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ハッタ島でシュノーケリング2:群青色の海と巨大魚に魚群

ハッタ島周辺シュノーケリングマップ
【ハッタ島シュノーケリングツアーイラストマップ】
イルカの群れが見えなくなると、舟は再びくるりと方向転換し、ハッタ島に向かって進み出した。
どうやら今日の海況はまずまずのようで、この小さな木製ボートでも何とか往復できるらしい。

ボートは全長5mくらいの小ぶりな物で、島の人の手作り品だ。
エンジンは我が国が誇るYAMAHA製で、ドイツ人ミハイルは朝エンジンをチェックしてホッとしていた。
「中国製でひどい目にあったことあるんだよ。YAMAHAなら大丈夫だ。」

大丈夫って一体何が?って感じです。一体中国製はどうなったのだ?海上のど真ん中で止まったのか?
川ならまだしも海。しかもここって外海で波にさらわれたらひとたまりもないです。手こぎで帰るなんてイヤ~。
我々は普段から日本製に囲まれているけど、日本製品ってやっぱりなかなかやるのだな。

以前、ロンボク島でも仕事終わりに大事そうにエンジンをしまっているのを見たが、あれもYAMAHAだった。
東南アジアでは中古トラックから外したとみられるばかでかい改造エンジンを舟に使っているのをよく見るが、
海洋国インドネシアでは舟用エンジンがちゃんと出回っているっぽい。

ちなみに翌日乗ったアイ島行きのローカルボートは、このボートの3倍くらいの大きさで、
このボートと同じ大きさのエンジンを2機搭載していた。(さすがに2人がかりで操舵していたけど。)
少なくとも片方はYAMAHAだった。YAMAHAがんばってるなぁ。
アンボン辺りの営業所に「おいこら、調子わりーぞ!」とか電話すると営業マンがすっ飛んでくるのかな。

バイクは各メーカー入り乱れていますが、ジャカルタでNINJAの集団ツーリングを見た時にはぶっ飛んだ。
バンダみたいな小さな島では生活必需品としてのスポーツスクーターが主流。(オジェをやってる。)
それが都会のジャカルタになると趣味でバイクツーリングを楽しむ層がでてきているということです。
NINJAばっかりが50台くらい連なってジャカルタの目抜き通りを駆け抜けていたとある日曜日。
戦後の高度成長時代の日本もこんな感じだったのかなぁなんてしみじみしてしまいました。
 ※NINJAというのはKAWASAKIのスポーツバイクです。日本では大型タイプが結構人気。

ハッタ島に停泊したシュノーケリングボート
ハッタ島のビーチに停泊中
シュノーケリングボート
バンダを出てから1時間半。何事もなくハッタ島にたどり着いた。
ハッタ島のリーフは島から400m程沖に出たところに広がっている。
「このまま泳ぐかビーチに舟を付けるか聞いてるけどどうする?」
でも、ビーチから泳いでリーフまで行くのはキツイよねぇ?
あれ?そういえば君、さっきからインドネシア語で船頭さんと話してないか?
聞けばミハイル、以前ハッタ島に数ヶ月滞在していたそうだ。

「え?だって宿泊施設ないでしょ?民家に泊めて貰ったの?」
「そう。だから今回また来れてスゴイ嬉しいんだよ。ボク。」

そういい残すとミハイルは村に向かってすっ飛んでいった。「また来たよ~」って挨拶しにいったらしい。
水着を着てないフランスおばちゃんは草陰に着替えをしに降り、手持ちぶさたな私はビーチで遊ぶ。
それぞれが用事を済ませてボートに乗り込むと、ボートは再び沖に向かって動き出した。

ハッタ島周辺のサンゴ礁
ハッタ島周辺のサンゴ礁
ハッタ島周辺のサンゴ礁はまさに手つかずの状態。海上汚染も乱獲もない。
さすがにインドネシアのど真ん中。中国漁船もここまでは来られまい。
ダイナマイト漁で破壊されまくったバリの死んだ海を見てきただけに、
同じインドネシアでもここまで違うのだなぁと考える物があった。

また、ここでは大きな魚の群れがしばしば現れる。
島の人の食べる分しか魚を捕らないので、どんどん大きく育つ感じ。
「2mのバラクーダがいたなぁ!」
ミハイルもフランス親父も大喜び。昨日のバンダ島の海とはまたぜんぜん違うのだった。

1時間ほど泳ぎ、いい加減疲れて舟に戻ったが、西洋男ふたりが興奮しまくりで全く帰ってこない。
舟の上で待つこと30分。ようやく戻って来たところで、ちょうどお昼の時間になった。

「う、このゆらゆらの上でご飯食べると酔いそう」

そう思った矢先に船頭になにやら指示するミハイル。
ビーチに付けてくれ~と念じてみたが単に揺れの少ない場所への移動を申し立てただけ。
「さあ、ランチ食べなよ。」って、た、食べますよ。食べればいいんでしょ~。

お弁当持参と言われた時から予感はあったが、やっぱり今日は1日舟の上だ。
もしかしてランチくらいは降りれるかも・・・と少しは期待していたが、まあ、普通に考えたら無理だろな。
この舟の船籍はバンダネイラだし、お金が落ちるのはバンダネイラの人にだけ。
だからたぶん他の島に停泊するのはルール違反なんだと思うんだよね。

海の中でも波酔いする船酔い体質の私にとって、この日の午後は軽い地獄体験だった。
まさか、この後、さらに低気圧にまでいじめられるとは・・・。

さらに長くなるので次のページにつづく。 

ハッタ島でシュノーケリング写真館 その1

ハッタ島でシュノーケリング!サンゴ礁の美しさと規模が違う。[ここの写真はクリックで拡大します。]

ハッタ島の水中写真1 サンゴ礁
ハッタ島の水中写真2 ナポレオンフィッシュの攻撃
ハッタ島の周辺のビーチは遠浅で浅瀬は白い砂だが、 沖に出るに連れ徐々にサンゴが現れだし、突然一気に水深が深くなる。
その辺りにリーフがぐわーーっと広がっている。
前日に入ったバンダの海とは泳いでいる魚の種類もサンゴも異なる。
また、プランクトンにちくちくやられることもなかったのが個人的によかった。 (勿論、季節的なもので、いる時もあるでしょう。)

浅瀬にはカラフルな熱帯魚、リーフのエッジ周辺には青魚の群れや
2m級のナポレオンフィッシュやバラクーダなどあっさり出会えました。
曇ったり、晴れたりだったので、乾期の晴天時はもっと奥底まで見えるんだろうと思います。

遠いけどわざわざ舟で来る価値はある海です。

ハッタ島の水中写真3 サンゴ礁ハッタ島の水中写真4 でっかい魚ハッタ島の水中写真5 青魚の群れハッタ島の水中写真6 魚の群れ

おべんと、おべんとうれしいな~♪

インドネシアのランチボックス
親父に頼んでデルフィカカフェのメニューをお弁当にして貰ったた。
渡されたランチボックスがずっしり重かったので、どれだけ沢山詰まってるのかと思ったら、 重いのは入れ物。ナシ・アヤムとナシゴレン。
この弁当箱はお店では4段重ねで売られています。4段必要ないので、 留め金代わりに両端にスプーンを刺してありました。
ミハイルは町の屋台でブンクスしてきたご飯と果物を食べてました。
ブンクスのナシチャンプルは10,000ルピアくらいです。つまり半額。

おべんと箱がはいったカバンナシゴレンナシ・アヤム
左:お弁当バッグ、中:ナシゴレン(野菜だけの焼きめし)、右:ナシ・アヤム(焼き鳥と野菜)

インドネシア バンダ島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2010.12月~2011年1月
100インドネシアルピア=約1円
■ボート:バンダネイラ-ハッタ島 1日 450,000ルピア(乗船人数で割る。)
■食事:ナシゴレン 15;000ルピア、ナシアヤム25,000ルピア
■宿泊:ガマラマゲストハウス 150,000ルピア(エアコン付。なしだと110,000ルピア)

■成田-ジャカルタ航空券 直行便で58,000円~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ジャカルタ-アンボン航空券 片道9,000円~30,000円(予約クラスによる。)

 アンボンは国際空港なのに外国からの直行便がないと現地人が嘆いていました。
 2011年1月現在、駐機場を一生懸命増やしているので将来的にシンガポールあたりから来るかも?
 ジャカルタ、マカッサルなどを経由してアンボンまで来ることになります。
 ガルーダインドネシア航空の他、ライオンエアなどの格安航空会社の便もあるが時間が悪いです。

私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。

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