バンダ島 ガマラマゲストハウスとバンダネイラじゃらんじゃらん
【バンダ島周辺の島のイラスト:真ん中の唐辛子みたいな形の島がバンダ島】
到着ロビーというにはいくぶん簡素な小屋を出ると、控えていた客引きがわーとよってくる。
「どこに行くんだ?」「町まで俺のバイクに乗れよ!」
わーーっと勢いよく詰め寄る客引きとは目を合わせず、ヤネスが手配したはずの宿のオーナーを目で捜す。
しかし、同乗の外国人やインドネシア人たちが次々と迎えられているのに、なぜか私の迎えは見あたらない。
「おまえらはどこに行くんだ?!」
「あ、あのえっと・・・。が、ガマラマゲストハウス。う、ウチュ?!」
ヤネスに渡されたメモを取り出し見せてみたが、「おれがウチュだ!」って声をあげるものはいない。
「お、ガマラマか。ウチュは俺の友達だ。こい!」
仕方なしに促されるままオジェに乗り込んだ。くそ、ヤネスめ。ちゃんと連絡しなかったのか?
普通ならばここで別の宿に換えちゃうところなのだけど、今回はそうはいかないのがイタイ。
だって、帰りの船の手配をやって貰わないと困るんだもん。事情が事情だけにガマラマにゆかねばならぬのだ。
オジェに乗り込み100mも走った頃、くいっと角を曲がったところで1台のバイクとすれ違った。
「お、ウチュだ、ウチュ。おーい」
バイクの後ろに乗っているのは日本人(私)。さすがに状況を把握したらしいウチュはUターンしてついてきた。
空港からゲストハウスまでは走ること5分程。ウチュにも会えたし、とりあえずまずはバンダ島滞在が楽しめそうだ。
ガマラマゲストハウスは空港の南側に広がるバンダネイラの南部、
港から1ブロック東側に入った場所にある。
迎えに遅れたことからもわかるようにオーナーのウチュはかなりのんびり屋。
そして「ウチュはいいヤツだ!ゲストハウスもすごく綺麗だし!」という
ヤネスの言葉は間違ってなかったのだが、いかんせんガツガツしなすぎで、
も、儲ける気あるのかなぁ?って逆に変に気を回してしまった程だ。
だって、ムティアラとかデルフィカとかすごいんですよ。客引きっぷりが。
例えばご飯。インドネシアの宿は基本的に朝食込みの値段設定。
ただし、バンダ島は観光客向けのレストランも余りないため、宿で事前に頼めばご飯を作ってもらえる。
ムティアラのオーナーなど町中で会っただけで、バンダの無料マップをあげるだのツアーのアレンジするだの、
うちの奥さんの作るディナーは絶品だよ!などとかなりのPRをかましてきたのに、ウチュは何も言わない。
「ご飯食べに行くの?行ってらっしゃい!」で終わってしまう。
その上、「ご飯を食べるならデルフィカカフェがいいよ。」と道案内までしてくれちゃうのである。
家族のご飯を作るついでなんだから、「うちで食べる?」って言えば、君らにお金が落ちるのに~。
これじゃデルフィカばっかり儲かるではないか。(まあ準備するのが大変なのかもしれないけど。)
また、こんなこともあった。アイ島に行くために3日分の宿代を精算した時のこと。
「あれ?エアコン使ってないんじゃないの?エアコンが動いている音聞いてないけど。」
この宿はエアコンを使うか使わないかで料金設定が違うのである。
きっと、たまたま彼がテラスの消灯に来た時に動いてなかったのでこんなことを言うのだろうけど、
この人は私がここで「使わなかった」ってゆったら、エアコンなしの部屋代で精算しちゃったんだろうなぁ・・・。
おまけに「精算はいまする?それとも帰ってきてからまとめてにする?」とかいうし。
アイ島から帰ってきたらこの宿に絶対に戻ってくると信じて疑わない。
いや、確かにこの宿に戻ってきますけど、ここまで信用されると逆にこちらが恐縮してしまいますわよ。
「明日はどうするの?」
「シュノーケリングツアーに行く。デルフィカにご飯に行った時手配してもらった。」
「そう。それは良かったね。楽しんできて。」
彼を通して手配しなくても全く気にも留めず、会うたびに笑顔で話しかけて来る。
そして、彼の奥さんは英語がわからないハズなのに我々の会話をいつもにこにこしながら聞いている。
だらりとテラスでくつろいでいればお茶を入れてくれるし、とにかく気を遣わず滞在できる居心地の良い宿。
今思えば、今まで行ったインドネシアの島の中で、最も居心地が良かったかもです。
バンダ島レポート始まったばかりなので、これから徐々に詳しく書きますね。
バンダネイラ ジャランジャラン写真館 その1 島の人々の生活編
船用のガソリンスタンドは海辺にある
市場の奥の路地の奥にガソリンスタンド発見!
水辺のドラム缶ガソリンスタンドはタイやラオスの川沿いでよく見ますが、
海辺でも同じなのですね~。給油に来ているボートが1隻おりました。
陸上ではペットボトルでガソリンを売ります。 ウチュによるとバンダ島には車は3台しかないそう。
バイクばかりなので大きなガソリンスタンドは無用の長物。 そんな設備はあってもしょうがないから、ない。 (店番かわいすぎるんだけど→)
バンダネイラの魚市場:勿論、海沿いにあります。
空港や大型客船が停泊できる港があるため、いわば経済の中心です。
港のすぐ近くに市場が広がっており、漁師さんたちもバンダネイラの
魚市場に水揚げするようです。この日はマグロと鰹が大量でした。
他の島から買い物に来ている主婦も結構いるんですよ。
店の人には「サシミ。サシミ。」って声をかけられたけど、 冷蔵庫もなく、何時間も放置されたマグロをサシミで食べるほど無謀ではございませぬ。
ちーちゃい小魚は若者が港の堤防で釣り糸を垂らしてつっています。
水が澄んでいるので陸上から魚の姿が肉眼で見える。
だから魚の動きを確認しながら釣るのです。なかなかスゴイです。
(←港の堤防から撮った写真。陸上から魚の姿が撮れる。)
バンダネイラの商店各種。野菜や機械製品など。
野菜を売る店は島で取れた物だけでなく、明らかに他島から運んだと思われる、 白菜やキャベツなども並んでいます。高原野菜ですね。
バンダ島に来る船はスラウェシやパプアから着くものばかりなので、
その辺りの島で栽培した物かなぁと思いました。
市場からちょっと離れた村には小さな掘っ立て小屋風の売店があり、
ちょっとした食料や飲み物などを売っています。
食料品や加工品などは市場まで買い出しに出るみたいですね。
インドネシア バンダ島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
100インドネシアルピア=約1円
■宿泊:ガマラマゲストハウス 150,000ルピア(エアコン付。なしだと110,000ルピア)
■オジェ:バンダ空港→宿 10,000ルピア
■雑貨類:水 7,000ルピア(1.5リットル)
■食事:イカンバカール 40,000ルピア、チャプチャイゴレン 20,000ルピア、ナシプティ 5,000ルピア
■成田-ジャカルタ航空券 直行便で58,000円~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
ジャカルタ-アンボン航空券 片道9,000円~30,000円(予約クラスによる。)
アンボンは国際空港なのに外国からの直行便がないと現地人が嘆いていました。
2011年1月現在、駐機場を一生懸命増やしているので将来的にシンガポールあたりから来るかも?
ジャカルタ、マカッサルなどを経由してアンボンまで来ることになります。
ガルーダインドネシア航空の他、ライオンエアなどの格安航空会社の便もあるが時間が悪いです。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。