地図が読めないアラブ人、道を聞けない日本人 アルモーメン・アブドーラ
日本在住アラブ人がアラブと日本の違いをまとめたエッセイ。
アラブ人を知る入門にはなるがもっと深く知りたいことに対してはものたりない。
この本のレビュー
日本在住で現在は天皇陛下の通訳まで務めたことのあるアラブ人著者が、日本での生活を通じて知った日本とアラブとの違いをエッセイにまとめた物。
親書なのでアラブのことを見聞きしたことがある人には分量的に物足りないが、
アラブ人とはどんな人たちだろう?と入門的に読むのに最適。
日本での生活の出発はものすごく苦労をされていたようであるが、
その苦労を今は貴重な体験と言い切れるところが、なんか日本人みたいだ。
最初のうちは大学でもなかなか友達ができずに寂しい生活をしていたそうで、
どちらかというとそれをどうやって乗り越えて日本での人間関係を築けたのかとか、
もっと深く入り込んだ話の方が知りたかった気がします。
日本人がアラブ諸国に旅行に行ったり、アラブで仕事をするときに
アラブ人とのつきあいはこうするんだよ、という指南にさくっとうつってしまう感じ。
章によっては例示されている話が物足りなかった。(わかりやすいところもあった。)
日本人と対比したアラブ人のメンタリティー、考え方、習慣などを伝えることが
このほんの主題なので、当たり前ではありますが。
アラブの留学生と接する機会がある方などは事前に予習に読むといいです。
ただ「遅刻したときに言い訳」するのはたぶんアラブ人だけではなくって、
日本人以外のほとんどの人がそうではないかという気がする。
きっと言い訳をしない日本人は、外国で誤解されて苦労してるんでしょうね。
記事はお役にたてましたか?
記事にご興味をもっていただけましたら、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^