住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち [ 川口マーン惠美 ]
ドイツ人と結婚しヨーロッパ生活が長い著者によるヨーロッパ論。
タイトルはあまり内容と合致してません。新書版にありがちですが。
この本のレビュー
ドイツ人と結婚し、ドイツに長く住む著者。前作の「住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち [ 川口マーン惠美 ]」は著者が深く関わってきたドイツについてでしたが、
これをさらにヨーロッパというくくりで広げ、外国に住んでみたことによってわかった 日本のことやらヨーロッパの人々の考え方などを綴ったエッセイです。
まず新書版にありがちなようにタイトルと内容は必ずしも合っていません。
こう書かれていると、8勝というのは何が8勝で、2敗は何が2敗なのかはっきり してほしくなりますが、このヨーロッパ編はもっとその思いが顕著です。
もはやなにが9勝なんだか訳がわかりません。
理屈っぽい説明なところはさーーっと読み流してしまったのは
私がヨーロッパに関する知識と興味がかなり薄いからです。
それでも薄いながらになるほどと思えることもあります。
うちの家族がドイツ人と一緒に仕事をしていて苦労していることを知っているので、
(仲間としてではなく、お客さんとしてという感じです。)
また、知人のおじさんは「ドイツ人は日本人と似ている」とか言う人がいるので、
(実際に同じ工業国だからとかいう簡単な理由でそういう人が多い。)
全然違うよなぁという思いで読むことができます。
また、欧米=先進国という考えで、日本と同じくらい住みやすいと思いがちだし、
実際に日本人は欧米人に認められるのが好きなので、ミシュランのガイドがどうのとか、
モンドセレクションとかにつられますし、実際報道でもなんでも自虐的なので、
ヨーロッパより日本の方がいいところいっぱいあるよ?と書かれている本を見ると すっきりしますね。
日本に住んでいて、日本人として、不満もいろいろありますが、
「総合的に見て日本はいい国だと思う」って言ってもわかってくれない人多いし。
そういう人に読んでもらいたい本の一つかもしれない。
ただ、9勝1敗とかいうなら、こういうところが良くて、こういうところがだめと
論理的に比べて欲しいけど、これはそういう本ではないので、肩すかしはくうと思います。
あくまでも流し読みする新書版のエッセイと思えば。
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