ラクして得するフランス人まじめで損する日本人 吉村葉子
フランス生活で身につけたフランスのシンプルライフを紹介するエッセイで
おなじみの吉村葉子氏の日仏比較論。日本に帰国してからのものなので内容が薄い。
この本のレビュー
この人が以前に書いたフランスと日本の金銭感覚を紹介した本、「お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人」は、 お金に関する日仏の違いで
「へぇ」と感心するエピソードも多くそれなりに楽しめましたが、今回のこれははずれだと思う。
まず、タイトルと中身があっているとは思えないし、紹介されている数々のフランス流の中で、
「これはフランスを見習ってフランス風に変えてみよう」と思うような感心するエピソードがない。
おまけに他の著書ででてきたエピソードがまたか、というくらい出てくるのもどうかという感じ。
例えばフランス人が週末に都会を離れて田舎の別荘で過ごすってだから何?という感じで、
それがどうしてラクして得するになるのかがわからない。
(そもそも野生のウサギをとって焼いて食べるなんて日本じゃ違法だし、日本でできないことを賛美されても・・・。)
日本でも田舎暮らしとかがはやってるじゃないですか。好きな人は好きですよ。
それをこの人が知らないだけではないか?日本に長くいなかったから。
また、一番違和感を感じるのは日本にやってきたフランス人が落とした財布が出てきたことを嘆いたこと。
日本人がお人好しだっていうことがばれるのがよくないというのだがそうだろうか?
私はむしろ誇りに思うが。
私の回りでも落とした財布がそのまま届けられていたというケースはいくつも聞いたことがある。
確かに平和ぼけしている日本人はフランスなどでスリにねらわれるようだが、
スリが横行している社会こそ恥ずべきだと思う。
外国ではそれぞれの旅行者が日本とは違うことを認識して気をつければいいだけの話で、
東京が殺伐とした都会じゃないからいけないなんていう言い方はどうかなぁ。
日本人が性善説を信じてしまうのはむしろ長所であり、日本の文化だと思うのだが。
いくつかの無理矢理にフランスを良しとするエピソードには首をかしげた。
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