アンボンっ子の憩いの場。ナセパビーチへようこそ。
【ウナギつかみ競争の後、弱りまくって瀕死のウナギをつかみあげる少女】
旅行者の間では密かに南部海岸の「コリンズホテル」がコスパとロケーションで秀逸と評判なのですが、
ヤネスに「オススメのビーチはどこ?」と聞いたらナセパといわれ、ナセパに来てしまったのがほんと。
ナセパ地区の海岸はアンボン住民に最もポピュラーで、地元の子供たちが沢山やってきます。
いわゆる海水浴場は公共施設となっており、一人2000ルピア(大人)の入場料を支払って入る仕組み。
公園内はトイレや売店などが整っている他、バナナボートなどの遊具を貸し出す業者もいます。
ナセパビーチは一応白い砂浜のビーチではあるのですが、干潮になると(死んだ)サンゴがゴツゴツ顔を出すし、
満潮の時は防波堤まで海水がたっぷたぷになってビーチが消え去ってプールの様になります。
白い砂浜が一面キレーに広がる北部のリアン海岸に比べると美しさでは負けますが、
なんと言ってもアンボンの町から12~3キロでアクセスしやすいのが魅力でしょう。
ナセパに到着した時はちょうど満潮で、子供たちがまるでプールで泳いでいるかのように、
ぷかぷかとタイヤのチューブで作った浮き輪を使って遊んでおりました。
ナセパ海岸(満潮時)
さらに100m西にはアンボンで最も高級なアストンホテルがあります。
アストンは高い防波堤で囲まれていてプライベートビーチはないようでしたが、
タマン ルンテス ボアは公共海岸よりも綺麗なビーチを持ってます。
宿泊施設はビーチよりもだいぶ中に作ってあるため、防波堤はなく、
敷地も広いので満潮になってもビーチが浸水することがありません。
それ故、やっぱり入口で入場料をとって日帰り客を受け入れています。
とゆーか、宿泊よりも日帰り客のほうがこの宿のメインの収入のようで、
土日ともなれば日中は子供たちのきゃあきゃあという声が途絶えることがなく、
ましてや「今インドネシアの学校は休みなんだよ。1/7までだよ」なんて言われ、
つまり、滞在中ずっと、海でピクニックする人たちの嬌声に包まれていました。
海岸には蟹がいっぱい。
ざざーーんという波の音を聞きながら彼の肩にもたれちゃったりして、
そんな時でもしっかりぴしっと入場料を取り立てるおじさんのシビアさを 「やるな」と関心しながら観察してたりした。
滞在最終日。この日はちょうど土曜日で雇われマネージャーは大忙し。
「今日は忙しいから先に宿泊代を払ってくれ!」
いつも肩からショルダーバッグをつり下げ入場料を取り立てていたおじさんは、宿泊棟も任されているようだ。
朝から3泊分の精算を済ませ、のんびりと敷地内を散歩していると、次々とバスや車が到着する。
宿泊棟の目の前のビーチはロープで囲われ、マイクとスピーカーが設置される。
なんと、部屋の目の前がムスリムグループの運動会の会場になってしまった。
運動会というと語弊があるかもしれない。村の懇親会というべきなんだろうか?
仰々しい挨拶から始まり、挨拶が終わったらまた挨拶、終わったらまた挨拶・・・。
やたらに挨拶が多いなぁと思っていたら、その後、司会が「◎○」といくつかの名前をランダムに読み上げながら、
持っていたホワイトボードに棒印を書いていく。日本だと正の字を使う多数決だが、ここでは|のようだ。
名前を呼んでは、「わーー」と人々が拍手を送る。○○、××、◎○・・・箱から紙を出しては読み上げていく。
最終的に、棒印の最も多かった男性が立ち上がった。拍手喝采。つまり選挙をしていたらしい。
さっきの長々とした挨拶は選挙演説か~。村の代表選挙か?子供が多いから幼稚園の役員会か?
選挙が終わると、ちりぢりになっていた子供たちを呼び集め、いきなりウナギ運び競争が始まった。
アンボン東部のワアイ近くはウナギが名物。ヤネスも盛んに「案内してやる」とうるさかった。
この地区の池にはものすごいぶっといウナギがいて、そのウナギを捕まえると幸運を呼ぶというのだ。
それにちなんだウナギつかみ競争だろうけど、最初はイキが良かったウナギも次第に弱って死にそうだった。
競技が終わった後もたらいの中で子供のオモチャにされていてウナギがとっても気の毒だった。
その後、大人の女性が参戦する米袋競争を終えると、遅いお昼ご飯タイムになった。
静かにご飯を食べていたと思ったら、スピーカーを切り替えてカラオケを始める人が出てきて、
もはやナンの宴会だかわからない状態。子供はほったらかし。(だから海を会場に選んだんだろう。)
しかし、いつも思うがインドネシアの大人たちはこういう場で酒の力が必要ないところがスゴイ。
ムスリムグループなんだから当たり前なんだけど、みんな素面でこれやってるんだからなぁ。
日本なんて「子供の運動会=公的な宴会場」なのに。酒がなくても楽しく宴会できるなんて女子高生みたいだ。
とまあこれがナセパビーチのとある土曜の昼下がりの一部始終ですが、団体客はひと組じゃありません。
違う場所では若者の集団がギター片手にみんなで合唱してたりするので、もっともっと賑やかです。
個人で訪れる客も家族連れもいっぱい。でも日本の海水浴場に比べれば少ないもんです。
ルジャック(フルーツサラダ)
敷地の隅に作られたルジャック屋台のイブイブも商売繁盛しております。
「明日はもっと大変なんだよ。予約でいっぱい!」
でも予約でいっぱいなのは日帰り客だけで宿泊棟はガラガラなんだそうです。
「じゃね。そろそろ空港行くから!」
帰り際、大声でおじさんに挨拶をすると、忙しいと言いながらもだーっとかけよってきた。
「私は日本が大好きだ。日本人も大好きだ。日本人客を歓迎すると言ってくれ!」
忙しい余り、口だけ焦って超早口でまくし立てていましたが、雇われマネージャーも歩合制なんだろか?
日帰りの団体を受け入れるより、宿泊客があったほうが実入りが良いのだろうけども。
ナセパビーチは、平日はともかく、休日にあたると決して静かにのんびりと過ごせるところではありません。
おまけにインドネシアの人たちは、ゴミをそこら中に捨てるので、トウモロコシの食べかすとか転がってるし、
かといって宿の人が綺麗に掃除するわけでもないし、せっかく綺麗な海なのにもったいないところです。
(朝、団体客の使用する場所だけ掃除してたけど。海岸も綺麗にすればいいのに。)
ただ、アンボンの町のせまっくるしい中級ホテルに比べるとずっと開放感がある上に、
ナセパの先のスリ行きのベモが頻発しているので、ご飯だけアンボンに食べに出たりもできる。立地はまあまあ。
ご飯は事前に頼んでおけば作ってくれます。インドネシア家庭料理です。
海岸もよーくみればゴミが気になるけど、よーく見ないと目に入らない程度です。
現地の人たちに混じってピクニック気分で遊ぶと思えば楽しめます。私は結構楽しみました。
ただ、西洋人観光客はけしてこの環境を好まないだろうなぁとはつくづく思いました。賑やかです。
アンボン ジャランジャラン写真館 その2 ナセパビーチ編
パンタイ・ナセパ(ナセパ海岸)の写真
アンボンは雨期も短くとにかく年中暑いので、観光にでて夕方宿に戻ってどぼんと海に飛び込むのが快適だった。
公共海岸と宿の間の歩道にはフルーツジュース屋がずらりと並んでいますが、 近所に雑貨屋や食堂などはありません。ご留意アレ。
干潮の時のナセパ海岸の様子
ちょうどこの時期は早朝が引き潮だったため、朝起きるとこの状態で、 干潮を狙って漁に出る大人や潮干狩りをしている人たちがいるなか、沖の方は 早速ナセパにやってきた地元観光客がボート遊覧をしている。
左下はアストンホテル。プライベートビーチというよりオーシャンビューを売りにしてそうです。 静かに海を眺めながらのんびりしたい場合は、こちらに泊まるという手もアリ。アンボン最高の4星です。
半日、暇つぶしにずっと見ていたムスリムグループの宴会。
選挙、ウナギつかみ競争、米袋競争と楽しげなイベントの後、お昼ご飯。 その後は、子供は適当に海で遊んでいるし、大人はカラオケとダンスで大盛り上がりだった。 日本で言うと花見か何かみたいですが、全員シラフ。
酒がないと騒げない日本人はやっぱりシャイなんすかね~。
タマン ルンテス ボア Taman Lunterse Boer 300,000ルピア(AC)、250,000ルピア(fan)
ナセパはアンボンの町から12キロほどしか離れていないため、地元民が最もよく訪れる海水浴場で、 休日は家族連れや職場の日帰り慰安旅行をする人で賑わっている。 ビーチは北のリアンビーチに比べたら少し劣る(リアンは宿がない)。 静かなビーチでのんびりしたい人は南レイヒツの海がよいかも(未確認)。
食事は事前に頼んでおかないと食べれないが(材料を買い置きしていないため)、アンボンまでは頻繁にベモ(片道Rp.3500)が出ている地区なので町に食べに行くこともできます。
インドネシア バンダ島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
100インドネシアルピア=約1円
■食事:アヤムゴレン、イカンゴレン、トゥミス・サユール等 一食 30,000ルピア、ビール30,000ルピア
■おやつ:ルジャック 8,000ルピア
■宿泊:Taman Lunterse Boer 300,000ルピア(エアコン付 1室)
■成田-ジャカルタ航空券 直行便で58,000円~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
ジャカルタ-アンボン航空券 片道9,000円~30,000円(予約クラスによる。)
アンボン-バンダ航空券 片道 250,000ルピア+諸税70,000ルピア=282,000ルピア
アンボンは国際空港なのに外国からの直行便がないと現地人が嘆いていました。
2011年1月現在、駐機場を一生懸命増やしているので将来的にシンガポールあたりから来るかも?
ジャカルタ、マカッサルなどを経由してアンボンまで来ることになります。
ガルーダインドネシア航空の他、ライオンエアなどの格安航空会社の便もあるが時間が悪いです。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。