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ローカル列車でオルチャからカジュラホ。冬の1時間遅れは堪える。

オルチャ駅のホーム
【オルチャ駅のホーム。ローカル線しか止まらない小さな駅なので閑散としている。】
朝の6時半頃、夜が明け始めるかどうかというところでホテルをチェックアウトし、オルチャ駅に向かった。
この日はジャンシー発のローカル列車に乗り、ヒンドゥ寺院で有名な世界遺産の町カジュラホを目指す。
オルチャからカジュラホへ行くにはバスか列車の二通りの方法があるのだが、混み合うバスより列車が断然楽だから。

しかし、カジュラホは有名な観光地な割に列車が開通したのはつい最近のことで、本数が極端に少ない。
都市から直行する特急が数本走り出したのは観光客向けで、ローカル列車は一日数本のみ。
さらにオルチャで乗車できる列車は朝の1本のみで、だから否応なく早起きを強いられることになる。

ちなみにリキシャと交渉をしていたとき、「駅まで?250ルピー」とか言われ、「どんだけぼったくるんだ!」とその強気な発言にかなり驚いたのだが、私は「駅=オルチャ駅」のつもりで交渉していたのに対し、リキシャワラは「駅=ジャンシー駅」だと勘違いしていた。

だから、「何言ってんの!50ルピー以上払わないよ!」 「250だよ、250。」とまるでかみ合わない。
だって、16km離れたジャンシーから180ルピーで来たのに、なんで3km先のオルチャ駅に行くのが250ルピーなのよ。
誤解が解けてからは100、70と言い値は下がるも、50ルピー以上払う気は毛頭無い。(相場は事前確認済)

しびれを切らして新たなリキシャと交渉を始めると「わかった50ルピーで行ってやる!」と言い値で折れた。
貸し切りで50ルピーが相場だが、乗り合いになって他の乗客が数人乗り込んだことは大目に見ることにする。

オルチャ駅を根城にした牛
バナナの皮をもらって食べてた。

寒さのあまりたき火を熾して当たる人々
列車は来ないし、寒いので、
ホームの隅でたき火に当たる。
オルチャ駅についたとき、列車を待っていたのは10人にも満たなかった。
切符売り場も開いておらず、駅長室に作業をしている駅長がいるだけ。
切符は列車の中で買うのか聞いてみれば、返ってくるのは生返事のみ。

所在なくただひたすらホームで待っていると、気がつけば列車の到着時刻などあっさり過ぎ去ってしまったが、それでも誰もが平然としていたので、きっといつものことなのだろう。

結局、列車は予定時刻を1時間以上遅れてオルチャ駅に到着。
インドの列車が遅れるのは承知しているが、朝一番のローカル線。
しかも始発駅からたったの一駅目で1時間も遅延するのにはさすがに少々驚いた。

そして、販売窓口がぴしゃりと閉まり、車内で買うのかと思っていた切符は、列車の到着間際に突如現れた駅員がにより販売された。
要するに列車がジャンシーを出るのを確認してから販売するのである。
場合によっては突如運休になることもあるだろうし、遅れがひどければバスに切り替える人も出るだろう。
払い戻しの手間を省くためだろうけど、それにしても到着間際に行列に並ぶのは肝が冷えた。

私が乗った列車はJHS KURJ PASS。ジャンシーを朝7:10に出発し、終点のカジュラホに正午に着く便だ。
オルチャからカジュラホまで乗り換えなしの直行なので、勝手のわからない観光客でも余裕だと思っていたら、
なんと、分岐駅のマホバ駅で列車の切り離しがあった。

乗り合わせたおじさんが「カジュラホに行くの?だったら車両を乗り換えだよ。」と声をかけてくれたから良かった物の、 そのまま黙って座っていたら、一体、どこの町まで行ったことやら・・・。考えただけでも恐ろしい。
ガイドブックにはそこまで記載されていないので、同じ列車でカジュラホを目指す方は充分ご注意を。

ちなみにデリーを出発するカジュラホ行きの特急もマホバで切り離すのか、列車の番号が変わるようですが、
座席指定の特急列車は最初から乗り換え不要の席をあてがわれていますから大丈夫です。

しかし、久しぶりに冬の北インドでローカル列車に乗りましたが、こんなに寒かったっけかな~っ。
この日は朝から曇り空で、なかなか太陽が出ず、気温が上がらなかったのです。
インドをなぜか常夏の国と勘違いしている日本人は多いのですが、北部の冬は結構冷えます。

インドは国土全体が思いっきり北半球にすっぽりと入っており、しかも北部の山岳地帯は世界の最高峰を抱えるヒマラヤ山脈が連なっていることをお忘れなく。
さらにローカルバス、ローカル列車は扉は開いてるわ、窓はしっかり閉まらないわですきま風も入り放題。それが高速で走り抜けるのですから、防寒対策必須です。
かといって昼間は気温が上がるので、分厚いコートは邪魔くさい。
冬の北インドを旅するあなたは気温によって自由に調整できる重ね着ファッションでの渡航をおすすめします。
運悪く日差しがなく曇りがちな日が移動日だと、気温が上がらず底冷えしますよ。

インド ローカル列車の写真

インドのローカル列車 JHS KURJ PASSと貨物列車。ディーゼルが牽引

インドの国鉄JHS KURJ PASS 駅や空港は軍需施設でもあり、お隣のパキスタンと緊迫関係にあるインドでは基本的に撮影は禁止。だけどもちょこっとだけ撮っちゃった写真です。 (だから気持ち小さめに載せてるということで・・・。)
遠くの方からディーゼルの真っ黒い煙が見えたとき、「やっと来たか~」と安堵したのもつかの間、貨物列車だったりしてがっくりもいいとこでした。
右下の線路をひん曲げて建ててあるのが列車の到着などを知らせる合図を送るための鐘。しかもたたくのは線路を留めていたと思われるボルトです。 ある意味エコですね。

オルチャ駅を通過する貨物列車 ホームの奥に移動する外国人バックパッカー ホームの鐘は線路とボルトを利用した手作り品。

列車で食べた豆

ひよこ豆のカレー煮とバジャー 列車に乗るなりやってきたお兄さんから買ったひよこ豆のカレー煮。列車の時間に合わせて調理したのか、ほかほかでした。
豆の売り子さんのバッグの中 もっと列車が空いてると思ったんだけど、思いの外混んでいたので、日本から持ち込んだお菓子など食べる気になれず(目立つから)、豆の買い食いでしのいだ。
列車の到着が1時間も遅れるんだったらホテルの朝食食べれたのになぁ・・・。

マホバジャンクションと終点のカジュラホ駅

マホバジャンクション駅のホーム 列車の切り離しが行われるマホバジャンクション駅は賑わっていた。列車が遅れたおかげで昼前(11:40)だったのもあり、売り子さんもたくさんいる。
この駅で車両を二つに切り離し、一方は東方面へ、もう一方はカジュラホへ向かう。カジュラホは田舎なので、カジュラホ行きの車両はガラガラでした。

ちなみに右下がカジュラホの駅です。最近できた駅なのでブロックの色などがまだ白くきれいです。
列車の切り離し作業中 終点のカジュラホ駅

オルチャ(オーチャ)の宿

ザ オーチャ リゾート The Orchha Resort

ザ オーチャリゾート客室
オルチャリゾートエントランス
Kanchanaghat,Distt Tikamgarh, Orccha

オルチャは宮殿ホテルや宮殿のような豪華なオールドホテルアマール・マハルなど、雰囲気のよいホテルがあるが満室でアゴダagodaでここを予約。町で3番以内に入るホテルで、隣に遺跡もある。(お墓だけど。)
設備、スタッフ、レストランのご飯も美味しかったし値段相応の満足度でした。
お湯がぬるかったのだけが惜しい!って感じでしたけど。冬じゃなければ問題ないでしょう。
テント部屋があるのが謎でしたが、テント部屋の方が値段は少し安いです。


インド・黄金街道に行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。

旅行時期:2013年12月~2014年1月
 1Rs=約1.7円

■交通:オートリキシャ オルチャ-オルチャ駅 Rs.50、列車 オルチャ-カジュラホ Rs.35
■食事:ひよこ豆のカレー煮 Rs.10、チャイ Rs.5
■宿泊:ザ オーチャ リゾート The Orchha Resort 約5000円(agoda)

■成田-ニューデリー航空券 直行便で60,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
 ニューデリーへはJAL、ANA、エアインディアなどの直行便が飛んでいます。
 私は今回、タイ航空を使い、デリーinコルカタoutの旅程をとりました。(特典航空券を含む。)
 タイ航空、シンガポール航空など、羽田を深夜に出る便から乗り継ぐと町中に日中に着くメリットもある。
 安いものでは、中国の北京、昆明など2カ所くらいを経由する便などもありますが、
 燃油サーチャージの分、経由便は燃油代がかさむので苦労する割に安くはならないです。
 私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。