嫁してインドに生きる [ エイコ・タゴ-ル ]
インドの名家タゴール家に嫁いだ日本人女性のエッセイ。
インド人の上流階級の暮らしが多少垣間見える。
この本のレビュー
インドの名家タゴール家に外国人として嫁いだ日本人女性のエッセイ。インド旅行をした女性が旅先で恋愛してインド人と結婚することは多いが、
留学生として日本にいた旦那さんと日本で恋愛の後結婚されたようで、
今のインドではなく、数十年前のインドとなるといろいろ気苦労もあったと思う。
また、インドの方は親日的な人が多いが、上流階級になると外国人=アウトカーストと見なして、軽蔑する人もいると聞いたことがあるが、
例えば、普通に知人としてつきあうのではなく、家庭の中に入ってくるとなると
カーストの違い、血の違いというのを認めない親族に嫌がらせをされたり
することもあるのかと、具体例を持って知ることができた。
(といっても家に招待されない云々程度のことですが。)
ただ、カタカナの名前がずらーっと出てくるし、インドの習慣などを
事細かく説明している箇所が多く、もうちょっと軽めに書いてくれた方が読みやすい。
特に親族にこういう背景の人がいて・・と説明するところはかなり読み飛ばした。
最初の方は嫁ぐときの様子や「嫁」としての気苦労とか姑さんとの関わりとか、
それなりに読めたのだけども、最後の方は旅行の話になったりして、
よくわからない本だった。
ただ、いえるのは前にインド人青年に言われたことがあるのですけど、
「インド人だって知らない土地に旅行したらぼられるよ。」
要するに値段があって無いようなもので全てが交渉次第ということだが、
日本人ほどではないにせよ、身なりのいいインド人も値段交渉に苦労するのかなと。
旦那と一緒に旅してて、約束より高い金額を請求されて喧嘩になるとか、
日本人がよく引っかかるのとおなじではないか。
そういった背景を知ったのは、なるほどというかんじ。
旅行者だとどうしても商人階級の人たちと接する機会の方が多く、
こういう上流階級の人とはであいません。
ほんの少しだけそういうのが垣間見えたのはそれなりに楽しんでよみましたが、
この方がもっと後に出したエッセイの方が読みやすかった記憶があります。
この時代は日本から印度に行くのは船だったんだなぁ。
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