第2話 どきどきインド入国:気負いすぎで迷惑かけまくり。 [デリー]
夜中の2時頃、飛行機はデリーに到着した。スリランカより空港が広く感じるのは10億人が住む国ってことか。
私は漠然と「インドは怖い」と思っていた。夜中に着いたせいもあり空港だけで怪しく感じる。
しかし次にインドに行くことがあったら全然怖くないと思う。 「怖い」というのは単なる思いこみだったことがよくわかったからだ。
空港に着いてまずすることは両替である。そこからまず気合いがいる。というのもインドの銀行員は信用ならないという噂があるから。
銀行員が両替の時に金額をちょろまかすと言うのだ。
受け取ったインドルピーを、その場で確認。むむ、・・・合ってる。何度数えなおしても、合っている。
しかし、ここで油断をしてはいけない。もう一つ気になる噂があるのだ。
インドでは破れているお金はブロークンマネーと言われ、その様なお札でモノを買おうとしても、受け取ってもらえないというのだ。
しかし、受け取ったほとんどのお金が破れてたり穴があいているのであった。
・・・今ここで、私に必要なのは気合いである。
「ブロークンマネーだ。交換して!」
ここぞとばかりに銀行員に詰め寄るあたし。
「大丈夫だ。ノープロブレム」
ノープロブレム? 何を言う!プロブレムだろう??
「大丈夫じゃないでしょう?大丈夫じゃないって聞いたもん!」
「大丈夫だよ。コレは破れてない。ちょっと穴が開いてるだけだ」
「えー、でも~使えなかったらイヤだよねぇ?」
するとしばらくもめていた我々をずっと背後で見ていたビジネスマン風の西洋男がこう言った。
「何いってんだよ、大丈夫だよお嬢さん。ここはインドだぜ!!」
・・・みょーに説得力のあるお言葉だった。私たちの負けのようだ。
結局、著しく穴があいているものや、セロテープでくっつけてあるものだけ交換してもらいましたが、それ以外は交換してもらえず。
いちいち交換してたら両替不能になるんですかね。
でも、日本のお金って穴があいていること自体まずないと思いません?
さて、両替が済んで、いよいよ外の世界に踏み出す時がきた。
とりあえず宿が決まってないのでどこかの宿に電話をかけたい。この夜中に宿を探してさまようのはちょっと無謀だ。
しかし、電話をかけるための小銭がない。銀行で頼んでも両替はしてくれない。(なんでだ!)
思い切ってその辺にいた現地人っぽいインド人女性に頼んでみたが駄目だった。(そもそも電話も全て壊れてた。)
「この際、タクシーに乗って安宿街にいってしまえ!!」
今思えば、かなり無謀。だって夜中の2時で、初めてのインド。初めての個人旅行!そして、二人とも性別は女!
「どこまで?」と聞くプリペイドタクシーのカウンターのおっさんに、日本で適当に調べた安宿の名前を告げる。
それは、どうやらバックパッカーの間で有名なパハールガンジの宿だったようだ。
「この夜中に、女二人でそこに行くのは危ないよ。違うところにしたほうがいい。」
そういう親父が薦めるホテルはちょっと高い。せっかくインドで個人旅行ってのに挑戦しようとしているのに出鼻をくじかれた感じ。
「高い!」「でもここで予約できる一番安い宿だよ。」とやりとりしているうちに、だんだん妥協心が生まれ、宿の予約とタクシーの手配をお願いすることにした。
紹介してもらったHOTEL SHELLTON INまでのタクシー料金を払うと、彼はホテルカードとタクシーチケットを出しながらこういった。
「左側の扉をでてスモールブースにのれ」
「は?スモールブース?なにそれ?」
「ブースって、何のブース?ブースってのはその扉のこと?それともタクシー代とっといてバスにのれっての?スモールバスっていう小さいバスでもあるの?リキシャーをスモールバスって呼んでんの?バスだったらこの値段は高いじゃないか!!」
インドに着いたばかりで窓口の男と大口論!
それだけインド人が騙すという思いこみが激しかった証拠でもある。
そもそも、ブースって一体全体なんだよ~!!
「ブースはブースだ」って、言われたってわからーーん。
綴りを書いてと頼んでも書いてくれなかったんだけど、今思えば書けなかったのかも。
「もういい。そんなに高いというならバスで行け!!勝手にしろ!!」
よく分からないがおっちゃんも切れた。すぐさまバスのチケットに切り替えて投げてよこす。
「・・・。じゃ、バス乗り場はどこ?」「来い!」
バス乗り場に着くと、おっちゃんはバスの運転手になにやら告げるとさっさとオフィスに戻っていった。
空いている座席に座り、ふと窓の外を見るとタクシーの列が2列あるのに気づいた。
1列はふつうのインドのタクシー。もう1列は車体が一回り小さいタクシー。
・・・スモールブースってもしや・・・スモールバスのインドなまり?!
そして、スモールブースって・・・小さいタクシーのことぉ??
「二人だからスモールブースで充分だって言ってるだろ!」ってそういうことか?!
おっちゃんごめん!!
私は漠然と「インドは怖い」と思っていた。夜中に着いたせいもあり空港だけで怪しく感じる。
しかし次にインドに行くことがあったら全然怖くないと思う。 「怖い」というのは単なる思いこみだったことがよくわかったからだ。
空港に着いてまずすることは両替である。そこからまず気合いがいる。というのもインドの銀行員は信用ならないという噂があるから。
銀行員が両替の時に金額をちょろまかすと言うのだ。
受け取ったインドルピーを、その場で確認。むむ、・・・合ってる。何度数えなおしても、合っている。
しかし、ここで油断をしてはいけない。もう一つ気になる噂があるのだ。
インドでは破れているお金はブロークンマネーと言われ、その様なお札でモノを買おうとしても、受け取ってもらえないというのだ。
しかし、受け取ったほとんどのお金が破れてたり穴があいているのであった。
・・・今ここで、私に必要なのは気合いである。
「ブロークンマネーだ。交換して!」
ここぞとばかりに銀行員に詰め寄るあたし。
「大丈夫だ。ノープロブレム」
ノープロブレム? 何を言う!プロブレムだろう??
「大丈夫じゃないでしょう?大丈夫じゃないって聞いたもん!」
「大丈夫だよ。コレは破れてない。ちょっと穴が開いてるだけだ」
「えー、でも~使えなかったらイヤだよねぇ?」
するとしばらくもめていた我々をずっと背後で見ていたビジネスマン風の西洋男がこう言った。
「何いってんだよ、大丈夫だよお嬢さん。ここはインドだぜ!!」
・・・みょーに説得力のあるお言葉だった。私たちの負けのようだ。
結局、著しく穴があいているものや、セロテープでくっつけてあるものだけ交換してもらいましたが、それ以外は交換してもらえず。
いちいち交換してたら両替不能になるんですかね。
でも、日本のお金って穴があいていること自体まずないと思いません?
さて、両替が済んで、いよいよ外の世界に踏み出す時がきた。
とりあえず宿が決まってないのでどこかの宿に電話をかけたい。この夜中に宿を探してさまようのはちょっと無謀だ。
しかし、電話をかけるための小銭がない。銀行で頼んでも両替はしてくれない。(なんでだ!)
思い切ってその辺にいた現地人っぽいインド人女性に頼んでみたが駄目だった。(そもそも電話も全て壊れてた。)
「この際、タクシーに乗って安宿街にいってしまえ!!」
今思えば、かなり無謀。だって夜中の2時で、初めてのインド。初めての個人旅行!そして、二人とも性別は女!
「どこまで?」と聞くプリペイドタクシーのカウンターのおっさんに、日本で適当に調べた安宿の名前を告げる。
それは、どうやらバックパッカーの間で有名なパハールガンジの宿だったようだ。
「この夜中に、女二人でそこに行くのは危ないよ。違うところにしたほうがいい。」
そういう親父が薦めるホテルはちょっと高い。せっかくインドで個人旅行ってのに挑戦しようとしているのに出鼻をくじかれた感じ。
「高い!」「でもここで予約できる一番安い宿だよ。」とやりとりしているうちに、だんだん妥協心が生まれ、宿の予約とタクシーの手配をお願いすることにした。
紹介してもらったHOTEL SHELLTON INまでのタクシー料金を払うと、彼はホテルカードとタクシーチケットを出しながらこういった。
「左側の扉をでてスモールブースにのれ」
「は?スモールブース?なにそれ?」
「ブースって、何のブース?ブースってのはその扉のこと?それともタクシー代とっといてバスにのれっての?スモールバスっていう小さいバスでもあるの?リキシャーをスモールバスって呼んでんの?バスだったらこの値段は高いじゃないか!!」
インドに着いたばかりで窓口の男と大口論!
それだけインド人が騙すという思いこみが激しかった証拠でもある。
そもそも、ブースって一体全体なんだよ~!!
「ブースはブースだ」って、言われたってわからーーん。
綴りを書いてと頼んでも書いてくれなかったんだけど、今思えば書けなかったのかも。
「もういい。そんなに高いというならバスで行け!!勝手にしろ!!」
よく分からないがおっちゃんも切れた。すぐさまバスのチケットに切り替えて投げてよこす。
「・・・。じゃ、バス乗り場はどこ?」「来い!」
バス乗り場に着くと、おっちゃんはバスの運転手になにやら告げるとさっさとオフィスに戻っていった。
空いている座席に座り、ふと窓の外を見るとタクシーの列が2列あるのに気づいた。
1列はふつうのインドのタクシー。もう1列は車体が一回り小さいタクシー。
・・・スモールブースってもしや・・・スモールバスのインドなまり?!
そして、スモールブースって・・・小さいタクシーのことぉ??
「二人だからスモールブースで充分だって言ってるだろ!」ってそういうことか?!
おっちゃんごめん!!
インドのバスは古ぼけていて、使い古した雰囲気。
緻密さに欠けるところはおいておいて、ただ単に壊れるまで大切に使い続けているだけという気もします 。
さて、スリランカでバスに乗ったときは昼間だったし、もちろん女の人もたくさんいた。
成り行きとはいえ、真夜中に右も左もわからない外人の女が二人バスに乗ることになり、しかも、このバスには乗っているのはインド人の男ばかりだ。
車内は薄暗く、褐色の肌をしたインドの男たちは、妙にその雰囲気にとけ込んでしまっている。
彼らの大きく鋭い目は突然バスに乗り込んできた場違いな二人をぎょろりと一瞥する。どきどきだ。
そうこうしてるうちに運転手は、バスのエンジンをかけた。
やばい。発車してしまう前に運ちゃんに行き先を告げなければ...。
「エクスキューズミー!」
すると我々の前の席に座ってる若者はいう。
「この運転手は英語解らないよ。ヒンディ語でいわないと無理だって。」
この若者の声をきっかけに、我々に興味を持っていた周りの男たちが一斉にしゃべり出す。
「どこのホテルに行くんだ?えっ?シェルトンイン?」
「あそこは○×で降りればいいよ」
「でも、降りてからまたリキシャに乗り換えなきゃだめだ。歩くには遠いよ。」
独特のインド訛りの英語。なかなか慣れなくて聞き取りにくい。その上あちこちの人が一斉にしゃべり出すからたまらない。
でも、バス降りてから遠いの?いったいどうすればよいのだろう。時刻はまもなく午前三時だ。
インドの夜というのは街灯も信号もなくて、ほんとーに真っ暗。日本でこれほど暗い夜を過ごしたことは一度もない。
だから、バスの窓から外を見ているだけでめちゃめちゃ怖い。その怖い道を歩くことを想像してひとり、おどおどしていた。
そして、気がつけばバスは終点のバスターミナルに着いてしまった。
客待ちのリキシャーマンがめざとく我々を見つけ、我も我もと何かを訴える(勿論、乗れっていっているのだ)。
「・・・ここで降りないといけないんだよねえ」
今の我々にはこの数のリキシャーマンは脅威である。
次々にバスを降りていくバスの乗客を見ながら途方に暮れていた。最後の乗客が降りるのを見ると、もう観念するしかない。
自分たちのザックに手をかけ、降りる体制をとったのに気がついた運転手が、片言の英語でこう言った。
「10分ほどしたら戻るからそれまで待ってなさい。」
えええ?待っていろって言われても~。
バスの外では相変わらずリキシャーマンが我々に向かって声を上げている。
ばちっと目が合うと引きずりおろされそうで、ささっと目をそらして二人でただ座席に座っていた。
しばらくすると運転手が戻り、またバスのエンジンがかかった。
我々が乗っているのを忘れていないか?あなたが待てと言ったから素直に待っていたんだけども。
あわててホテルの場所を尋ねてみた。我々ができる精一杯の意志表示は、ここのホテルに行きたいんだ!! とホテルカードを見せることだけ。今思えば、英語しゃべれない人が英語読めるわけないんだが。
運転手は一応ホテルカードに目を落としたが、やはり読めないらしい。自分のできる精一杯の英単語を並べた。
「HOTEL?」
「うんうんうん。そうなの、ホテルなの。シェルトンインよ~。」 (←日本語だった)
「O.K. シェルトンイン。ノープロブレム。」
ノープロブレム。とはこの後のインド旅行で何度となく聞くことになるフレーズだ。
この後、何を聞いても「シェ~ルトンイン。ノープロブレム」と陽気に歌うように繰り返すだけだった。
数分後、バスはとある道路の脇に停車した。真っ暗闇の中にぽつり。よく見るとそこに一人の男が立っていた。
「この時間に一体何者?」と思いきや、実はシェルトンインホテルの従業員。
ホテルはバスの入れない路地の中にあるので迎えにきてくれていたのだった。(普通はバスで乗り入れたりしないけど。)
・・・ここでようやく事態が飲み込めた。つまり空港で我々が怒らせたおっちゃんがホテルに連絡しておいてくれたんです。
空港を出る前にバスの運転手に耳打ちしたのはこれだったのです。
案内窓口に戻ってホテルに電話して「困った日本の小娘が二人行くから何とかしてやってくれ。」とゆってくれていたのです。
運ちゃんはバスを止めると我々をホテルの前まで見送ってくれた。
そして、ホテルの中に入るのを見届けると手を振りながら笑顔で帰っていった。
「インドは怖い」「インド人は日本人とみると騙そうとする」と、勝手に思いこんでいた自分がとても恥ずかしかった。
慣れない外国だから気を付けなければならないことはたくさんあるし、やっぱり日本以上に気を張っていなければならないと思う。
でも、何から何まで疑ったりするのはよくないことだなぁ。
気分を害しながらも親切な対応をとってくれた空港窓口のおじさんとバスの運転手、さらにホテルのあんちゃんに感謝しながら、初めてのインドの夜は更けていったのでした。
緻密さに欠けるところはおいておいて、ただ単に壊れるまで大切に使い続けているだけという気もします 。
さて、スリランカでバスに乗ったときは昼間だったし、もちろん女の人もたくさんいた。
成り行きとはいえ、真夜中に右も左もわからない外人の女が二人バスに乗ることになり、しかも、このバスには乗っているのはインド人の男ばかりだ。
車内は薄暗く、褐色の肌をしたインドの男たちは、妙にその雰囲気にとけ込んでしまっている。
彼らの大きく鋭い目は突然バスに乗り込んできた場違いな二人をぎょろりと一瞥する。どきどきだ。
そうこうしてるうちに運転手は、バスのエンジンをかけた。
やばい。発車してしまう前に運ちゃんに行き先を告げなければ...。
「エクスキューズミー!」
すると我々の前の席に座ってる若者はいう。
「この運転手は英語解らないよ。ヒンディ語でいわないと無理だって。」
この若者の声をきっかけに、我々に興味を持っていた周りの男たちが一斉にしゃべり出す。
「どこのホテルに行くんだ?えっ?シェルトンイン?」
「あそこは○×で降りればいいよ」
「でも、降りてからまたリキシャに乗り換えなきゃだめだ。歩くには遠いよ。」
独特のインド訛りの英語。なかなか慣れなくて聞き取りにくい。その上あちこちの人が一斉にしゃべり出すからたまらない。
でも、バス降りてから遠いの?いったいどうすればよいのだろう。時刻はまもなく午前三時だ。
インドの夜というのは街灯も信号もなくて、ほんとーに真っ暗。日本でこれほど暗い夜を過ごしたことは一度もない。
だから、バスの窓から外を見ているだけでめちゃめちゃ怖い。その怖い道を歩くことを想像してひとり、おどおどしていた。
そして、気がつけばバスは終点のバスターミナルに着いてしまった。
客待ちのリキシャーマンがめざとく我々を見つけ、我も我もと何かを訴える(勿論、乗れっていっているのだ)。
「・・・ここで降りないといけないんだよねえ」
今の我々にはこの数のリキシャーマンは脅威である。
次々にバスを降りていくバスの乗客を見ながら途方に暮れていた。最後の乗客が降りるのを見ると、もう観念するしかない。
自分たちのザックに手をかけ、降りる体制をとったのに気がついた運転手が、片言の英語でこう言った。
「10分ほどしたら戻るからそれまで待ってなさい。」
えええ?待っていろって言われても~。
バスの外では相変わらずリキシャーマンが我々に向かって声を上げている。
ばちっと目が合うと引きずりおろされそうで、ささっと目をそらして二人でただ座席に座っていた。
しばらくすると運転手が戻り、またバスのエンジンがかかった。
我々が乗っているのを忘れていないか?あなたが待てと言ったから素直に待っていたんだけども。
あわててホテルの場所を尋ねてみた。我々ができる精一杯の意志表示は、ここのホテルに行きたいんだ!! とホテルカードを見せることだけ。今思えば、英語しゃべれない人が英語読めるわけないんだが。
運転手は一応ホテルカードに目を落としたが、やはり読めないらしい。自分のできる精一杯の英単語を並べた。
「HOTEL?」
「うんうんうん。そうなの、ホテルなの。シェルトンインよ~。」 (←日本語だった)
「O.K. シェルトンイン。ノープロブレム。」
ノープロブレム。とはこの後のインド旅行で何度となく聞くことになるフレーズだ。
この後、何を聞いても「シェ~ルトンイン。ノープロブレム」と陽気に歌うように繰り返すだけだった。
数分後、バスはとある道路の脇に停車した。真っ暗闇の中にぽつり。よく見るとそこに一人の男が立っていた。
「この時間に一体何者?」と思いきや、実はシェルトンインホテルの従業員。
ホテルはバスの入れない路地の中にあるので迎えにきてくれていたのだった。(普通はバスで乗り入れたりしないけど。)
・・・ここでようやく事態が飲み込めた。つまり空港で我々が怒らせたおっちゃんがホテルに連絡しておいてくれたんです。
空港を出る前にバスの運転手に耳打ちしたのはこれだったのです。
案内窓口に戻ってホテルに電話して「困った日本の小娘が二人行くから何とかしてやってくれ。」とゆってくれていたのです。
運ちゃんはバスを止めると我々をホテルの前まで見送ってくれた。
そして、ホテルの中に入るのを見届けると手を振りながら笑顔で帰っていった。
「インドは怖い」「インド人は日本人とみると騙そうとする」と、勝手に思いこんでいた自分がとても恥ずかしかった。
慣れない外国だから気を付けなければならないことはたくさんあるし、やっぱり日本以上に気を張っていなければならないと思う。
でも、何から何まで疑ったりするのはよくないことだなぁ。
気分を害しながらも親切な対応をとってくれた空港窓口のおじさんとバスの運転手、さらにホテルのあんちゃんに感謝しながら、初めてのインドの夜は更けていったのでした。