ナスカの壷 ペルーからの手紙 飯尾 響子
ガイドブックには決して書かれることのない、ペルーの姿を知りたい人にお勧めの一冊。
ペルーの人、風土、文化を密度の濃い現地の出会いを通して綴られています。
>
posted with ヨメレバ
この本のレビュー
ガイドブックには決して書かれることのない、ペルーの姿を知りたい人にお勧めの一冊。亡くなったお父さんの愛したペルーを訪れ、その地に居を据えた著者の視線で、
ペルーの人、風土、文化を密度の濃い現地の出会いを通して綴られています。
例え、自分の旅がマチュピチュなどのインカの遺跡を巡る旅だとしても、
その国の人について事前にイメージができていると感じ方が全く変ります。
例えば、スペインが侵略してインカ帝国を滅ぼしたという歴史的事実からくるイメージって
日本の歴史で戦国時代を勉強したのと変らない印象しか残りませんが、
現地のクリスマスではそれぞれ大事にしている人形に新しい洋服を着せる風習がある・・・というエピソードを知ると、特色あるクリスマスだなぁと思うと同時に、
そもそもスペインが来なければクリスチャンじゃなかったのでは?なんて考えたりして、
歴史的事実と今の人々が繋がって、なんていうか自分の心の中でペルー像がくっきりと浮かび上がるのです。
南米は日系移民が多い割りにはあまり彼らの生活が日本でクローズアップされることもなく、
なんだか遠い国です。
日本人の滞在者の滞在記もあまり出版されませんので、結構貴重な本かなと思います。
感じ方は人それぞれだと思いますが、遠いペルーという国を近くしてくれる数少ない本かなと。
タグ :
ペルー
記事はお役にたてましたか?
記事にご興味をもっていただけましたら、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^