本当に心地よいバリ 神島琉香/神島蓮
バリ人と日本人の文化の違いや観光案内などどれも中途半端。
それぞれにテーマを絞ってかかれた方がよいのでは?
この本のレビュー
うーん・・・読んでいる間も読んだ直後もなんだこれっていう感想しかもてない本だった。まずタイトルに偽り有りで、何が本当に心地よいバリなんだかワケがわからない。
テーマが一貫しておらず、どのテーマのエピソードも中途半端だし、
本人が面白おかしく書いているつもりの章も面白おかしく感じなかった。
例えばマジックマッシュルームのことなんて、もっと面白く書いている人沢山いるし・・・って思うと、
この本にいれる意味あるの?っていう感じで。
姉と妹でそれぞれが立ち位置がちがうので、妹が自分のバリ生活に
ターゲットを絞って書くとかしたほうがまだ読みやすいと思う。
インドネシア料理の美味しさをもっと知ってほしいという割に美味しそうに伝わらないし
(たとえば、料理は写真やイラストをいれるべき)、
バリ人との結婚生活も、出会いは細かく書いているくせにあとが中途半端で、
「きっと、これは破局したってこと?」という結論に落ち着きましたが、
でもそのあたりの文化の壁のところはもっと踏み込んで書けば
バリの文化をしらない読み手にとっては興味深いと思うんですよね。
観光客がバリを歩くためのバリの案内にするとか、料理に特化するとか、
タイトルがぼやっとしているだけに中身もぼやっとしている感が強い。
一番腑に落ちなかったところが、バリ人に日本人は金持ちだと言われて反論している章。
せこせことお金をようやく貯めて短い休みをとってようやくバリに来ているんだ!って
一生懸命訴えているけど、それって反論すべきことではないと思う。
「飛行機に乗ってここまでこれるんだからお金持ちだ」っていう相手の言い分の方が正しいと私は思う。
日本は休みは少ないし物価も高いけど、その分給与は高い。
ギリギリで生活しているのはどの国の人だって同じなわけで、
ただ、どうしても国家間の立場の違いでバリと日本のような関係が出来てしまう。
同じインドネシア間で比べても、ジャワ島とバリでも激しく格差があるわけで、
ジャカルタのサラリーマンなんて休日にシンガポールに遊びに行ったりするわけですよ。
バリにだって自家用車で遊びに来たりしているわけですよ。
だからその為替差損で商売している立場の人間が日本人はお金持ちじゃないって
いうところがちょっと驚きだった。
彼らにそう言われるっていうことは、彼らと接している日本人の態度がそうさせているところがあるわけで、
そのあたりはこちらも気をつけたいねっていう結論に話が行くのなら納得する。
バリの文化についても内容が薄く、旅行情報も乏しく、バリ人とのつきあいなどの内容には踏み込んでおらず・・・。
ただ、バリには沢山日本人妻がいますけども、きっと苦労するんだろうなっていうのはちょっとわかった。
(だからそのあたりをもうちょっと踏み込んで書けばいいのになぁと思いました。)
ま、こんな本↑もだされているようなので、この本で書いているのかもしれません。
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