦那さんからの便りによれば、その後ジャンムーも大雨に見舞われたようで、
水がほとんど無くカラカラだったホテル裏の用水路が、濁流となってあふれかえっていた。
つまり、この日はジャンムーカシミール州全体が大雨の被害にあったらしい。

今回の様な季節外れの大雨など、事前に察知することもできないでしょうが、
旅では予想外にこんなことも起こるので、余裕を持った旅程を立てることを忘れずに・・・。
特に陸路でラダックを目指す場合、道路の封鎖はしょっちゅうなので充分ご留意あれ。
私は陸路で旅したときは2回とも崖崩れの影響を受けました。
(一回目は道路封鎖で行き先を変更。二回目は崩れかけた道路をギリギリ通り抜けて切り抜けた。)

そして航空券を買うときは、なるべく航空券を1枚にまとめてもらうこと。これ鉄則です。
高くても旅行代理店を通して、通しチケットにできる航空会社で組み合わせて発券してもらうか、
LCCとか、まとめられない航空会社を使いたかったらKiwi.comタメしてみるのも一興かと。

ラダックの大雨についての被害の状況、各航空会社の対応の差などに関する詳しい情報は、
ヒッドゥンヒマラヤの上甲さんのブログ:ラダははブログ記事(2018年9月26日)を確認されたし。

(リンク張りたかったんですが、SSL化されてないので、うちがgoogle様に危険視扱いされるので割愛します。
 URLを「//zanskar555.blog117.fc2.com/blog-date-201809.html#no2332」コピペでご覧ください。)


インド:ラダック旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2018年9月
1ルピー=約1.7円
■宿泊:ジグギャスゲストハウス 1500ルピー/室

■成田-デリー航空券 直行便で燃油サーチャージ込み90,000円前後~。
 デリー-レー航空券 片道8,000円くらい。レー-ジャンムー航空券 片道10,000円くらい
旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット
ラダックについて最も詳しく書いてあり、なおかつ新しい書籍がこれ。 地球の歩き方の別冊シリーズの一つで、これがあればインドの中のチベット世界へ行くのにかなり役立ちます。 重いのでコピーしたけど。
ただし、旅先はラダックだけではなかったので、地球の歩き方インドとロンプラの該当ページを持参した。
ロンプラは公式サイトからジャンムー&カシミール州のみ購入しました。

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