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ラダックの旅:標高3,500mのレーまでひとっ飛び。高山病は用心すべし。

レーのメインバザールにいたもふもふのロバ
レーのメインバザールにいたもふもふのロバ
10年ぶりのラダックへの旅は、デリーからレーへのジェットエアウェイズのフライトから始まりました。
早朝5時40分出発の飛行機は、順調にヒマラヤの上までひとっ飛び。
レーに着いてからは車でさっくっと宿まで向かい、9時前にはのんびりママの入れたお茶を頂いておりました。

今回のラダック旅行は旅行代理店を通じて事前に宿を予約しておきました。
宿の名前は"Jig Gyas guest house"。(ジグギャスゲストハウスで読み方はいいのかな。)
詳しい紹介は別ページに譲りますが、バストイレ付きのツイン or ダブルルームが素泊まりで1,500ルピー。
(当然ながら間に入った代理店の取り分も入るので、直接行けばもうちょっと安くはなると思われる。)

しかし、素泊まりなのに「チャイ飲む?」から始まって、「朝食いる?」「お茶飲む?」とママと顔を合わす度に至れり尽くせりのおもてなし。
機内で機内食のパン(ベジのカレーパン)を食べていた私は丁重にお断りいたしましたが、
勧められるがままにバクバク朝食を食べていた友人が、この後大変なことになったのはまた別の話だ。


ジグギャスゲストハウスの入口
ゲストハウスの入口
宿で少しの休憩を取ったところで、今回の旅のアレンジを頼んだ旅行代理店「Hidden Himalaya」へ向かった。
翌日からの旅程の確認と追加手配のお願いやら、支払いやらがいろいろあったのである。

代理店のガラスに貼られた張り紙を見ながら、あーだこーだと談笑をする数人の日本人を横目に中に入り、 オーナーと翌日からの行程を打ち合わせ。
追加の手配も含め、4日間の滞在プランの詳細を組み立て、レーの様子を聞くまで30分ほどかかっただろうか。
ふと当たり前の様に「今日はストだから店空いてませんけど。」という台詞が漏れた。

実は空港からレーの町までの間も、宿からこのオフィスまでも、商業施設はほぼシャッターがピシャッと降りていた。
誰もが皆、レーは日曜は店閉めちゃうんだとばかり思っていたのだが、ストライキの真っ最中だったのである。

「前はお店を開けていると投石されたりしたんですけど、最近は旅行代理店は観光客相手なので許されてますね。」

と、あっさり言い放つ。

「まあお昼ぐらいから徐々にお店が開いていくと思いますよ。」

レーは標高3,500mの山の上。
一気に山を超えてきた我々は、初日は高地順応でレーの町を散策したり、お土産を物色するしかないと思っていたが、 店が開いてなければ買い物なんてできやしない。初っぱなから予定がだだ崩れである。

ナムギャルツェモからとぼとぼ降りる。
山の上から歩いて降りた。
そういえば宿に着いてすぐ、ママが「後でお水を買ってくるからね。」とペットボトルのお水を調達してきてくれた。
宿のサービスだとばっかり思っていたが、要するにストで水が買えないからだ。

入れた店はシャッターを半開きにして、こっそり営業していた宝石店とか、薬屋くらい。
というか、水とか食料が調達できないと死活問題なのだが。

その日の午後、あまりに暇を持て余し、買い物の代わりに少し散歩をすることにした。
しかし、場所の選択を誤ったというか、行き先をナムギャルツェモにしてしまい、違う問題が起こった。

「レーに到着した初日にレー王宮やナムギャルツェモに登るのは控えよう!」

「そういえばガイドブックにそう書いてあったよなぁ。」なんて、 飛行機から失敬したJALのエチケット袋を握りしめ、ゴンパの片隅で力なく座り込む友人をしみじみと見やったワタクシ。

バターたっぷりのオムレツに、杏ジャムトーストに、甘くてこってりチャイ。
友人ががっつり食べていた朝食のメニューがこれ。そりゃ、消化も悪かろう。

ちなみに私は高山病になったことはありませんけども、事前に予防薬を飲んだおかげか全く問題なし。
翌々日に行く予定のパンゴンツォを乗り切るためにかなり慎重に行動していたのであります。

逆にこの薬が強すぎて薬の副作用で吐き気が出たりもするので、用法用量は正しく守ってお使いください。
m(*_ _)m

というか、やっぱり、人の言うことはきちんと聞いて、初日は宿でゴロゴロしてるとか おとなしくしていましょう。はい。

町はずれから見た王宮とナムギャルツェモ
町外れの交差点から見上げた王宮とナムギャルツェモ。近そうに見えてそれなりに遠い。

ラダック:レーの町並み散策写真など。

税金関係のストライキで町中が死んでいるレー。みんな暇そう。

レーのメインバザール
お土産物を物色したり、お水やおやつなどの軽食を仕入れたり・・・と思っていた初日がいきなりこれ。どこも何もあいておらぬ。
路地裏の店も、屋台も、スーパーも何もかもだ。(ま、薬屋が開いているのは命に関わるからだろう。)
しかし、近隣から栽培した作物を担いで勝手に店を開いている農家さんとか、メインバザールの真ん中にテントを出して、 お茶を飲ませる店とか、商店街に関係してなさそうな人たちがたくましく商売をしておりました。さすがだ。

メインバザールの入口。暇そうに座る人々。 路地裏の店もシャッターが降りている 農家のおばちゃんは元気に営業中。 旧市街も営業していない

ナムギャルツェモとレー王宮(入らず帰ったけど。)

ナムギャルツェモの僧院
午後から体調が良くなったという友人と連れだって山の上の僧院と王宮へ。
さすがにタクシーを捕まえて上まであがったけど、そこからもさらに登りだったので、息切れはするわ、妙に筋肉が張るわで、 いつものように体が動かない。
で、本文中に書いたように、高山病を甘く見ていた友人が、ここでドッカーンとノックアウトされました。 弥勒菩薩様~助けて~。

弥勒菩薩 お堂の中 横から見たレー王宮

晩ご飯まで出してくれた宿のママ。サブジとダルです。

ママのご飯。ダルとサブジ
夕方、部屋で一息ついていたらブロッコリーとカリフラワーを入れた籠を抱えた宿のママがやってきて、 「晩ご飯はどうするの?良かったらうちのご飯食べなさい」とごちそうになった。
「ほんのちょっとの野菜を炒めて、あとはご飯だけだけど・・・。」
そういって出してくれたのがこれです。ブロッコリーとカリフラワーとジャガイモで作ったサブジとダルとご飯です。
高地が初日の我々のために味付けは薄めにしたそう。ダルはあっさり塩味。
ほんとはもっとサブジをがっつり食べたかったけど、たぶん、野菜も貴重品だろうと、ぐっと我慢の子です。

ダルとサブジ ごはん

インド:ラダック旅行に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2018年9月
1ルピー=約1.7円

■交通:プリペイドタクシー 400ルピー/台、タクシー レー-ナムギャルツェモ 200ルピー/台
■観光:ナムギャル・ツェモ拝観料 20ルピー/人
■その他:水 35ルピー(1.5L)
■宿泊:ジグギャスゲストハウス 1,500ルピー/室

■成田-デリー航空券 直行便で燃油サーチャージ込み90,000円前後~。
 デリー-レー航空券 片道8,000円くらい
旅程を立てるために参考にした本やウェブサイト
ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット
ラダックについて最も詳しく書いてあり、なおかつ新しい書籍がこれ。 地球の歩き方の別冊シリーズの一つで、これがあればインドの中のチベット世界へ行くのにかなり役立ちます。 重いのでコピーしたけど。
ただし、旅先はラダックだけではなかったので、地球の歩き方インドとロンプラの該当ページを持参した。
ロンプラは公式サイトからジャンムー&カシミール州のみ購入しました。

使ったwebサイト|JTB海外航空券エクスペディアkiwi.comagodaHidden Himalayaシゲタトラベル