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オルチャの玄関ジャンシーへ一気に移動。動物園の猿と化す。

ジャンシーの町並み
【ジャンシーの街角:大通りの周りには朝から物売りが座っていて賑やか。】
用なしのニューデリーには滞在せず、入国当日に駅から列車でジャンシーまで移動した。
計画当初は、ニューデリー駅を深夜に出る列車に乗ってカジュラホまで移動も考えたけど、
その場合、半日以上をデリーでつぶさねばならず、用事が無いから暇をもてあますことになる。

デリー発カジュラホ行きの寝台はアグラも通る。
だからアグラを観光した後に深夜アグラから列車に乗り込んで、カジュラホに向かうのもアリだけど、
アグラってインドの中で最もうんざりする観光地のひとつでもあり、あまり気が進まないらしい。

ちなみに私は2回行ったことがありますが、タージマハルより客引きにむかついたことの方が印象深いです。
タージマハールがあるので世界中から人が集まるため、しつこい客引きや観光客の多さに疲れるのです。

結局、今回のたびでは、アグラはスルー。マディヤプラデーシュ州北部の古都オルチャに立ち寄り、オルチャからカジュラホに向かうことにした。
オルチャはかつてブンデラ(バンデラ)王国の都だったところで、宮殿や寺院などがかつての姿のまま残っている。

王族が滅びた後も他国に侵攻されるでもなく、村人などが土地を占拠したりもしなかったようで、
地味に観光資源として残ったのだろう。
州政府の宣伝が下手なのか、観光客の姿はそれほど多くなくゆっくりと滞在できる。アグラに行かなくて正解!

ニューデリー駅構内
デリーにはタイ航空を利用してきたため、お昼過ぎにはデリー市内に出れる。
まずはこの日ジャンシーまで一気に南下し、ジャンシーに宿泊。
翌朝、ジャンシーからオルチャに向かう計画にした。
利用した列車は時間的に最も効率が良いラジダニ・エクスプレス。
代理店から「この時期は濃霧で列車が遅れる」とさんざん脅されたけど、
この日は割とスムーズでほぼ時間通りにジャンシーに到着。
ニューデリー始発の列車を選んだのも正解だったと思う。

ニューデリー駅構内に入ってきたラジダニエクスプレス
デリーは首都なのでこの駅始発の特急列車の本数は多いとはいえ、
例えばハリドワールなど北部の町から来る列車もあるにはあるので、
できれば始発を選んだ方が列車の遅延の影響は少ないと思います。
(始発でも遅れることは勿論ある。私は夜中に4時間待ったことあります。)
関連ページ
インド・ラジダニエクスプレスの車内食。10年前とほぼ同じ。
インドの列車のチケット・切符の手配について

ジャンシーはウッタルプラデーシュ州とマディヤプラデーシュ州の境目にあり、交通の要所ともいえる町だ。
観光客が立ち寄ることは少ないがそれなりの規模だと思っていたのだけど、降りてみてびっくり。駅前に何もない。
どんな町でも駅前には乗客目当ての宿や食べ物屋があるものだが、ジャンシー駅前は本当になーんにもなくて、 客待ちのオートリキシャが大量に待機しているだけだった。

しかも下車したお客の数より客待ちのオートリキシャの方が多く、なおかつ外国人など我々だけ。
マージン狙いの客引きがリキシャに横乗りしてしつこく食い下がってきたが、まるで無視して宿まで歩いた。
宿を予約していたからよかったけど、予約してなかったら戸惑ったと思う。

当初、「オルチャまで一気に移動できるのでは?」とも考えたのだが、やめておいて良かったです。
いくらリキシャで30分の距離とはいえ、真っ暗闇の中、長距離移動はあまり安全ではなかったと思う。


ジャンシーの街角
ジャンシーの商店街の一角。
ホテルトラベルドットコムを介して予約したのは駅から徒歩20分くらいのシプリ・バザールの中にある宿で、 設備の割には値段は少々高めだが、ジャンシーは全体として宿のコスパは悪いというから許容範囲だ。
(※ホテルトラベルドットコムは現在閉鎖しています。)

この日は日本を出てから24時間以上ひたすら移動しっぱなしだったのもあり、ふかふかベッドで大爆睡。
翌朝一番の列車でオルチャに向かう計画もあっさり変更し、好きなだけ寝て、朝食をしっかり食べてからオルチャに向かった。

ちなみに通りに出て、相場価格で行ってくれるリキシャを探して通りをうろうろしていたのだが、
ふと後ろを振り返ると、ものすごい人だかりができており、私が移動に合わせて人だかりも一緒についてくる。
まるでハーメルンの笛吹き男である。

大昔、インドを旅した人の旅行記にはこういう体験がよく書かれていたけど、私にとっては初めてのことだ。
要するに今までは観光客慣れした場所しか行ってなかったってことか。

料金交渉が成立しリキシャに乗り込むと、車体の枠や屋根で私の顔が見えなくなったのだろう。
わざわざしゃがんでこちらをのぞき込む男まで現れ、なんだか動物園の猿になったような気分だった。

デリー発のラジダニエクスプレスの最初の停車駅はジャンシーだ。だから結構な都市のはずである。
交通の要所だし、外国人はともかくインド人の出入りは結構激しい町だと思っていたのだけども、
ホテルは少ないし、外国人は珍しいみたいだし、いちいちいろんなことが予想外だった。

ちなみにこの土地の最後の王様は1853年にこの世を去り、以来、イギリスの支配下にあったようだが、
オルチャ同様、王宮などは遺跡として残っているので、半日くらい観光するのもアリかと。
ただし、観光客は少ないので、料金交渉のための簡単なヒンディ語は憶えていた方がよさそうです。
(リキシャワラに「5000ルピー!」とか言われます。たぶん500と言ってるつもりだったのだろう。)


ジャンシーの宿

ホテルアンブローシア Hotel Ambrosia Jhansi

ホテルアンブローシア客室
Nanakgani,Sipri Bazar, Sipri Bazar, Jhansi

インド入国当日に空港から駅に直行してラジダニでジャンシー下車。
駅から徒歩20分くらいのバザールの中にある宿。
ジャンシーは列車の交差する大きな町だと思っていたが駅前は非常に簡素な雰囲気。 普通は駅前といったらお店やホテルくらいありそうな物なのに何もなくて驚いた。
ジャンシーは設備の割に宿代が高いそう。お湯が出なかったけど、部屋はそれなり。
小ぎれいなレストランを持っており、町の人が外食に使う町一番のレストランではないかと思った。
ホテルアンブローシア外観 朝食のアルーパラタ 朝食のベジタブルカツレツ

インド・黄金街道に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2013年12月~2014年1月
 1Rs=約1.7円

■列車:ラジダニエクスプレス ニューデリー-ジャンシー 880Rs(手数料込)

■成田-ニューデリー航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ニューデリーへはJAL、ANA、エアインディアなどの直行便が飛んでいます。
 私は今回、タイ航空を使い、デリーinコルカタoutの旅程をとりました。(特典航空券を含む。)
 タイ航空、シンガポール航空など、羽田を深夜に出る便から乗り継ぐと町中に日中に着くメリットもある。
 安いものでは、中国の北京、昆明など2カ所くらいを経由する便などもありますが、
 燃油サーチャージの分、経由便は燃油代がかさむので苦労する割に安くはならないです。
 私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。