神様がおられる聖地は空気が薄い!高山病にご注意を。
【ムクティナートの寺院から村を見下ろした景色。】
ポカラからジョムソンまで陸路で上がったわけだが、さすがに標高3000mを超えると人の気配がまばらになる。
周りを見れば緑が少なく、大地は灰色がかっているのだが、その山々の背後は澄み渡るような青空が美しい。
しかし、標高が上がるに連れ、どんどん人が住みにくい環境になっているのは明らかなのだが、
突然何もない河原のど真ん中でジープが止まり、おばちゃんたちがぞろぞろと降りていったりするので、
彼女らは一体どんなところに住んでいるのか、ジープを降りてから村までどれだけ歩くのか、謎だった。
参道をトボトボと登る。
たったの1時間半で1000メートルもの距離を上がったことになり、
さすがにここまで来ると、空気が薄さが肌でわかる。
それは特に上り坂で顕著で、ほんの2,3歩歩いただけで息が切れる。
ムクティナートは聖地であり、聖地であるからして寺院がある。
そして、当然、神様は高い場所にいらっしゃるわけで、寺院は山の上だ。
バイクタクシーに乗る人。
行きは歩いても帰りは楽する。
周りを見渡せばインド人の年寄りばっかり。
キラキラのお出かけ用っぽいサリーのご婦人は、参道の途中でグロッキーだし、
白髪のおじいさんと「いや~、辛いわ」とお互い目配せを交わしたりして、
言葉も通じないのに、妙に分かり合ってしまった。
なんとか寺院にたどり着き、門をくぐればずらりとサドゥが並んでいて、
ここはネパールのハズなのに、もうインドに来たみたいである。
「バクシーシ!バクシーシ!」って、こういうの久々だなぁ。
バイク待ちの行列。
その後、彼らがどこに消えたかが謎だった。
たぶん、ネパールにも巡礼者用のダラムサラがあったんだろうけども、
それにしてもここで一気にインド人だらけになったのは驚くばかりだ。
ちなみに寺院までの巡礼は休みながらも一歩一歩階段を上っていった彼らだが、
参拝が終わればもういいのか、帰りはバイクにまたがり、ぶぶーんとショートカットしていた。
しかし、あんな年寄りがよくもまあ、こんな山奥まで来れたものである。
(若い人もいたし、インド人は日本人より年とって見えるというのもありますが。)
「おまえ今夏休みだろ!ムクティナートまで連れてっておくれよ!」とか言われるんすかね。
ちなみに私はムクティナートに滞在したのは2時間くらいだったかなと思いますが、
(参拝時間はそれほどでもなかったが、帰りのジープがでるまでに時間がかかった。)
ムクティナート入りしてから1時間くらいで、少し頭がズキズキして、高山病のような症状がでました。
もし、あのままムクティナートに泊まってたら、高山病に苦しんだかもしれません。
車で一気に上がってこれるのはとても楽だけど、逆に高地に順応しきれないというリスクもある。
旅行会社のネパールツアーでは、体を高地に順応させるために、ジョムソンで1日体を慣らしてから、
翌日ムクティナートを訪問しますとかあるけど、1時間ちょいで1000mも上がるんだから、あんまり意味なさそう。
体力自慢でも無理をせず、水分をとって、ゆっくり参拝することをおすすめします。
私はズキズキくらいで済んでよかった。
ジョムソン街道:ムクティナート 写真館
ムクティナートはヒンドゥ教とチベット仏教の聖地
ムクティナートはヒンドゥ教とチベット仏教の2つの宗教の聖地です。
異なる宗教の寺院が同じ敷地内に建てられており、なおかつどちらの信者も両方の寺院に参拝するという珍しい場所です。(私のような信者でないものの参拝もあるわけですけども。)
ヒンドゥ寺院ムクティナラヤンの周りには聖水が滝のように流れ落ちてくる水の壁があって、信者はそこで沐浴をされているが、さすがに3800mで水温はかなり低い。観光客は寺院内部には入れませんが沐浴はできるので、する気があればタオル持参でどうぞ。
ヒンドゥ寺院ムクティナラヤンの周りには聖水が滝のように流れ落ちてくる水の壁があって、信者はそこで沐浴をされているが、さすがに3800mで水温はかなり低い。観光客は寺院内部には入れませんが沐浴はできるので、する気があればタオル持参でどうぞ。
ムクティナートの村の様子
寺院への参拝者を受け入れる宿泊施設やカフェなどはありますが、至って質素な印象の村。
沿道で女性たちが機織りをしながら実演販売をしています。ヤクウールのショールやアンモナイトなどが土産に売っている。
カトマンズで買うよりは産直で安いでしょう。たぶん。
チベット文化圏でよく見る太陽光を利用した調理器具はあちこちの家の前にありました。 鍋から湯気がでているのは初めてで、ホントに調理できるんだなぁと感心した。日本では日差しが弱くて無理だろうけど。
チベット文化圏でよく見る太陽光を利用した調理器具はあちこちの家の前にありました。 鍋から湯気がでているのは初めてで、ホントに調理できるんだなぁと感心した。日本では日差しが弱くて無理だろうけど。
▼ ネパールに行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2013年4月~5月
1Rs.=約1.2円
1Rs.=約1.2円
■交通:ジープ ジョムソン-ムクティナート 710ルピー(ツーリスト価格)
■その他:TIMSカード 20ドル(旅行代理店取得が団体用だったので、タトパニで個人用を取り直し。)
詳細は≫ネパールトレッキング:アティティツアーズでTIMSとアンナプルナ保護区入域証取得。
■宿泊:アルカ・マルコポーロ Rs.800
■羽田-カトマンズ航空券 経由便のみ。燃油サーチャージ込みで100,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
カトマンズ行きは以前は日本からの直行便がありましたが、現在はなし。ソウル、バンコク、マレーシア、シンガポール、デリーなどを経由して行くことになります。経由地や乗り継ぎ時間、お好みでどうぞ。
安さだけを求めると乗り継ぎ時間が長かったりするので、いっそのこと経由地でトランジットやストップオーバーして、 経由地も楽しむ方法もあります。バンコク、シンガポールは空港から町まで列車ですぐですよ。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。
旅程を立てるために参考にした本
地球の歩き方編集室 編 ダイヤモンド社 2011-07-09
出版されたのが2年前ということは取材はさらに1年くらい前ということで、地域によっては参考程度にしかならなかったが、 宿探しの時間節約などには活用できた。TIMSなどの許可証情報は旅行代理店のHPが一番役に立った。
アンナプルナの各村の説明などはほぼないので、チベット―中国・ネパール・インド・ブータン (旅行人ノート)の該当ページをコピーして持っていった。
カトマンズ周辺の世界遺産などにしか行かない場合はそれなりに使えるとは思う。
出版されたのが2年前ということは取材はさらに1年くらい前ということで、地域によっては参考程度にしかならなかったが、 宿探しの時間節約などには活用できた。TIMSなどの許可証情報は旅行代理店のHPが一番役に立った。
アンナプルナの各村の説明などはほぼないので、チベット―中国・ネパール・インド・ブータン (旅行人ノート)の該当ページをコピーして持っていった。
カトマンズ周辺の世界遺産などにしか行かない場合はそれなりに使えるとは思う。
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