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寝台列車でハイダラバードへ。酷暑期は2等で充分。

マドラス(チェンナイ)から今回の目的地であるハイダラバードに向かう。
ハイダラバードは、インド中部に広がるデカン高原にある大きな街であり、近年は一大工業地域になりつつある。
大きな都市なのでマドラスからは長距離列車が頻発しているのだ。

インドの主要駅では外国人専用の窓口があり、英語をしゃべる係員がわりと親切に対応してくれる。
列車ごとに外国人用に確保された座席があり、発売と同時に購入にこれない外国人にはありがたいシステム。
(今はネットでも買えるが、いろいろと複雑な事情があって、買えたり買えなかったりする。)

この日は運が良く、あっさりと当日の寝台列車の切符が取れた。ノンエアコンの二等寝台だった。
マドラスの暑さに辟易していた弟にエアコン車にしなかったことを責められたが、ノンエアコンで充分だった。
だって、別に暑くないんだもん。暑かったのは発車までのほんの数分だけで走り出すと風が心地いい。
窓には泥棒とただ乗り客防止のために格子がついてるから、窓全開で寝ちゃっても大丈夫。
そして、デカン高原に着く頃にはむしろ寒いくらいだった。町を離れるとすこーしずつ標高が高くなっていったのである。


ところでインドの列車旅行には日本とは違ったサービスがいろいろあって興味深かった。

まず、列車の切符を持っている人は駅構内のクロークルームを利用できる。
日本の様にコインロッカーは存在しないので、荷物を預けたい場合はここを使用する事になる。
何でコインロッカーじゃないかを私なりに推察するとこんな感じ。

  1. インド人は荷物が多いからロッカーじゃ埒あかない。
  2. ロッカーだと鍵を壊されて荷物を盗まれる可能性が高い。
  3. 雇用をふやす必要がある
  4. ロッカー設置の設備費よりも人件費の方がやすい。

クロークは切符がないと使えないので、列車を降りた後に預けたりできないのは少し困る。
特に南インドは24時間制の宿が多いので、早朝に列車を降りて宿にチェックインしたらチェックアウトも朝だ。
だからクロークが使えれば、駅で荷物を預けてちょうどいい時間まで調整できるんだけど。
(帰国後、弟には「ケチらないで2泊分宿代払えばいいじゃん。」と言われた。その発想なかったわ。)

また、インドの駅で便利なのは待合室にシャワーがあることですね。
列車にはフロはない。ただでえ暑いシーズンですから、いるだけで汗だくになるのです。
冬なら特に気にならないけど、さすがに夏は列車に乗る前に汗を流せるのはポイント高いです。

二等寝台 前回のインド旅行で利用した列車はエアコン車両だった。

人との交流がなくてつまらない!なんて言う人もいると思うけど、 それ以前に窓が開かないのが残念だ。
列車の旅って車窓から見える景色や風を楽しみたい。
インドのエアコン車はスモークガラスであまり景色を楽しめないし、その上冷房効き過ぎで寒い。

2等寝台の車内の様子はこんな感じ。
列車の進行方向に対し直角に三段式の寝台が設置され、残りの空間に二段式の寝台が進行方向に対し平行に設置されている。
我々の寝台は三段式の下段と中段であった。

寝台座席に座る 昼間の間、最下段はシートとして利用しする。背もたれが中段になる。
最上段は固定式で。大抵人々の荷物置き場になっているが、早々と上がって寝ている人もいる。
二段式の方は上段が最初から寝台になって固定されていて、下段の座席の背もたれをばたんと倒すと寝台ができあがる仕組み。

確かに石がごろごろし始めて期待してしまう。 長時間飛行機に揺られ、マドラスでは暑さにやられ、列車の中では爆睡していたようで、気がつけば夜が明けていた。
ひんやりした空気。どうやら寝ている間に高原地帯に入って来たみたいだ。

そして、写真のようなごつごつした岩が現れ始め、想像が膨らむ。
岩の上になんか建ってるし。ほんとに岩の上に建っている民家が見れるかも?ちょっと楽しみだ。