ジョムソン街道トレック。マルファからトゥクチェは初心者も楽。
【背中に荷物を載せて運ぶラバ。】
マルファからトゥクチェまでは同じく徒歩で1時間半ほどの距離である。
車道になっている街道をそのまま歩くこともできるのだが、谷の反対側のトレッキングのための行路もあり、
こちらを選べば道路を行き交うバスやジープの土煙に悩まされることはない。
ただし、轍のようなはっきりした目印がないため、時々、道が合っているかどうか不安にもなるが、
そんなときに、誰かが残した目印や、簡単な看板がひょっこりと現れる。
そもそも川に沿って歩いていくので、方向は間違えようがなく、迷うことなく歩くことができた。
マルファを過ぎると
川の反対側もあるける。
この橋を渡って元の街道に戻る。
頑丈で揺れも少ない吊り橋だが、しばしば山の猛烈な風に襲われるため、
高いところが苦手な人は怖くてたまらないだろう。
でも奈良の十津川村の谷瀬の吊り橋に比べれば"へ"みたいなものである。
(あれは高さも長さも揺れも強烈だった。)
この吊り橋の近くにはチョコパニ村があり、この村人がジョムソン街道に
出るために作られた橋だと思う。
たぶん雨期に川が氾濫すると川を超えられなくなるのではないかと思った。
チョコパニ村側の車道。
バスが通らないので歩きやすい。
非常にありがたかった。
(現地の人は普通に河原から歩いて川をまたぐようだが、
人が渡れる深さや幅の場所を知らないと行けるものではない。)
トゥクチェはジョムソン街道を挟んで東側(川側)に集落が形成されている。
チベット風建築が並んだこじんまりとした村で、北端が建設工事の真っ最中。
地ならしした広い敷地は学校建設予定地で、辺りは建築資材が散乱していた。
その周りに座った村人とばちっと目があう。
川にかかった吊り橋。
街道沿いにいくつもある。
ジョムソンのように外部の人間がいないようで外国人は異様に目立つ。
ジョムソン街道はかつての隊商路として、人々が行き交っていた。
交通手段が基本的に徒歩だったので、村に着くたびに休息を取ったと思うが、
道路が開通した今、こまめに休まずとも、車で一気に山を駆け上がれてしまう。
立ち寄る人はせいぜい外国人トレッカーくらいと思われますが、
このほんの少し先に見目麗しいマルファがあるのだから分が悪い。
お茶や食事はしても、ここで宿泊はしないかもしれない。
村の中に雰囲気の良い宿が何軒かあったが、宿泊客の気配はなかった。
一部とはいえ古い町並みを取り壊して学校を建設するようだが、
願わくば、その学校が元のチベット風の老街の雰囲気があって欲しいものである。
コンクリート造りのネズミ色の建物になっちゃったりしたら、ますます観光客をルファに取られてしまう気がする。
ちなみにこのトゥクチェ村は富山県の旧利賀村と姉妹村であり、日本に来たことのある村人もいるとか。
ネパールのこんな山奥の村が、並んで日本の村と姉妹村提携というのに驚いたけど、
逆に言うと、宮崎の諸塚村や富山の利賀村も知らなかったので、日本に興味を持つ一つのきっかけにもなった。
行きはジョムソンを午前中にでて、マルファまで1時間半、トゥクチェまで1時間半をのんびり散歩。
そして、帰りは街道でバスを拾って一気にジョムソンまで戻りました。
重い荷物を背負わない山歩きは散歩の感覚でじゅーぶん個人で楽しめる場所でしたよ。
アンナプルナは初心者向けのトレッキング街道と言われるゆえんがよくわかりました。
ジョムソン街道:トゥクチェ村 写真館
ジョムソンからマルファまで。ジョムソン街道をぽてぽて歩く。
トゥクチェの村の中心部は街道から少し川沿いに入ったところにあります。
昨日、実はトゥクチェでバスを下車しようと思っていたのだが、真っ暗闇で断念したんだけど、下りていたら
この市街のかわいい宿に泊まれなかったので、よしとする。
ちょうどムクティナートへのヒンドゥ教徒が巡礼するシーズンなので、巡礼者にもすれ違いました。 バスやジープで向かうひとが多い中、歩いて巡礼する人もいるんだなぁ。
ちょうどムクティナートへのヒンドゥ教徒が巡礼するシーズンなので、巡礼者にもすれ違いました。 バスやジープで向かうひとが多い中、歩いて巡礼する人もいるんだなぁ。
仲良く下校する児童
ネパールは各村に学校があるわけでないので、子供たちは毎日学校のある村まで徒歩で数時間かけて通うようだ。
朝の9時くらいに登校している子供たちを見かけるのは、始業時間を早くできない理由が登校時間が長い子がいるからだと思った。
帰りも自分の家まで延々歩く。雨のシーズンは大変そうです。
日本みたいに部活とか課外活動はできないですね。
帰りも自分の家まで延々歩く。雨のシーズンは大変そうです。
日本みたいに部活とか課外活動はできないですね。
トゥクチェで食べたものいろいろ
マルファでお茶とケーキで小腹を満たし、トゥクチェで昼食。お客さんが少ないシーズンなのか、お店に店主がいなかったりもして、たまたま店の主がいた宿で「ご飯食べれますか?」と作ってもらった。
チョウメンと炒飯。 どちらも具は野菜のみ。(肉入りもメニューにはあります。) そして、アップルワインとかかれていたものも一つ頼んでみたが、どう考えてもロキシーだった。 材料は同じリンゴでもジョムソンの宿のロキシーとか味が全然違った。(ここのはすこしにおいがきつかった。)
チョウメンと炒飯。 どちらも具は野菜のみ。(肉入りもメニューにはあります。) そして、アップルワインとかかれていたものも一つ頼んでみたが、どう考えてもロキシーだった。 材料は同じリンゴでもジョムソンの宿のロキシーとか味が全然違った。(ここのはすこしにおいがきつかった。)
▼ ネパールに行きたくなったら・・・物価の目安にどうぞ。
旅行時期:2013年4月~5月
1Rs.=約1.2円
1Rs.=約1.2円
■交通:バス トゥクチェ-ジョムソン 300ルピー(行きは歩き、帰りにバスに乗った。)
■食事:炒飯 130ルピー、チョーメン 120ルピー、アップルワイン 40ルピー
■その他:アップルブランデー 200ルピー、ドネーション 任意
■宿泊:アルカ・マルコポーロ Rs.800
■羽田-カトマンズ航空券 経由便のみ。燃油サーチャージ込みで100,000円前後~。(参考:海外格安航空券の検索・予約 YAZIKITA)
カトマンズ行きは以前は日本からの直行便がありましたが、現在はなし。ソウル、バンコク、マレーシア、シンガポール、デリーなどを経由して行くことになります。経由地や乗り継ぎ時間、お好みでどうぞ。
安さだけを求めると乗り継ぎ時間が長かったりするので、いっそのこと経由地でトランジットやストップオーバーして、 経由地も楽しむ方法もあります。バンコク、シンガポールは空港から町まで列車ですぐですよ。
私はエイビーロードで金額をざっくり把握、アタリをを付け、個別の代理店に問い合わせます。
旅程を立てるために参考にした本
地球の歩き方編集室 編 ダイヤモンド社 2011-07-09
出版されたのが2年前ということは取材はさらに1年くらい前ということで、地域によっては参考程度にしかならなかったが、 宿探しの時間節約などには活用できた。TIMSなどの許可証情報は旅行代理店のHPが一番役に立った。
アンナプルナの各村の説明などはほぼないので、チベット―中国・ネパール・インド・ブータン (旅行人ノート)の該当ページをコピーして持っていった。
カトマンズ周辺の世界遺産などにしか行かない場合はそれなりに使えるとは思う。
出版されたのが2年前ということは取材はさらに1年くらい前ということで、地域によっては参考程度にしかならなかったが、 宿探しの時間節約などには活用できた。TIMSなどの許可証情報は旅行代理店のHPが一番役に立った。
アンナプルナの各村の説明などはほぼないので、チベット―中国・ネパール・インド・ブータン (旅行人ノート)の該当ページをコピーして持っていった。
カトマンズ周辺の世界遺産などにしか行かない場合はそれなりに使えるとは思う。
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