バンダ島 グヌンアピ周辺でシュノーケリング。サンゴ礁のお花畑!
【グヌンアピの裏側のサンゴ礁。実際はもっとお花畑みたいにキレーだった!】
だから朝から近場の海に行こうと思いボートの手配を頼みにデルフィカカフェを尋ねた。
デルフィカカフェに行くといつもの親父の姿は見えず、宿泊客と見られるインドネシア人家族が座っているだけ。
「これは港にあるデルフィカ2にいるのかなぁ?」
勝手知ったるデルフィカ2の門を開け、内部をずんずん進んで船着き場まで出てみると、
ちょうどシュノーケリングにでるお客を見送っているところだった。
「あの~、今日シュノーケリングボートのアレンジしてもらえない?」
「えーー、今ボートがアイ島に行ったばかりなのに!」
いつもにこにこと愛想のよい親父の顔が途端に曇り、あからさまにめんどくさそうな顔をする。
一人で頭を抱えながらぶつぶつとインドネシア語で独り言をいいつつ、こちらに向き直り、
「で、どこに行きたいんだ?」
「あそこ。グヌンアピ。」
バンダ島の目の前にそびえ立つ火山島グヌンアピを指さす。
そもそもグヌンアピの海はいいぞ!と薦めたのは親父である。
「船がないの?難しいなら別にいいよ。」と言いかけた言葉をスルーしつつ、
公共の船着き場にたむろう漁船を覗き見しながら、「あいつ、捕まるかなぁ?」なんて今度は英語で独り言。
要するにデルフィカの名を汚さず任せるためには信頼おける船頭に頼む必要があるわけで。
ウチュが「もしその辺で船頭を雇うならボクが一緒に乗ってあげる。」と言っていたことを思い出した。
海で泳いでいる間にお金盗まれたりとかそういうトラブルがあるんだと思うよ、やっぱり。
「今何時?9時?じゃあ10時半にここにきて。」
にこにこ顔は封印されたままであったが、とにかく船の手配は了解してもらえたようだった。
ボートでグヌンアピ北部海岸へ
この宿の管理人のおじさんが笑顔で迎えてくれた。
テラスの安楽椅子に腰掛け船の到着を待っていると、一艘の船が横付けした。
お、たぶん、この船だ。
年の頃は私と同じくらい。短髪に借り上げた頭が清々しい中年の男で、
船を桟橋に横付けしながら、所在なさげに目を泳がせている。
呼ばれてやってきたはいいが、宿の人間がいないのだからそりゃ困るだろう。
バンダ側から見たグヌンアピ
そして、出航しようとしたその時にデルフィカの親父が登場。
先ほどとはうってかわってとってもにこやかな笑顔だ。
マジメに考え事をしているときの顔の怖さと笑顔とのギャップ大きすぎ!
バンダ島の人はみんなグヌンアピ周辺の海のことを褒め称える。
何年か前のグヌンアピの噴火で、火砕流でサンゴ礁は死んでしまった。
「でももう再生してるんだよ!ベリービューティほー!」
誰もが口を揃えてこういう。
火山の噴火前までは日本人のダイバーもそれなりにやってきていたそうなのだが、今はほとんど来ないそう。
だから日本人の私に一生懸命訴えて、日本人ダイバーに伝えて欲しいのかもしれない。
北側は噴火の跡が残る。
バンダ島南西端のデルフィカの桟橋から船で15分もあれば余裕で到着。
おまけに右にバンダ島、左に火山島、北にはカラカ島と島に囲まれているため、
船が揺れることもないから嬉しい。いや、ハッタとか帰り死にそうだったもん。
グヌンアピの北端をぐるりと左に旋回すると、いきなり噴火の跡が目に入った。
頂上から流れ出た火砕流で山肌は真っ黒。
火砕流はちょうどサンゴ礁がある北側めがけて噴出したようで、
それは海の中まで流れ込んでいて、こんなところに生き物がいるとは想像できない。
ところが、水の中に顔をどぶんとつけてみると、溶岩に覆い被されながらも
耐えて生き抜いたと見られる珊瑚がいたりする。
島の人たちは「全滅したけど再生した」ってゆってたけど、ホントに死んでたのだとしたら恐るべき生命力である。
今、日本の沖縄の海で珊瑚の養殖とかやっておられる人もいると聞きますが、
それ以前に人が海を汚さければ生き物は勝手に生き続けるっていうことだ。
もしかしたら、もっともっとスゴイ海だったのかもしれないけども。
真っ黄色のお花畑みたいなサンゴ礁って初めて見た~。「うわ~」って泳ぎながら声出しちゃったよ。
30mくらいのふかーい海底には火砕流の残骸のような細かい砂をかぶったままの
キャベツコーラルを見下ろせたりして、期待した以上に楽しめた。
また、グヌンアピやカラカ島周辺はいきなり水深が深くなるので、鮫、エイ、イカなどもいた。
ただ、やっぱし、波酔いしたけどね~。己の体力のなさを呪う・・・。
バンダ諸島 グヌンアピ、カラカ島周辺のシュノーケリング 編
グヌンアピのシュノーケリング 自然の力ってスゴイ!
周辺の浅瀬を中心に珊瑚が見事に生息しています。
また、ちょっと場所を移動すると種類も変わるのが面白いです。
(名前を知らないのでナンですけど。キレーとしかいえない。)
珊瑚が生息しているエリアのすぐ沖はいきなり水深が深くなるので、
逆に真下で2匹のエイがぐるぐると回りながら優雅に泳いでいたり、
太刀魚みたいなでっけーさかなとにらめっこしたり、
すいーーと鮫が通り過ぎるのを追いかけたりと、盛りだくさんの海でした。
雨期で水の透明度は低いかもしんないけど、魚の数は多いです。
調子に乗ってぐんぐん泳いでいたら船頭さんが心配して迎えに来た。
海流に逆らって戻るの大変だったので助かりました。
カラカ島周辺でシュノーケリング。海流がきつくて大変。
この島の周辺は海流がきつく、正直、あんまし楽しむ余裕がなかった。
島の北側の海はバンダ島の北のマロレビーチと珊瑚も魚もそっくり。
流れと共に同じ生物が行き着くんでしょうねぇ。
カラカ島の南は海底が見えないほど深く、また鮫なども出ました。
イカは見つけた直後に、一目散に海底深くに潜ってしまった。
そういやこの辺の人たちってイカ釣りしてないな。レストランにもないし。
急な依頼でごめんなさい。おつかれさまでございました。
漁師さんは時々船をだせば臨時収入があるけど、農家の人はあまり恩恵がないのかなぁ? 散歩中に「ナツメグの農園を見せてやる」と声をかけてくるひといたし、チップを臨時収入に充てたいんだろな。やっぱし。
下の右の写真はシュノーケリングに出る前に屋台で買ったムルタバ。
ピンクとか緑の得体の知れない物体が挟まれているが、なんのことはない甘く煮た豆だった。 要するに甘納豆入りのパンケーキ。ムルタバ・マニス。
インドネシア バンダ島に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
100インドネシアルピア=約1円
■観光:シュノーケリング 150,000ルピア
■宿泊:ガマラマゲストハウス 150,000ルピア(エアコン付 1室)
■成田-ジャカルタ航空券 直行便で58,000円~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
ジャカルタ-アンボン航空券 片道9,000円~30,000円(予約クラスによる。)
アンボン-バンダ航空券 片道 250,000ルピア+諸税70,000ルピア=282,000ルピア
アンボンは国際空港なのに外国からの直行便がないと現地人が嘆いていました。
2011年1月現在、駐機場を一生懸命増やしているので将来的にシンガポールあたりから来るかも?
ジャカルタ、マカッサルなどを経由してアンボンまで来ることになります。
ガルーダインドネシア航空の他、ライオンエアなどの格安航空会社の便もあるが時間が悪いです。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。