晴れ、ときどきサバンナ 私のアフリカ一人歩き 滝田明日香
現在アフリカで獣医をしている日本人女性の人生の顛末を描いた本。
アフリカ生活がどんなものか知りたい人にはよいかも。
この本のレビュー
父親の仕事の都合で世界のあちこちで育った女性。最終的にナイロビで獣医になり、現在ナイロビ在住のようです。
アフリカに興味も知識も余り無い私には、文章はちょっと読みにくくて
途中で投げ出しそうになりましたが、途中からは読み進められるようになった。
旅行者の旅行記とは違うので、旅を知りたい人は読んだらがっかりするかも。
それでも彼女が滞在したマサイの村やボツワナ、ザンビアなどが
どんな雰囲気のところなのかはなんとなく伝わってきます。
ボキャブラリーの貧困さと文章の構成のへたさは、バイリンガル故のことだと思います。
昔、通訳ガイドの方の本を読んだとき、帰国子女がどちらの言語も中途半端になり苦労していたり、
自らのアイデンティティに悩んで葛藤したりするっていう言葉が書いてあって、それを思い出しました。
留学していたりアメリカに住んでいれば言葉がべらべらとしゃべれるわけではなくて・・・っていうのが、
彼女が血がにじむようにして憶えたのに「いいわね~」って言われることに腹を立てていたりすることなどからも伝わった。
ただし、アフリカのサファリや観光業に関しては、言いたいことを一生懸命書いているが、
同じことを繰り返していたり、前後の章につながりがなかったり、かなり読みにくい。
ケニアのサファリなど、でっかい動物園だっていうことは想像できるので私は前から全く興味がない。
ふつーにアフリカを旅できるならしてみたいけど、でもアジアやその他諸外国のように
気軽に旅に出れない場所だって言うのも聞いていたので(治安やインフラなど)、
やっぱり読み終わっても「アフリカ行きたい!」っていう食指は動かなかったです。
ヒッチハイクとかって男ならやりますが、曲がりなりにも女なのでそこまで踏み切れないし。
アフリカに関してはどんなに文章がうまい人が描いた本でも「行きたい」って思わないので、
(まあ、エジプトやモロッコみたいな北アフリカはまだ行きたい方ではある。)
行くことあるのかなぁ?って未だに思ってます。
唯一、読んでいてボツワナとレソナには興味がわきました。
レソナという国が南アフリカ共和国の真ん中にあることすらしらなかったので、
読み終わってすぐに地図帳を引っ張り出して確認してしまいました。
アフリカに興味があったり、進路に迷っている人が読んだりするのは面白いかもしれません。
私はどっちでもないので、おもしろさは半減です。
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