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デリーで観光タクシーチャーター。ドライバーは相変わらずいい加減。

クリシュナ生誕祭
インドではお祭り真っ最中。
クリシュナの生まれた日だそう。
パキスタンですったもんだの上、予定より早めにデリーに戻った。
ここからは身内と合流して定番の観光地を巡る予定である。
インドで初めて人を迎えに行く立場でインディラガンディー国際空港へ向かった。
当時、メインバザールから空港まではプリペイドタクシーで180ルピーくらい。ホテルで頼むと200ルピーくらい。往復頼むと500ルピーくらいだった。 空港構内の駐車料金と待ち時間を考えるととんとん。さらに旅客以外が構内に入る場合は、別に入場料を取られる。

空港ロビーの入場を制限し始めたおかげで、ロビーにはおおよその客引きが排除されているのだが、 油断するとプリペイドタクシーが変な旅行代理店に連れて行ったりするのがデリーの侮れないところ。 だから迎えが必要。
インドでも他の都市ならタクシーで大きなホテルの名前を言えばまっすぐ向かうのに、なんなのでしょうかね。

今回のインドの旅は、久しぶりに車を手配した。

4年前、観光タクシーと言えばインド国産車アンバサダーが偉そうに君臨していたのだが、
今や日本や韓国メーカーとの合弁会社の車に人気を奪われ、見事に撃沈!
定番のスズキマルチもさることながら、HEROホンダやTOYOTA、DEWOOなど、日本人に同じみなようで微妙にスタイルの違うコンパクトカーが市内を暴走している。

今回の車は韓国のコンパクトカー(名称不明だが、トヨタのコルサ当たりのレベル)。 独占市場に胡座をかいたアンバサダーが負けるのは当然としても、韓国車じゃインド旅行の気分がでなくてなんとなくしっくりこなかった。

翌朝、そのしっくりこない韓国車でジャイプールに向けてデリーの街を出発。
車は、ホテルのあるカールスバーグ地区から、メインバザール、ラクシュミーナーラーンヤーン寺院、 ガンジーさんの銅像群と外国人好みの観光名所の乏しいデリーで、一応名所とされている場所を素通りしながら市内を抜け出た。


「昔は日本にもあったなー」だって
インドの街を抜け出るとき、その手段が列車であろうと車であろうといつも感じることは、「街」と言われる部分はほんの一部分だということ。ほんの数キロ走っただけで、人間の生活感があからさまに激減する。

民家や商店など、人工的に作られた建造物は目に入らなくなり、そのうち、辺り一面が耕地や荒野になる。
それが何十キロも続くと、町が現れる。また耕地や荒野が現れて、村に着く。それを数回繰り返して、「町」が「街」になり、そのころには日は暮れ始め、大抵の場合、その街がその日の目的地になる。

ところで、いつだったか来日したロシア大統領が、「日本は町の切れ目がない。」といって驚いていたらしい。

それもそのはず、ロシアの国土は1707万km2もあるのに対し、国民はたったの1億4550万人。
それに対し、日本は37万km2の国土に1億2000万人の人間が住んでいる。

つまり、単純に国民1人当たりの専有面積を計算すると、ロシアは日本の約37倍にもなる。
国民1人1人が平等に土地を与えられたとしても、1人当たりの占有面積が広すぎて町にもならない。

日本は土地が少ないのもしかり、新幹線や高速道路のある便利な場所には必然的に人が集まるから、
都市と都市を移動しただけの大統領には「町がとぎれない」という印象が残ったのだろう。
まあ、ロシアは気候条件が厳しいので、場所によっては住むに住めない事情があるから、余計に未開発地区が際だつのだろうけども。

インドはどうかというと、329万km2の土地に10億人の人が住んでいる。つまり、国民1人当たりの専有面積は日本とほぼ同じなのである。

その割に先ほど言ったとおり、街を少し離れた途端に「何もなくなったなー。」という印象を受ける。
大統領の言葉を借りると町がとぎれたなと思う。幹線道路沿いなだけに、時折ガソリンスタンドや、ダーバ(食堂)は現れるけどその程度だ。
また、街の住宅街や路地をふらふらしていると、「ウサギ小屋」なんて言われてしまう日本以上に民家が集中している気がするし、 路上やバラックで生活している人もやたらに目につく。
つまりは、日本以上に都市部に人口が集中してるっていうことかなぁ?

インドはIT国家なんて言われつつあるもののどちらかというと農業国だから、工業国の日本に比べて農地が目につくのは当たり前で、一概には言えないのだけども。でも、日本に砂丘はあっても砂漠はないし、日本一の山はインド一の山の半分以下だし(世界一の山ですけど(笑))、大自然というと聞こえはいいけど、自然条件が厳しいが故に余計に過疎化が進んでいるような気がする。それを外国からわざわざ見に行っている私が言うのもナンですが。

そうは言っても4年も経つと、首都デリーからジャイプールを結ぶ幹線道路は、びっしーーーと広くて綺麗なハイウェイに様変わりしていた。

「そのうち、田舎出身の政治家が、ずーーっと奥地に飛行場や高速道路建設を進めたりするんかいな。
 でも、インドは民族問題とか宗教問題とか、それ以前の問題の方が多くて大変か~?」


インドの大地を分断して走るハイウェイをマイペースで闊歩するラクダたち。
そんな彼らのしりをぼーっと眺めるうちに、ラジャスターンの州都ジャイプールの街にたどり着いたのでした。


ラッシーワラー
インド一うまいと評判のラッシー屋
ジャイプールの街に着いたのは日が暮れる頃だった。
デリーとジャイプールの街は距離はそれほど遠くない。直線距離で200キロほどだが思ったより時間がかかる。

街に入ってほどなく、ドライバーは街のはずれにあるとあるヒンドゥー寺院に車をつけた。
この寺院は建立してまだ日が浅いらしく、ぴっかぴか。しかも、総大理石作りで、ふっる~いタージマハールなんかよりもずっと綺麗。

まあ、あれは歴史建造物だし、あの建物の形とか、建てられた背景とかそういうのが重要かもしれないけども、でも、「愛する奥さんのために民衆こき使って立派な墓建てちゃう!」という思い上がった皇帝の行動よりも、「ヒンドゥの人々の信仰のために寄付をしましょう。どうぞお寺を建ててください。」という思い上がった大金持ちの方が私は好きだ。

例えそれが税金対策だろうと単なる自己満足だろうと。誰にも迷惑かけないし、感謝する人もいる。


寺院に祀られた像
翌日からは、べったべたの観光旅行でぐるりと回る。
まず、アンベール城。ここはジャイプールの街から11キロも離れたところにある小高い丘の上に建つ城で、麓から象の背に乗ってお城まであがっていくサービスが観光客にうけている。
勿論、有料だが、観光ツアーには組み込まれてるみたい。だってインドだもん。自分で交渉するのはやっかいだし。
私は交渉も面倒だし車を降りるとテケテケと歩いて登っていった。多少は乗りたい気持ちがあった・・・かもしれない。

帰国してデジカメ画像を見る限り、翌日のシティパレス以外映ってないので、この日は宿でだらだらしていたようです。

ところで今回の観光ツアーは2回目だったことに加え、信頼していた旅行代理店に手配を頼んだので半ば安心しきっていた。

「車はあなたがチャーターしたんだからあなたが好きなところに行けばいい。お土産屋なんて行きたくない!って言えばいい。いつでも好きな時に好きなことをしたらいいよ。」

今回は女だけじゃないし、3人だし、「アイラブユー」とか「結婚しよう」とか「一緒に泊まる部屋を取った」とか言われることはないだろう。それだけは確実。

ドライバーのミスター・シンはいい奴で、車の運転は丁寧だし、いつもにこにこと愛想がいい。一回だけおみやげやの前につけられたけど、「別に買いたい物ないから」と言えば諦めるし、トラブルというトラブルは無いに等しい。
ただやっぱり日本人の感覚からいうとわがままだし、プロ意識は足りないと思ってしまう。

例えば、夕方、ゲストハウスのロビーでくつろいでいるところに、「今日の晩ご飯はどうする?宿で食べる?それとも外のレストラン行く?」と聞きに来る。

「昨日の晩は宿で食べたでしょ。じゃあ、外にする。」
「ええ~、外がいいの?さっきシャワー浴びちゃったし、また着替えるのめんどくさいよ。」

って、だったら聞くなよ~。シャワーを浴びて私服なのはあなたの勝手だろう。 我々を車で連れ回すのがあなたの仕事なんですけど?

そこで「じゃあ、宿でいいよ。外出るのかったるいし、ここのご飯美味しいし。」と答えてしまうのがやっぱり日本人だなぁと。
彼らも日本人は多少のわがまま言っても、聞いてくれるのをわかってるんだよね。
それにめんどくさいとか言われると自分たちもめんどくさくなるんだよ。そして、確かにここの宿のご飯美味しいんだわ。


うまかった宿飯!
彼とは、ジャイプール、アグラと車で回り、バラナシ行きの列車に乗るところまで一緒だった。

「絶対に列車が出発するまで運転手に待機させるんだよ。いい?車両を探させて、席を探させて、座って、見送る。そこまでが彼の仕事。」
「しゃべりたくなかったらしゃべらなくていい。あなた達が雇ったドライバーなんだから。」

そう釘を刺されていたけど、観光に飽きてろくに回らなかった我々家族は、アグラ・カント駅に着いたのが早すぎて時間をもてあました。
当たり前だが、ホームには列車の陰も形もない。

我々を駅前まで送り届け、「さあ、デリーにかえろっ。早く終わってラッキー。」という雰囲気ありありののシン氏。
私は彼にとりあえずこう言ってみた。

「あの~、○○さんにあなたが列車を探して席まで連れて行ってくれるって聞いてるんだけど?」

ええー、参ったな~という顔をしながら、駅の入り口までは着いてきた彼。
そして、チケットを確認し、列車の時刻表を指さし、「何時発のバラナシ行きの××っていう列車に乗ればいいよ。」とだけ言って黙る。

「でも、あなたが列車まで案内してくれるんじゃないの?」

・・・・。

沈黙の向こうに「やだ!」って言ってるのがわかる。「ぼくちんかえりた~い!」ってか?このわがまま小僧!

ホームを探して、乗車する車両を探して、席を探して・・・列車に乗り込むことはできると思うよ。

でもね、この列車って始発駅はここじゃないのよ。インドの列車って車両ごとに通路がふさがってるから、適当な車両に乗り込んでから自分の座席を探す・・・とかってできないのよ?そういうの知らない人だっているんだよ~?
それに日本人はヒンディ語できないし英語も下手なんだから。なんのための半パックツアーなんすかね~。

「ああ、もういいよいいよ。ばいばーい。」

なんだかむかついて、どうでも良くなった。別にここで1時間一緒にいたって話すこともないし、さっさとお帰りいただいて結構です!

最初のインド旅行、最初の観光タクシーチャーター旅行から4年経ったが、基本的に彼らの職業意識って全く変わってない。
私はちょっとは変わったぞ!って、むきになってる割には、デリーに戻ってとりあえずちくったけど(笑)

彼を雇った代理店の店主に、

「なんで列車までお見送りしなかったの?ちゃんと頼んだじゃないか!」

と文句を言われるも、「はあ?」って感じで、沈黙を貫き通したらしいシン氏。

「あの運転手は信用できると思っていたのに・・・。もう彼は使わない!」とか真っ赤な顔して怒ってたけど、
我々の前でのパフォーマンスという可能性もなきにしもあらず。何事もなかったのでこっちもそれで気が済む。

今の世の中、インターネットとかで情報があっという間に流れていく。情報ノートなんて古典的な時代じゃないのだ。
小さな代理店にとっては信用を落とすってことは、死活問題。

なんつーか、北インドとか観光地で観光客相手に仕事をしているインド人って、シン氏みたいな人たち、
自分が今得をしているか、損をしているか、それだけで行動に出る人がホントに多いと思う。
そういうことばっかりしてるから、お金使ってくれる旅行者は、大手旅行会社のパック旅行に取られちゃうんだと思うんだよね。

「あわよくばだまし取ろう!」じゃなくて、誠実に仕事をしたほうがずっと儲かる。 チップも弾んでくれるし、おみやげもたくさん買ってくれるし。気に入られてもっと大きい会社にヘッドハンティングされるかもしれないし・・・。(※ インドで果たしてこういうことが起きるかは知らない。)そういうのってわからないのかも。

今のままだと、私らみたいなケチな旅行者相手に、だましだまされ、小金を稼いでるのが関の山ですよ。

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